ミシュランやピレリのスポーツタイヤが買えなくなる?新タイヤ規制の中身

ミシュランやピレリのスポーツタイヤが買えなくなる?新タイヤ規制の中身
記事内に広告が含まれています。
GOCCHI
この記事を書いた人
中小企業経営者兼ブロガー。BMWとオープンカーが大好きで、多くの車を所有してきました。経営やマーケティングにも精通しており、ブログでは中古車の売買方法や新車情報、愛車に関する話題を発信しています。また、パソコンやガジェット系も大好物。

Googleでこのサイトをフォロー 【公式】Google検索でこのサイトが優先的に表示されやすくなります

スポーツカーに乗っている人なら、タイヤ交換の際にミシュランやピレリなどのスポーツタイヤを選ぶことは珍しくありません。ところが米カリフォルニア州では、2029年から交換用タイヤにエネルギー効率の基準を設ける新しい規制が始まります。

燃費やEVの航続距離を改善することが目的ですが、気になるのはグリップ性能を重視したスポーツタイヤへの影響です。これまで選んできたタイヤが買えなくなるのか、規制の仕組みと例外規定を整理します。

記事3行まとめ
  • ✅️2029年から交換用タイヤに効率基準を導入
  • ✅️スポーツタイヤは一律禁止ではなく例外規定有り
  • ✅️純正タイヤと同じ交換タイヤへの交換義務はない

なぜ今、交換用タイヤに燃費性能の規制が必要なのか

新車に装着されるタイヤは、車両メーカーが燃費や電費を含めた性能目標を達成するため、転がり抵抗も考慮して開発されています。一方、タイヤが摩耗した後にユーザーが購入する交換用タイヤは、新車装着タイヤと同じ基準で選ばれているわけではありません。

そこでカリフォルニア州が導入するのが「Replacement Tire Efficiency Program(RTEP)」です。狙いは、乗用車や小型トラック向けに販売される交換用タイヤのエネルギー効率を、新車装着タイヤと平均的に同等以上の水準へ引き上げることです。

タイヤの転がり抵抗が小さくなれば、ガソリン車では燃料消費を、EVでは電力消費を抑える方向に働きます。つまり今回の規制は、タイヤそのものを通じて車のエネルギー消費を減らそうという制度です。

2029年から始まる交換用タイヤ規制で何が変わるのか

規制されるのはタイヤの販売

今回の規制は、車の所有者に特定のメーカーや銘柄を装着するよう義務付けるものではありません。対象となるのは2029年1月1日以降に製造される交換用タイヤで、一定のエネルギー効率基準を満たさない対象タイヤの販売を制限する仕組みです。

第1段階は2029年から始まり、2033年以降は転がり抵抗に関する基準がさらに厳しくなります。そのため現在販売されている交換用タイヤの一部は、将来も同じ仕様のまま販売を続けることが難しくなります。

静粛性を規制する制度ではない

「低燃費タイヤの規制」と聞くと、静粛性や乗り心地まで一括して基準化されるようにも感じますが、制度の中心はエネルギー効率です。転がり抵抗を抑えながら、安全性やタイヤ寿命を損なわないことも制度設計上の重要な前提になっています。

ミシュランやピレリのスポーツタイヤは買えなくなるのか

スポーツタイヤが買えなくなる?カリフォルニア州の新規制

スポーツタイヤが一律禁止になるわけではない

車好きにとって最大の疑問は、ミシュランやピレリなどのスポーツタイヤが規制によって買えなくなるのか、という点でしょう。

結論から言えば、スポーツタイヤという理由だけで販売禁止になるわけではありません。公道向けの高性能タイヤであっても、定められたカテゴリーと性能基準を満たせば販売できます。逆に、基準を満たせないタイヤはカリフォルニア州では販売できなくなる可能性があります。

そのため、Michelin Pilot SportシリーズやPirelli P ZEROシリーズなど、現在一般に購入できる特定銘柄が2029年以降も同じ仕様のまま販売されるのかは、現時点で一括して判断できません。規制の全面適用までにはメーカー側が製品を基準に適合させるための期間も設けられています。

