ロードスターNDに、緑系の新色「ジンクグリーンメタリック」が加わります。ロードスターは歴代モデルでさまざまな緑系カラーを採用してきましたが、4代目となるND型ではこれまで緑が用意されていませんでした。
そこで気になるのが、初代NA型の名色として知られるネオグリーンとの関係です。ジンクグリーンは単なる新色なのか、ネオグリーンを超える人気色になる可能性はあるのか。今回は色の特徴、歴代ロードスターとのつながり、人気色になる条件を整理します。
- ✅待望の緑「ジンクグリーン」は人気色候補
- ✅NA ロードスターの「ネオグリーン」超えは現時点で未確定
- ✅ジンクグリーンの評価は販売台数と中古車評価で判断
ジンクグリーンメタリックとはどんな色なのか
ジンクグリーンメタリックは、ロードスターのソフトトップモデルとロードスターRFから順次導入される新しい緑系ボディカラーです。自然の風景にも都市の景観にもなじみながら、ロードスターの小さなボディにしっかりとした存在感を与える色です。
出典:quantaproducts.comより
着想元は、金属部品の下地処理や防錆目的で使われてきたジンククロメートプライマーです。ジンククロメートプライマーは、塗装の仕上げ色というより、金属を保護するための下地塗料としての性格が強く、航空機や工業製品を連想させる機能的な色合いを持っています。そのためジンクグリーンメタリックも、鮮やかなグリーンというより、機能美やタフさを感じさせる落ち着いた緑と考えると分かりやすいです。
暗い場所では引き締まって見え、明るい場所ではメタリックの輝きによってボディラインを強調します。青みを帯びた光輝材によって、クールで現代的な表情を作っている点も特徴です。
ロードスターの緑といえばNA型ネオグリーン
出典:webcg.netより
ロードスターの緑系カラーで最も有名なのは、やはり初代NA型のネオグリーンでしょう。ユーノスロードスターのVスペシャルなどを思い浮かべる人も多いはずです。深いグリーンのボディに、タン系の内装やウッドパーツを組み合わせた姿は、今見てもクラシックな魅力があります。
ネオグリーンが強く記憶に残っている理由は、単に色がきれいだったからだけではありません。軽量なオープンスポーツでありながら、英国ライトウェイトスポーツを思わせる雰囲気を持っていたからです。
そのため、ロードスターの緑は単なる外装色ではなく、初代から続く趣味性や所有する楽しさを象徴する色として語られてきました。今回のジンクグリーンも、ネオグリーンと比較されるのは自然です。
ジンクグリーンとネオグリーンの違い
ネオグリーンはクラシックな深い緑
ネオグリーンの魅力は、深みのある正統派のグリーンにあります。明るく派手な色ではなく、落ち着きがあり、コンパクトなロードスターに上品さを与える色でした。特にNA型の丸目ヘッドライトやシンプルなボディラインとの相性がよく、当時のロードスターを象徴するカラーのひとつになりました。
ジンクグリーンは現代的なメタリックグリーン
一方のジンクグリーンメタリックは、ネオグリーンのような濃いクラシックグリーンとは方向性が異なります。グレーを含んだような落ち着いた緑で、メタリックの質感によって光の当たり方で表情を変える色です。
この違いは、ND型ロードスターのデザインにも関係しています。ND型は、NA型のような丸みのある親しみやすい造形ではなく、低く構えたフロントやシャープな面構成によって、現代的で引き締まった印象を持っています。ジンクグリーンは、その造形を際立たせるための緑と見ることができます。
なぜND型ロードスターにグリーンが求められていたのか
出典:nosweb.jpより
ND型ロードスターにグリーン系カラーが求められていた理由は、単に「現行型に緑がなかったから」だけではありません。ロードスターというクルマ自体が、英国ライトウェイトスポーツの文脈と深く結びついているからです。
ロードスターの原点は英国ライトウェイトスポーツにある
ロードスターの原点を考えるうえで外せないのが、ロータス・エラン、MGA、MG、トライアンフ、オースチン・ヒーレーといった英国の小型オープンスポーツです。これらのクルマに共通するのは、大排気量や高出力で速さを誇るのではなく、軽い車体、素直なハンドリング、後輪駆動、オープンエアによって運転そのものを楽しませることです。
初代ロードスターが多くのファンに受け入れられたのも、この価値観を現代の量産車として復活させたからです。つまりロードスターは、単なる日本製オープンカーではなく、英国ライトウェイトスポーツの魅力をマツダ流に再解釈したクルマとして見ることができます。
ブリティッシュレーシンググリーンとネオグリーンの関係
