2026年発売予定のBMW M2 CS G87が、ついに2025年5月に正式発表される見込みです。
Mハイパフォーマンスモデルの中でも特に注目されるCS（コンペティション・スポーツ）グレードだけに、世界中のBMWファンから大きな期待が寄せられています。
今回の記事では、欧州各地で目撃されたプロトタイプのスパイショットや、BMW公式・非公式の海外メディア情報をもとに、新型M2 CSの外観、内装、パワートレイン、発売時期、そして価格予想まで、現時点で判明している最新情報をもとに徹底的に解説する。
- 2025年5月にM2 CS発表予定：限定生産のハイパフォーマンスモデルがついに登場へ。
- 最高出力523psのS58型エンジン搭載：M3/M4譲りの直6ツインターボで大幅にパワーアップ。
- 専用エアロと軽量装備で性能強化：カーボンパーツや特別装備で軽量化と空力性能を向上。
M2 CSとは何か？伝統と進化の系譜
CSモデルとは何か？BMW Mの特別な称号
BMWにおける「CS」とは、“Competition Sport”の略であり、モータースポーツ直系の技術を反映した特別仕様モデルに与えられる称号です。
通常のMモデルよりもパフォーマンスと軽量性を重視し、サーキット走行にも対応できる仕様となっているのが特徴です。
M3 CSやM4 CS、限定生産のM5 CSなど、いずれも限られた期間と台数で販売され、高い人気を博しています。
先代M2 CS（F87型）の成功とその意義
2020年に登場した先代M2 CS（F87型）は、M2 Competitionをベースに各部を強化したモデルで、最大出力450馬力を発生するS55エンジンを搭載していました。
6速マニュアルまたは7速DCTが選択可能で、軽量カーボンパーツや専用サスペンションが装備され、卓越したハンドリング性能が魅力でした。
多くのMファンから「過去最高のM2」と評され、世界中で即完売となるほどの評価を受けました。
新型G87型M2 CSへの期待
そして2026年モデルとして登場予定の新型M2 CS（G87型）は、BMWがCSモデルに込める技術と情熱をさらに進化させた1台となる見込みです。
標準のG87型M2はすでにS58型エンジンや高剛性プラットフォームを備えており、これをベースにさらなる出力向上、軽量化、空力性能の強化が施されると予想されています。
BMW M部門が送り出す最新のCSは、コンパクトMのフラッグシップとして、再び新たな伝説を作り出す存在になるでしょう。
エクステリアとインテリアの最新デザイン
進化したフロント＆リアデザイン
新型BMW M2 CS（G87型）は、標準M2よりもさらに攻撃的なデザインを採用しています。
大型エアインテークを備えたフロントバンパーとフロントリップスポイラーにより、冷却性能とダウンフォースを向上。
リアには「ダックテール」形状の一体型スポイラーが装備され、視覚的インパクトと空力性能を両立しています。
これらのエアロパーツはカーボンファイバー製で、軽量化と剛性確保にも貢献します。
専用ボディカラー＆ホイールの選択肢
CSモデルらしく、特別仕様のボディカラーとホイールが用意される見込みです。
視覚的個性を強調する構成で、ユーザーの嗜好に応じた選択が可能です。
| 項目 | 選択肢 | 特徴 |
|---|---|---|
| ボディカラー | Velvet Blue | 深みのある限定メタリックブルー |
| Brooklyn Grey | 都会的で洗練されたグレー | |
| Sapphire Black | シックで重厚感のある定番色 | |
| ホイール | ゴールドブロンズ | スポーティで華やかな印象 |
| ブラック | 精悍で引き締まった足元を演出 |
軽量かつ機能的なインテリア
インテリアは走行性能とドライバー中心の設計を重視しています。
標準装備となるカーボンバケットシートは、優れたホールド性と軽量性を兼ね備え、走行中の安定感を高めます。
ダッシュボードやセンターコンソールにはカーボントリムが施され、CSモデルの特別感を演出。
視覚的なスポーティさと高級感を両立しつつ、車両全体の軽量化にも寄与しています。
パワートレインと走行性能
S58エンジンの進化と最大出力
2026年型BMW M2 CSに搭載されると予想されるエンジンは、M3やM4にも採用されている「S58型」3.0リッター直列6気筒ツインターボユニットです。
このエンジンは、標準のG87型M2では460馬力を発生していますが、CS仕様ではさらにチューニングが施され、最大523馬力に達する見込みです。
この数値はM4 CSに匹敵するレベルであり、コンパクトな車体との組み合わせによって驚異的な加速性能とレスポンスを実現すると考えられます。
トランスミッションと駆動方式の選択
新型M2 CSでは、トランスミッションが8速ステップトロニックATに固定され、マニュアルトランスミッションの設定は用意されないと報じられています。
これは、高出力化に伴うトルク制御と信頼性の観点から合理的な判断といえるでしょう。
また、駆動方式はFR（後輪駆動）を継続採用。
xDrive（四輪駆動）の設定は見送られ、ドライバーが意のままに操れる“ピュアな走り”を追求したレイアウトとなっています。
強化されたサスペンションとブレーキ性能
足回りには、CS専用に再調整されたアダプティブMサスペンションが採用されると予想されます。
サーキットから公道まで幅広く対応できるチューニングにより、俊敏なコーナリングと安定したトラクション性能を両立。
また、ブレーキには高性能キャリパーと冷却性能を向上させたローターが装備され、ハードな走行にも耐えうる制動力を確保します。
