自宅近所のマツダのディーラーの前を通りかかるとそこに展示されていたのはマツダ・ロードスターRF。実際に試乗したので感想を評価(レビュー)します。
マツダ・ロードスターRFとは・・・
現行型マツダ・ロードスターのハードトップバージョンとして発売されました。位置付けでは、ロードスターのベースグレードの上級仕様。大人のロードスターという位置付けです。
単純にオープンカーにハードトップを取り付けただけではなく、屋根をクローズしてもカッコよく見えるようにでデザインされています。さらに、ハードトップはフル電動で開閉ができます。
その分重量が重くなっているので、エンジンも北米仕様の2,000ccエンジンが搭載されています。
私がマツダ・ロードスターRFが欲しい理由
私は昔からオープンカーに一度は乗ってみたいと思っていたのですが、2シーターであること、オープンで走るのが恥ずかしい、屋根の幌の耐久性の疑問等など・・・、購入しない理由がありました。
そこで候補に上げたのが実はアバルト500c。つまりキャンバストップバージョンなんですが、これにはオートマの設定しかありません。マニュアルミッションの車も欲しかったので、結局はオープンを諦めてマニュアルミッションの設定があったアバルト500を購入。
しかし、その段階で1年程度でモデルチェンジすることは知っていましたので、モデルチェンジの際にキャンバストップ仕様にマニュアルミッションが設定されることを考えて購入しました。
しかし、実際にはこのようにマニュアルミッションは設定されませんでしたので、どうしようかと悩んでいました。そんな時に発売されたのがマツダ・ロードスターRFです。
これならマニュアルミッションも選べるし、実質的にはタルガトップ的なデザインなのでオープンで走っても恥ずかしくない。さらに、電動ハードトップなので幌の耐久性も気にしなくて良い。
まさに理想のオープンカーです。本当は4シーターが良いのですが、メインカーのBMW640iグランクーペもありますし、嫁さんの車もあるので、1台ぐらい2シーターでも問題ない。
と、言うことでフラフラ~っとディーラーに入って試乗までしてきました。
2000ccエンジンは結構よく走る!
私は兄弟車のアバルト124スパイダーにも試乗しましたが比較すると、以下のような感想を持ちました。
・ボディの剛性はアバルトの方が高い
・エンジンの吹け上がりはロードスターRFの方が気持ちいい
・内装はほぼ同じですがシートはアバルトの方がホールド性が高い
・シートポジションがロードスターRFの方が高い
アバルト124スパイダーとマツダ・ロードスターRFの価格差は約40万円(グレードVSとの比較)この価格差が幌の屋根とハードトップなのであれば、確実にマツダ・ロードスターRFの方が価値が高い。
実はアバルト124スパイダーは1400ccのターボエンジンなのでもっとパワフルだと思っていました。しかし、実際にはエンジンが6000回展しか回らないので、少し不満に思っていました。あと500回展アップすればエンジンのおいしい部分を活かせると思うのですが。
それに比べてマツダ・ロードスターRFは2000ccのNAですが想像以上にパワフル。短距離ですがフルアクセルで加速しましたが、高速道路などの追い越しでは問題ないレベルです。
低速域でもトルクが太い感じで市街地走行ではまったく不満がありません。
唯一不満に思ったのはボディ剛性の弱さでしょうか?私はAT車を試乗したのですが路面のわだちなどの突き上げで少しボディがねじれる?振動する感じです。オプションのタワーバー等を入れた方がいいかもしれません。
1番の問題は価格
売れ筋はVSグレードですね。レザーシートが付いてきますが、オーディオなど必要最低限のオプションをSグレードで取り付けると価格差がほぼ無くなります。
逆にRSグレードはレカロやビルシュタインが装備されますが、マツダ仕様のレカロやビルシュタインなので本物とは月とスッポン。なのでグレード的にはVSになるのですが、諸費用コミコミで約400万円オーバー。
マツダ・ロードスターのベースグレードに比べると、100万近く価格がアップします。流石に衝動買いはできそうにない価格です。さらにマツダ・ロードスターRFに関しては受注生産とのことなので、値引きはほぼ期待できません。
さてはて、アバルト500が今年の6月に2回めの1年点検を迎えます。車検を通すつもりはないのでどのタイミングで買い換えるのか?さすがに、簡単には決められそうにありません。他にもおもしろそうな車もあるかもしれませんし。
じっくり吟味していきたいと思います。
通りすがりですが
すいません。
剛性を上げるには
タワーバーは意味が有りません。
寧ろNDロードスターは
フロントのナックルがアルミ
になり剛性が弱く、そこに
ナックルサポートとナックルアーム
サポートを付けて、且つ下回りの
メンバーブレースを付けた方が
効果はあると思います。
タワーバーに関してはフロントサスは
ストラットみたいにダンパーが
アッパーを兼ねた構造なら付ける
意味が有りますけども、ロードスター
は、フロントがダブルウィッシュボーン
ですから、付ける意味が無いと思います。
リュウさん
コメントありがとうございます。
詳細な説明ありがとうございました。なるほどそういう構造なんですね。
ボディの補強にもいろいろあるんですね。
勉強になりました。
RFのRSのMTに試乗してきました。私の予算内ですし、決して悪くない車ではありますが、「今すぐに購入したい」「是非買いたい」とまでは思いませんでした。むしろ「まだまだセッティングの余地ありだなぁ」「MCで改良を望みたい」という点がいくつかありました。それを書きたいと思います。
1)足回りがよくない
他の車が静かに走れる公道でも、ガタゴトと震動が酷いですね。45タイヤを履いてしまっているのと、ビルシュタインにボディが負けているという、両方の悪影響であるように思います。16インチで良いと思いますし、バネレートや減衰、ボディ剛性、マウント硬度などに、セッティングの余地があるように思います。FRなので接地において落ち着きが足りないのは致命的にマズイです。ただ「RSは公道用ではないよ」と言われればそれまでですが・・・
2)エンジンが吹きあがらない
なんか、こもってますね。トルク発生のグラフはフラットではないのに、吹け上がりと加速感が燃費車というかファミリー車っぽくて気持ち良くない。2Lだからウェイトにたいしてトルクは公道用として十分に余裕があります。よって少し低回転側のトルク発生を犠牲にして500-1000回転上側で回るようにセットし直したほうが気持ちいいエンジンになると思うのですが・・・
3)フェイスがよくない
サイドのプロポーションやフェンダーラインは美しいのですが、フロントフェイスは凄く細目で、薄笑いした爬虫類のようで私は苦手です。フェイスリフトを期待します。
4)MTの2速がつかみにくい
私もディーラーの方も何度かショックを出してしまったのが2速です。ただしこれは長時間乗れば慣れるかもしれません。
5)シート以外の内装質感向上
他社のオープン2シーターの価格から見ればとても安い方なので仕方がないですが、全体的にプラスチッキーですね。ダイアルなどの凹凸装飾も子供っぽい。アメリカで若い子が乗るからかな? それでもNCより良いらしいですが、あと20万くらい高くてでももう少し質感が高いほうが個人的には好きです。
匿名さん
コメントありがとうございます。
マツダロードスターRFの詳細なレビュー参考になります。
RFと言えどもオープンカーなのでボディ剛性の弱さはある程度仕方がないと私は感じました。
特にRSは足回りが硬めに設定されているのでボディには厳しいかもしれません。
参考にさせてもらいます。