欧州では既に販売が開始されていたフィアット500eですが、やっと日本でも販売が開始されましたが購入方法が少し特殊になっています。

日本に導入されたフィアット500eは3グレード

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既に日本での販売が公式にアナウンスされていたフィアット500eが日本でも販売が開始されました。

日本で販売されるフィアット500eには3つのグレードが設定されています。

  • 500e POP(受注生産):450万円
  • 500e ICON:485万円
  • 500e OPEN:495万円

この3つのグレードが設定されていますが、POPに関しては受注生産ということになっていますので、実質的にはICONかOPENの二択になるということになります。

確か欧州ではICONの上位グレードも設定されていたと思いますので、結局のところ多くの方はICONを選択することになると思います。

後日上位グレードも日本でも販売が開始されるのかもしれませんが、500eの当初の販売状況によって時期などは変わってくると思います。

現行モデル(500eとは併売)のガソリンモデルが日本では非常に人気の高い小型輸入車だったことを考えると実質的に1グレードの展開というのは考えづらいものがありますからね。

フィアット500e POPとICONの装備の違い

受注生産とは言えフィアット500eの最安グレードはPOPになりますので、その上位グレードになるICONとの装備差が気になるところです。

なにせ価格差が35万円もありますので装備内容によってはPOPを購入したいという人も多く存在すると思いますからね。

POPには装備されずにICONに装備されている主な装備は以下の通り。

  • LEDヘッドライト
  • オートハイビーム
  • 自動防眩ルームミラー
  • モノグラムレザーシート
  • シートヒーター(前席)
  • ガラスルーフ(固定式)
  • 17インチアルミホイール
  • 6スピーカー
  • ワイヤレスチャージングパッド
  • アダプティブクルーズコントロール
  • レーンキーピングアシスト
  • トラフィックジャムアシスト
  • トラフィックサインレコグニション
  • ブラインドスポットモニター
  • ドライバーアテンションアラート
  • センターアームレスト
  • センターコンソールリッド
  • ウェアラブルキー
  • 5:5分割可倒式リアシート
  • 360°パーキングセンサー

POPに装備されずにICONに装備されている主な装備は上記のようになります。

名称だけで機能がよく分からないものもありますが、概ね35万円の価格差の理由はレザーシートとアダプティブクルーズコントロールなどの安全装備の有無という感じになりそうです。

逆に言えば、レザーシートと安全基準以外の室内の質感だったりなどはPOPとICONは同じということになりますので、それらの装備にあまり興味がないという場合はPOPを選ぶという選択肢も十分あると思います。

フィアット500eは現金一括では購入できない

今回日本で販売が開始されたフィアット500eですが、なぜ現金一括での購入は出来ない仕組みになっています。

日本では自動車を購入する人のうち約7割程度の人が現金一括で購入されていることを考えると、今回の販売方法は少し変わっているということになります。

フィアット500eを購入する際には以下の2つの方法から選ぶことになります。

  • FIAT ECO PLAN(リース方式)
  • パケットFIAT(残価設定ローン型リース方式)

フィアット500eを購入する際の支払い方法はこの2つの方法から選ぶことになります。

FIAT ECO PLANはリース方式になりますので車に必要な税金や点検費用、保険に到るまでを全て合算した金額を毎月定額払いで支払う方法です。

パケットFIATはFIAT ECO PLANから任意保険が除外されていること、さらに5年後の残価が差し引かれた金額を毎月定額で支払うことが大きな違いです。

例えば、フィアット500e ICONの場合であればFIAT ECO PLANの場合は月々58,300円(60ヶ月)支払うことになりますが、パケットFIATの場合は月額39,000円(60ヶ月)支払うことになります。

この差額の違いは任意保険が込であるか、別払いでありかの違いであることと、FIAT ECO PLANの場合は5年後の支払い完了時に車両を返却するだけなのに対して、パケットFIATの場合は5年後の支払い完了前に残価を一括返済する必要があるからです。

もちろんどちらにも金利がかかりますので現金一括で購入した方が金利分得することになりますが、現状では金利を支払ってFIAT ECO PLAN(リース方式)かパケットFIAT(残価設定方式)で購入するしか方法がありません。

この辺が少し不親切な感じがしますが、恐らくは現行型のガソリンモデルよりも車両価格が大幅に高くなった(現行型のガソリンモデルなら約300万円から購入可能)ために、少しでも買いやすい方式を採用したと思われますが、これは少しおせっかいな施策なような気がします。

これまでフィアット500は手頃な価格で楽しめる輸入車として人気が高かった車種ですが、今回のフィアット500eの価格設定でも今まで通りに人気の車になるのかどうか?この辺が気になるところではないでしょうか?