高値安定が続いていたMacbookの中古価格の値下がりが止まりません。

Macbook Pro 13インチの価格が3割ダウン

「20年近くこの業界をみているが、ここまで中古Macパソコンの価格が下がった経験はな
い」。

これは東京の秋葉原で中古パソコンを販売している店舗の中の人の声です。

2020年11月頃と比較してMacbook Proの価格が3割近くダウンしたことに関するコメント。

Macbook Proと言えばアップル製パソコンの中でも最上位のノートパソコンですが、ほぼ毎年のようにモデルチェンジを繰り返していますが、それでも中古のMacbook Proの価格は他のメーカーのパソコンと比較して高値安定が続いていました。

これはWindows系パソコンが業務用(オフィスなどで使用)として大量に使用され、定期的にその業務用のパソコンが中古市場に大量に流通することで価格を押し下げているのが原因です。

しかし、Macbook系のオーナーは基本的に個人客が使用することが多いので中古パソコン市場での流通量がWindows系と比較すると流通量が少ないことが原因です。

そんな中古のMacbook Proの価格がたった1~2ヶ月で3割もダウンするのはまさに異例のことだと思います。

M1チップ搭載のMacbook Proが原因

2020年11月頃に起こった現象がMacbook Pro 13インチなどに新しく搭載れたCPU「M1」が発売された時期になります。

この「M1」チップを搭載したMacbook Proはそれまでのインテル製のチップを搭載したモデルよりも処理性能が大幅にアップされていることが特徴。

また過去のインテル製チップ搭載モデルよりも発熱が少なくバッテリー消費も少ないこともあり、M1チップ搭載のMacbook Proに買い換えるユーザーが続出しているのが中古のMacbook Proの中古価格のダウンの原因です。

要するに、あまり中古市場に流通しないMacbook Proの中古が一時的に大量に出回ったことが中古のMacbook Proの価格ダウンにつながったということです。

モデルチェンジがある度に買い替え需要が発生していたMacbook Proですが、モデルチェンジの度に多少の価格変動はあったにしても、ここまでの大きな変動が無かったことを考えるとM1チップ搭載の最新のMacbook Proが如何に高性能になったのかが分かりますね。

このMacbook Proの値下がりはいつまで続くのか?

今回M1チップが搭載されたMacbookはMacbook Pro 13インチなど一部のモデルに限定されています。

そして、今後モデルチェンジを行う全てのMacbookのチップがM1チップへ変更されることは既に決まっています。

よって今後Macbookシリーズのパソコンがモデルチェンジを行いM1チップが順次搭載されるごとに今回のような買い替え需要が発生すると思われます。

なので今後はどのMacbookがモデルチェンジを行ってもこれまで以上に中古価格が下落するリスクがある、ということが考えられます。

また中古価格が下落する=買取価格も下落するので手持ちのMacbookを売却する価格もこれまでよりも安くなります。

とは言え、M1チップが性能を発揮するような場面は動画編集の書き出しやゲームでの使用ぐらいであり、一般的なビジネス的な使用状況においてはインテル搭載機種でも問題なく使用出来ます。

なので新しいM1チップが搭載されたMacbookが発売されたからといって、直ぐに買い換えることを考えず、この騒動が落ち着くまで売却を我慢するというのが1つの対策になると思います。

ただし、Macbook  Proユーザーは動画編集等のCPUに負荷がかかる作業を行う方が多いのでインテル搭載モデルの価格下落は一定数仕方がないと諦めざるを得ないのではないでしょうか?

プロユース(仕事の道具として)Macbook Proを使用されている方は、M1チップの性能を考えると作業効率と比較して多少売却価格が安くなっても新しいMacbook Proを購入した方が良いのかもしれません。

【引用・参照元】