そして、英国スポーツカーの世界で緑は特別な意味を持ちます。ブリティッシュレーシンググリーンは、英国の国際モータースポーツにおける伝統的なナショナルカラーとして知られています。ロータス、MG、トライアンフ、アストンマーティン、ベントレーなど、英国車と深いグリーンの組み合わせは、スポーツカー好きにとって非常に象徴的です。
その文脈で見ると、NA型ロードスターのネオグリーンが今も強く記憶されている理由も理解できます。深いグリーンのボディにタン系内装を組み合わせた姿は、英国のクラシックなライトウェイトスポーツを思わせるものでした。ロードスターの緑は、単なる外装色ではなく、ロードスターが受け継いだスポーツカー文化を視覚的に表す色でもあったのです。
だからこそ、ND型に長くグリーン系カラーが設定されていなかったことは、歴代ロードスターを知るファンにとって物足りなさにつながっていたと考えられます。ジンクグリーンメタリックはネオグリーンの復刻色ではありませんが、ND型ロードスターに英国ライトウェイトスポーツを思わせる緑の文脈を取り戻す色として、重要な追加色だと言えます。
ジンクグリーンはネオグリーンを超える人気色になれるのか
人気色になる条件は十分にある
ジンクグリーンが人気色になる可能性は十分にあります。理由は、ND型で初めての緑系カラーであること、歴代ロードスターの緑を知るファンに訴求できること、落ち着きと個性を両立していることです。
また、ジンクグリーンは派手すぎないため、日常使いでも選びやすい色です。趣味性の高いクルマでは、個性と飽きにくさの両立も重要です。その点で、ジンクグリーンはかなりバランスの良いカラーだと整理できます。
ネオグリーンを超えたとはまだ言えない
ただし、現時点でネオグリーンを超える人気色になると断定することはできません。ネオグリーンは、初代NA型のイメージと強く結びついた歴史的なカラーです。中古車市場やファンの記憶の中で長年評価されてきた色であり、新色がすぐに同じ位置に立てるわけではありません。
ジンクグリーンの評価は、実際に販売が進み、街中や中古車市場でどのように受け入れられるかによって決まります。ネオグリーンを超えるかどうかではなく、ND型を代表する緑として定着できるかが、まず最初のポイントになるでしょう。
まとめ:ロードスターNDジンクグリーンは新しい名色候補
ロードスターNDのジンクグリーンメタリックは、4代目ロードスターで初めて採用される緑系カラーです。ジンククロメートプライマーに着想を得たメタリックグリーンで、暗所では引き締まり、明るい場所ではボディラインを際立たせる現代的な色です。
一方で、ロードスターの緑といえば、今もNA型ネオグリーンの印象が非常に強いです。ネオグリーンは初代ロードスターのクラシックな魅力と結びついた名色であり、簡単に超えられる存在ではありません。
それでもジンクグリーンは、ND型に不足していた緑系カラーを補うだけでなく、現代のロードスターに合う新しい個性を与える色です。現時点では「ネオグリーンを超えた」とは言えませんが、ND型を代表する新しい名色候補として注目できます。
Reference:newsroom.mazda.com
よくある質問(FAQ)
Q1. ジンクグリーンメタリックはND型ロードスター初の緑系カラーですか?
はい。ジンクグリーンメタリックは、4代目となるND型ロードスターで初めて設定される緑系ボディカラーです。歴代ロードスターには緑系カラーがありましたが、ND型ではこれまで設定がありませんでした。
Q2. ジンクグリーンメタリックの色の特徴は何ですか?
ジンクグリーンメタリックは、ジンククロメートプライマーに着想を得た落ち着いた緑系カラーです。鮮やかなグリーンではなく、グレー味やメタリック感を含み、暗所では引き締まり、明るい場所ではボディラインを強調する色です。
Q3. NA型ネオグリーンとはどのような色ですか?
NA型ネオグリーンは、初代ユーノスロードスターを象徴する深い緑系カラーです。特にVスペシャルのタン系内装やウッドパーツとの組み合わせにより、英国ライトウェイトスポーツを思わせるクラシックな雰囲気で知られています。
Q4. ジンクグリーンはネオグリーンの復刻色ですか?
復刻色ではありません。ネオグリーンはクラシックな深い緑、ジンクグリーンは現代的なメタリックグリーンという違いがあります。ただし、ロードスターと緑の関係をND型で再び強く印象づける色であることは共通しています。
Q5. ジンクグリーンはネオグリーンを超える人気色になりますか?
現時点では販売実績や中古車市場での評価が十分に出ていないため、断定はできません。ただし、ND型初の緑系カラーであること、ロードスターの歴代グリーンとつながる色であることから、ND型を代表する名色候補にはなり得ます。




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