ドイツの規制当局であるKBA(連邦運輸当局)が、BMW X3ディーゼル車に排出ガス不正装置が搭載されていることを発見しました。
BMWのディーゼルエンジンの排ガス規制問題とは?
今回ドイツの規制当局が発表したBMWのディーゼルエンジン車の排ガス規制問題については、上記の記事に書いていますが、要約すると・・・
BMWはディーゼルエンジン搭載車両で排ガス規制違反の疑いがかけられており、特にBMW X3 2.0d G01モデルに搭載された2.0Lディーゼルエンジンが問題視されている。
ドイツの環境監視団体DUHの研究によれば、特定条件下で排ガス規制を低減させる不正な装置が使用されていたと主張されている。
BMWはこれを否定し、ドイツの自動車規制機関であるKraftfahrt-Bundesamt(KBA)の調査と協力している。
フォルクスワーゲンの排ガス規制違反の影響もあり、ディーゼル車の市場シェアが減少している。
つまり、以前のフォルクスワーゲンショックと同様にBMWもディーゼルエンジン車の排ガス規制をクリアするために不正を行っているのでは?という疑惑を持たれている、というものです。
BMWのディーゼルエンジンの排ガス規制不正の内容
ドイツの連邦運輸当局であるKBA(連邦運輸当局)が、BMW X3ディーゼル車に排出ガス不正装置が搭載されていることを発見しました。
この問題は、2010年から2014年に製造された特定のF25世代のX3車両に影響を与える可能性があり、その装置により排出ガス規制を回避していたことが判明しました。
問題の発見されたBMW X3ディーゼル車は、2010年から2014年の間に製造されました。
特定のF25世代の車両に関して、ドイツの規制当局は排出ガス不正装置が搭載されていることを特定しました。
この不正装置は、排出ガス規制を回避するためのものであり、NOx(窒素酸化物)排出基準を超過することを可能にしていました。
装置の機能は、排出ガス試験中に車両の性能を低下させることで、実際の運転時には法定の基準を満たしているように見せかけることでした。
これにより、運転中の排出ガス量が実際の数値よりも遥かに大きくなっていた可能性があります。
BMW X3ディーゼル車の不正装置の機能やその影響に関する詳細について、規制当局の調査は継続されています。
BMWの回答と問題解決について
BMWは、ドイツの規制当局が指摘した排出ガス問題に対して真摯に対応しています。
同社は、法的要件に従っているとの立場を維持しつつも、排出ガス制御システムに関する潜在的な問題について認識しています。
そのため、BMWはアクションプランを策定しました。
このプランには、ハードウェアとソフトウェアの更新が含まれており、問題のある車両の排出ガスシステムを修正することが計画されています。
この修正作業は、2024年6月からドイツの国内市場で段階的に展開される予定です。
BMWは、このアクションプランを通じて問題解決に積極的に取り組み、排出ガス規制における遵守を確保することを約束しています。
同時に、BMWは顧客の安全と信頼を最優先に考え、迅速かつ効果的な対策を講じることを強調しています。
このアクションプランの実施により、BMWは顧客に対する信頼を回復し、排出ガス問題に対する適切な対応を実現することを目指しています。