BMWが新型i3(NA0)の公式スペックを初めて公開しました。
ノイエ・クラッセプラットフォームを採用したセダンモデルで、2026年3月18日の正式デビューを前にした先行公開だ。
搭載されるのは第6世代eDrive(Gen6)で、最高出力469hp・最大トルク645Nmという数値が明らかになっている。
800Vアーキテクチャを基盤とした最大400kW充電にも対応する。
この記事では、発表されたスペックの数字を整理しながら、その技術的な背景を解説する。
発売スケジュールも含め、私なりにまとめたので参考にしていただければ幸いです。
- ✅BMW i3(NA0)の公式スペックは469hp・645Nm(いずれも暫定値)
- ✅800V×400kW充電とHeart of Joyを搭載したGen6 eDriveが走行制御の核
- ✅欧州2026年・北米2027年に順次発売、日本導入時期は未発表
BMW i3(NA0)とは? ノイエ・クラッセが生んだ新世代セダンの立ち位置

BMW i3のコード名はNA0。ノイエ・クラッセと呼ばれるBMWの次世代EV専用プラットフォームを採用した、2番目の量産モデルだ。
ノイエ・クラッセは、BMW独自に開発した丸形バッテリーセルや第6世代eDrive、800Vアーキテクチャを一体的に設計した次世代EVの基盤で、電動化性能を根本から再構築したものだ。
第1弾はSUVのiX3(コード名NA5)で、i3(NA0)はそれに続く第2弾のセダンとなる。
i3というネーミングは、3シリーズの電動ラインとしての位置づけを示している。
ただしi3は現行3シリーズとは別の完全新設計の車両で、ノイエ・クラッセプラットフォームを土台に一から開発されたモデルです。
3シリーズが半世紀にわたって培ってきたスポーツセダンのDNAを電動時代に継承するという狙いが、このネーミングに込められています。
469hp・645Nmを読み解く| 公式スペックの数字が示す実力
最高出力469hp(345kW)と最大トルク645Nm|「暫定値」の意味
今回公開されたスペックは、i3ラインナップの中でも上位グレードとなる50 xDriveのものです。まず数字を整理しましょう。
- 最高出力:345kW(469hp)
- 最大トルク:645Nm
ただし、BMWはこれらを「暫定値」として発表している。
現時点では量産前のプロトタイプ段階にあり、量産開始に向けた最終調整の中で変更が生じる可能性がある。
確定値の確認は、2026年後半に予定される量産開始まで待つ必要がある。
iX3 50 xDriveと数値比較| セダンとSUVで何が変わるか
469hp・645Nmというスペックは、ノイエ・クラッセ第1弾であるiX3 50 xDriveと同一数値だ。
パワートレイン構成も共通で、デュアルモーターAWDを採用している。
詳細なモーター構成については次章で解説する。
両者の違いが表れやすいのは航続距離です。
iX3 50 xDriveはWLTP基準で805kmを達成しています。
i3はセダンというボディ形状の特性からSUVより空力的に有利なため、同等のバッテリー容量であれば航続距離でiX3を上回ることが期待できます。
ただし、i3の航続距離の公式数値は現時点で未発表です。
第6世代eDrive(Gen6)と800V電気アーキテクチャ
Gen6 eDriveとは|EESMとASMの組み合わせが意味すること

Gen6 eDriveは、BMWが新たに開発した第6世代の電動パワートレインです。
i3 50 xDriveでは、リアにEESM(電気励磁同期モーター)、フロントにASM(非同期モーター)を組み合わせたデュアルモーター構成を採用しています。
EESMは高効率・高トルクが特徴でリアアクスルを担い、フロントのASMはシンプルな構造と高い応答性でAWD制御を支えています。
800V×400kW充電|急速充電性能の現在地

i3が採用する800Vアーキテクチャは、従来の多くのEVが採用してきた400V系に比べ、電流値を抑えながら大電力を扱える特性があります。
これにより実現したのが最大400kWの急速充電対応です。
充電インフラ側の対応が前提となりますが、800Vシステムの恩恵は充電時間の大幅な短縮に直結します。
なお、充電時間の具体的な数値は現時点で未発表です。
Heart of Joyと走行制御|処理速度10倍が変えるドライビング体験
Heart of JoyとBMW Dynamic Performance Controlの役割