重要なのは「スポーツタイヤ禁止」ではなく、「交換用タイヤにも一定の効率性能が求められるようになる」と考えることです。

競技用タイヤは対象外、UHPタイヤにも別カテゴリーを設定

車好き向けタイヤには例外もある

新しい規制にはすべてのタイヤを同じ基準で扱わない仕組みも用意されています。モータースポーツ向けの競技用タイヤ、冬用タイヤ、一定のオフロード用タイヤ、中古・再生タイヤ、二輪車用タイヤなどは最低性能基準の対象から除外されます。

ただし、サーキット走行にも使えるというだけで自動的に競技用タイヤとして除外されるわけではありません。競技用タイヤには規則上の定義があり、その条件を満たす必要があります。

UHPタイヤは一般タイヤとは別に扱われる

スポーツタイヤが買えなくなる?カリフォルニア州の新規制

さらにUltra High Performance、いわゆるUHPタイヤには独立したカテゴリーが設けられています。高い速度域やグリップ性能を想定したタイヤを、一般的な交換用タイヤとまったく同じ条件だけで評価しないためです。

これはBMW Mモデルやポルシェなど、高性能車のユーザーにとって重要な部分です。高性能タイヤの存在そのものを排除する制度ではなく、用途の違いを考慮したうえで効率基準を導入する形になっています。

純正タイヤへの交換が義務になるわけではない

もうひとつ誤解しやすいのが、「新車時に装着されていたタイヤと同じものに交換しなければならないのか」という点です。

今回の規制は純正タイヤへの交換を義務化する制度ではありません。たとえば新車時がミシュランだった車にピレリやコンチネンタルを装着することも、規制に適合するタイヤであれば可能です。

新車装着タイヤの効率性能は制度の基準を考える際の目安ですが、車種ごとに「この車にはこの銘柄しか装着できない」と指定するものではありません。タイヤ交換時のブランド選択そのものが禁止されるわけではないのです。

日本のスポーツタイヤユーザーは今後どう考えるべきか

今回決まったのはカリフォルニア州で販売される交換用タイヤの規制であり、日本でミシュランやピレリのスポーツタイヤを購入、装着することを直接制限するものではありません。

一方で、タイヤメーカーにとってカリフォルニアは無視できない市場です。今後は高いグリップ性能だけでなく、転がり抵抗まで含めた性能の両立がスポーツタイヤ開発でさらに重要になると私は考えています。

少なくとも現時点で「好きなスポーツタイヤがもう買えなくなる」と考える必要はありません。2029年までにはまだ時間があり、UHPタイヤのカテゴリーや競技用タイヤの例外もあります。注目すべきなのは規制そのものより、ミシュランやピレリをはじめとする各メーカーが、今後のスポーツタイヤでグリップ性能とエネルギー効率をどう両立させるのかでしょう。

Reference:jalopnik.com

よくある質問(FAQ)

Q1. カリフォルニア州の交換用タイヤ規制はいつから始まりますか?

第1段階は2029年から始まり、2033年以降は転がり抵抗に関する基準がさらに厳しくなります。対象となるのは主に乗用車や小型トラック向けの新品交換用タイヤです。

Q2. ミシュランやピレリのスポーツタイヤは買えなくなりますか?

スポーツタイヤが一律に販売禁止になるわけではありません。規制対象となるタイヤでも、定められたエネルギー効率などの基準を満たせば販売できます。

Q3. ハイグリップタイヤやUHPタイヤも規制対象ですか?

UHPタイヤは一般的な交換用タイヤとは別のカテゴリーとして扱われます。また、規則上の条件を満たす競技用タイヤなどには例外規定が設けられています。

Q4. 新車装着時と同じメーカーや銘柄のタイヤに交換する必要がありますか?

必要ありません。今回の規制は純正タイヤへの交換を義務付けるものではなく、規制基準を満たすタイヤであれば別メーカーや別銘柄を選択できます。

Q5. 日本でもスポーツタイヤの購入が規制されますか?

今回の制度はカリフォルニア州で販売される交換用タイヤを対象としており、日本での購入や装着を直接規制するものではありません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました