現在ドイツのニュルブルクリンクでは、偽装されたGRスープラがテスト走行していますが、これはスープラのマイナーチェンジなのか?それとも噂のスープラGRMNなのか?
GRスープラの上位版であるスープラGRMNとは?
こちらの記事でもお伝えしているように、GRスープラの上位版であるスープラGRMNの開発が行われていると言われています。
トヨタのスポーツブランドであるGRの最上位にあたるグレードがGRMNと言われていますので、現行型のGRスープラよりもスペック的に上回ることは確実です。
ご存知のようにGRスープラはBMW Z4 G29の兄弟車であり、エンジン、ボディ、コンピューターなどのハード面は全てBMW製になります。
よって、GRスープラの上位版であるスープラGRMNには現行型のBMW M3 G80/M4 G82と同じS58型エンジンが搭載されることが確実だと言われています。
ただし、BMW M社が開発したエンジンは過去1度だけマクラーレンに搭載された事例のみであり、他社製の車に搭載される可能性はかなり低いのではないでしょうか?
とは言え、現行型GRスープラに搭載れているN58型エンジンをGRスープラのために改良するのはコスト的に見合わないため、謹製のS58エンジンを搭載するのか?N58エンジンをチューニングするのか?まだまだ不明な点は多いです。
実はBMW M社製のS58エンジンは数種類存在する
BMW M社製の3000cc6気筒エンジンは、BMW M社の主力車種であるBMW M3 G80/M4 G82に搭載されていますが、その他にも上記の記事のような限定販売車としてBMW M3CS/M4 CSなどは同じS58エンジンでもスペックは別仕様になっています。
そして、さらにこちらの記事にあるようにBMW M4 CSL G82にも同じS58エンジンでもスペックが違うエンジンが搭載されています。
BMW M3 CS/M4CS 及びM4 CSLは共に限定車ですが、実はS58エンジンを1番多く搭載されているモデルは、BMW M2 G87です。
BMW M2 G87はカタログモデルですので、M3 CS/M4 CS及びM4 CSLの様な限定車ではありません。
つまり、BMW M2 G87用のS58エンジンは常に生産されているエンジンですので、スープラGRMNに搭載されるとすれば、1番コストが安く、かつ調達が安易なS58エンジンということになります。
BMW M2 G87のS58エンジンはM3/M4のS58エンジンよりもデチューンされている(M3/M4:510馬力・M2:460馬力)ことを考えると、BMW M2 G87用のS58エンジンであれば、BMW M社もトヨタにエンジンを共有するかもしれません。
いつ頃スープラGRMNは発売されるのか?
まだ噂の段階であるスープラGRMNがいつ頃販売されるのか?については現在は全く未定であるとしか言いようがありません。
しかし、唯一分かっていることは、兄弟車であるBMW Z4 G29の生産が終わるまでには発売される、ということです。
ただし、現在世界的に販売が好調なBMWの中で数少ない売れていない車の1台であるBMW Z4 G29のライフサイクルはあまり長くはない、ということは分かっています。
こちらの記事のようにLCI(マイナーチェンジ)されたとは言え、改良点はデザイン面の一部に留まっていることを考えると、BMW Z4 G29に残された時間はあまり多くないと思われます。
よって、GRスープラにスープラGRMNが加わるとするならば最長でも数年以内でなければ、永遠に発売されることは無いと言えます。
自動車メーカーの出る出る詐欺はよくある話ですが、一応テスト車輌らしきものが発見されていることを考えると、そう遠くない将来、スープラGRMNがカタログモデル、または限定モデルで登場する確率は高いと思われます。
ただし、それがGRスープラのラストを飾るタイミングになる可能性は否定できません。
【引用・参照元】