Heart of Joyは、ノイエ・クラッセに搭載された4つの制御ユニット「スーパーブレイン」のひとつです。
BMW Dynamic Performance Controlと連携し、パワートレイン・ブレーキ・ステアリング・回生ブレーキを統合管理します。
応答速度は従来比10倍で、ドライバーの入力に対してより素早く・より正確に反応します。
Soft Stopと回生ブレーキ|98%回生が実現する乗り味
特に注目したいのがSoft Stop機能です。
電動モーターの精密な制御により、停車直前のショックやブレーキ音を排除した滑らかな停止を実現しています。
あわせて搭載する回生ブレーキシステムは、制動力の98%を回生で賄う設計です(iX3での実績値)。
i3も同様の構成となるため、ブレーキパッドやローターの摩耗を大幅に抑制できます。
生産・発売スケジュール|欧州2026年・北米2027年、日本は?

BMW i3(NA0)の生産は2026年後半、ミュンヘン工場で開始される予定です。
欧州での発売もそれと同時期に見込まれており、まず欧州市場向けからローンチされる見通しです。
北米向けは2027年の展開が予定されており、現時点で確定しているのはセダン(NA0)のみです。
日本市場への導入時期は現時点で未発表です。欧州・北米の動向を踏まえつつ、続報を待つ必要があります。
なお、セダン(NA0)に続くバリエーションとして、ツーリングモデル(コード名:NA1)の開発が進んでいるとされています。
生産は2027年以降が見込まれていますが、詳細については現時点で未確定です。
まとめ:469hp・645Nm|新型BMW i3(NA0)の公式スペック総括
今回発表されたBMW i3(NA0)のスペックを整理します。
最高出力469hp・最大トルク645Nm、800V×400kW充電対応、Heart of Joyによる処理速度10倍の走行制御、98%回生ブレーキによるSoft Stop。
いずれも3シリーズのDNAをEVで具現化するために採用された技術です。
なお、今回のスペックは暫定値であり、2026年後半の量産開始時に確定値が公表される見込みです。
正式デビューは2026年3月18日。続報に注目していきます。
Reference:autoblog.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW i3(NA0)の最高出力と最大トルクはいくつですか?
現時点で公表されているスペックは、最高出力345kW(469hp)・最大トルク645Nmです。ただし、これらは量産前のプロトタイプ段階における暫定値であり、2026年後半の量産開始までに変更される可能性があります。
Q2. BMW i3(NA0)はいつ、どこで発売されますか?
正式デビューは2026年3月18日を予定しています。生産はミュンヘン工場で2026年後半に開始され、まず欧州市場向けに展開されます。北米向けは2027年の予定です。日本市場への導入時期は現時点で未発表です。
Q3. BMW i3(NA0)の充電性能はどの程度ですか?
800Vアーキテクチャを採用しており、最大400kWの急速充電に対応しています。ただし、充電時間の具体的な数値は現時点で未発表です。対応する充電インフラが整った環境では、大幅な充電時間短縮が期待できます。
Q4. BMW i3(NA0)とiX3の違いは何ですか?
基本的なパワートレインと電動システムは共通で、最高出力469hp・最大トルク645NmのGen6 eDriveを搭載しています。最大の違いはボディ形状で、i3はセダン、iX3はSUVです。セダンは空力性能に優れるため、同等のバッテリー容量であれば航続距離でiX3を上回ることが期待されています。
Q5. BMW i3(NA0)にはツーリング(ワゴン)モデルも出ますか?
ツーリングモデル(コード名:NA1)の開発が進んでいるとされており、生産は2027年以降が見込まれています。ただし、詳細なスペックや販売市場については現時点で未確定です。正式な発表をもって確認する必要があります。





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