マツダが中期経営計画で見せた『ビジョンスタディモデル』とは新型のロードスターの原型モデルなのか?

マツダのビジョンスタディモデルとは?

マツダという自動車目メーカーは日本の自動車メーカーの中でも特にデザインに力を入れている自動車メーカーです。

トヨタ自動車でも苦戦している欧州市場においてトヨタ自動車以上マツダのシェアが高かったこともあることを考えるとデザインに敏感な欧州の自動車ユーザーがマツダが受け入れられていたことを証明できます。

過去にもマツダはデザインのコンセプトモデルを発表していますが、そのデザインコンセプトモデルがそのまま市販車として発売されることはなく、マツダ車全体のイメージ、象徴という形で色々な車のデザインに活かされているのが現状です。

よって今回のビジョンスタディモデルにおいても、これが次期マツダロードスターの原型となるモデルであるということはあまり信憑性はないと思います。

しかし、次期マツダロードスターが発売された時には、この部分がビジョンスタディモデルの要素が入っているよね、と思えるようになっていると思います。

ビジョンスタディモデルはマツダのEV(電気自動車)の未来像?

では今回発表されたビジョンスタディモデルはどんな車に影響を与えるのか?

マツダも他の自動車メーカー同様に今後はEVの開発も行っていくことを表明していますので、今回発表されたビジョンスタディモデルは今後発売されるEVの象徴になるモデルということが言えると思います。

しかしEVとしては辻褄が合わない部分があることも事実。

これだけロングノーズ、ショートデッキなデザインはEVには必要がありません。

モーターはエンジンほど大きくはありませんのでこのロングノーズなボンネットは明らかに大きすぎます。

これだけのロングノーズなら直列6気筒エンジンだって搭載が可能なのでは?とも思えます。

さらにEVの場合一番の重量物はバッテリーですが、バッテリーは底面に設置されることになると思いますので、重量バランス的にショートデッキにする理由がありません。

これらのことから、あくまでも今回のビジョンスタディモデルは今後発売される全ての自動車の象徴という位置づけとして考える方が良さそうです。

新型ロードスターはどうなるのか?

今回発表されたビジョンスタディモデルが新型のマツダロードスターの原型にならないのであれば、新型マツダロードスターはどのような車になるのでしょうか?

2030年とか2035年に内燃機関(HV含む)の新車販売が完全に停止されるのは欧州だけです。

しかし現状の世界情勢などを考えるとこの内燃機関の新車販売が本当に中止されるかは流動的と言えます。

欧州以外の主要な市場では完全にEVへシフトするのではなく、徐々に内燃機関の車を少なくしHVや水素などのCO2を排出しない車へ移行する計画が主流です。

なので欧州以外の国では当分は内燃機関の車は販売可能ですし、HVなども販売は可能です。

よって次期発売されるであろうマツダロードスターも欧州市場での販売を考えないのであれば、現行型のNDロードスターの生産をできる限り引き伸ばし、どこかのタイミングでHVのマツダロードスターへモデルチェンジするのが得策だと思われます。

EVは内燃機関の車の対して概ね1割はバッテリーの関係で車重が増えると言われていますので、この重量問題を解決しないことにはマツダロードスターのEV化は難しいと思いますので、まずはHVなマツダロードスターが登場することになるのだと思います。

【引用・参照元】