標準G87型M2との違い
G87型の標準M2は、すでに高性能なS58型エンジンや先進的なシャシー技術を採用した完成度の高いモデルですが、CS仕様ではその上をいくチューニングと装備が与えられる見込みです。
以下は、現行G87 M2とM2 CS（予想値）のスペック比較です。
| 項目 | G87 M2（現行） | G87 M2 CS（予想） |
|---|---|---|
| 最高出力 | 460ps | 523ps |
| トランスミッション | 6MT / 8AT | 8ATのみ |
| 駆動方式 | FR | FR |
| 車体重量（概算） | 1,725kg | 約1,695kg（-30kg） |
| 装備 | 標準スポーツシート、鋼製パーツ | カーボンバケットシート、カーボンルーフ等 |
このように、G87型M2 CSはベースモデルに対して出力、軽量化、装備のすべてにおいて強化されており、“コンパクトMモデルの最終進化形”といえる存在となるでしょう。
発表・発売・納車スケジュールの予想
2026年モデルとして登場予定のBMW M2 CS（G87型）は、2025年5月末にイタリア・コモ湖で開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ（Concorso d’Eleganza Villa d’Este）」でワールドプレミアが行われる可能性が極めて高いと見られています。
BMW M部門はこのイベントで新型ハイパフォーマンスモデルの発表を予告しており、M2 CSがその主役であると各メディアが報じています。
正式発表後の市販モデルの登場は、例年のスケジュールを踏まえると2025年秋から冬にかけてと予想されます。
その後、各市場向けに順次オーダー受付が開始され、最初の納車は2026年春頃からスタートする見通しです。
特に北米と欧州では需要が高まると予測され、限定生産ゆえに争奪戦となる可能性もあります。
現在もプロトタイプ車両はドイツ・ニュルブルクリンクを中心に集中的な開発テストを実施中で、カモフラージュを施したM2 CSがサーキットを高速で周回する様子が複数の動画に収められています。
タイヤの限界域での挙動制御や冷却性能など、最後の仕上げに向けた検証が続けられており、開発は最終段階に差し掛かっていると見てよいでしょう。
限定生産と価格予測、市場での位置付け
12か月限定生産、希少性が魅力
新型BMW M2 CS（G87型）は、他のCSシリーズと同様に12か月間のみの生産が予定されており、世界で2,000台未満に限られる見通しです。
これは、M3 CSやM4 CSなどと同じ限定戦略であり、希少性とブランド価値を高める狙いがあります。
台数の限られた特別モデルという位置づけにより、リセールバリューやコレクター価値にも期待がかかります。
価格帯の推定とシリーズ内での立ち位置
価格は未発表ですが、先代M2 CS（F87型）の欧州価格を踏まえると、G87型では1,500万〜1,600万円前後になると見込まれます。
上位のM3 CSやM4 CSが1,800万円台であることから、それよりも抑えた価格設定が想定され、「実用性とパフォーマンスを両立したCS」としての魅力が際立ちます。
ライバル車種との比較と独自性
競合モデルとしては、ポルシェ718ケイマンGT4 RSやアウディRS 3 セダンが挙げられますが、M2 CSは後輪駆動×直6ターボという組み合わせが大きな差別化ポイントです。
BMW Mの称号とCS専用装備、精緻なチューニングによって、単なる高性能車ではなく「所有する満足感」も兼ね備えた存在として、熱心なエンスージアスト層に訴求することになるでしょう。
2025 BMW M2 CS G87 Continues Testing At The Nürburgring Most Powerful 500+ HP M2 Coupé Prototype
Reference：bimmertoday.de
よくある質問（FAQ）
Q1. BMW M2 CS（G87型）の正式な発売日はいつですか？
A. 正式な発売日はまだ発表されていませんが、2025年5月のコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでの発表後、2025年秋から冬頃にかけて市販が開始され、2026年春以降に納車が始まると予想されています。
Q2. M2 CSはマニュアルトランスミッションの設定がありますか？
A. 現時点の情報では、M2 CS（G87型）には8速ステップトロニックATのみが用意され、マニュアルトランスミッション（MT）の設定はないと見られています。
Q3. 新型M2 CSと標準のM2（G87）との主な違いは何ですか？
A. M2 CSはエンジン出力が523psに強化され、カーボンパーツの採用による軽量化、CS専用カラーや装備が追加されます。また、8速ATのみの設定で、よりサーキット向けにチューニングされている点も特徴です。
Q4. 新型M2 CSは何台限定で生産されますか？
A. BMWはM2 CS（G87型）を12か月間限定で生産する予定であり、総生産台数は2,000台未満になると報じられています。
Q5. M2 CSのライバル車種にはどんなモデルがありますか？
A. M2 CSの主なライバルは、ポルシェ718ケイマンGT4 RSやアウディRS 3 セダンなどが挙げられます。ただし、直列6気筒FR＋M専用チューニングというM2 CS独自の魅力は他にない強みです。
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