ニッサンの新型リーフの工場内の写真がツイッターで公表され話題になっていますが、この撮影者にはどんな罰がまっているのか?を考えてみました。
撮影者の立場による罰の違い
日産工場の期間工が発表前の新型リーフを勝手にツイッターでリークして大炎上!リークした@Nb8ckkブルーミアーターを特定!?賠償金は数億円!?
日産の内部の人間が、新型リーフを発表前にツイッターでリークして炎上しているという。 情報をリークした人物は、
このような形で炎上している訳ですが、この撮影者@Nb8cKKさんがどのような立場化によって罰に違いがあります。
1.正社員の場合
この場合は、最悪懲戒解雇処分になると思います。撮影だけなら懲戒解雇処分にはならないと思いますが、これだけ騒ぎになるとこれぐらいの処分をしないとメーカーとして示しがつきません。
もちろん、退職金も無くなりますので代償は大きなものになりますね。損害賠償まではこの時点ではあまり考えられませんが、上司などは減給、降格などの処分になりますね。
2.派遣社員の場合
派遣社員の場合は撮影者@Nb8cKKさんは即刻解雇は同じですがその後の経緯が変わってきます。
メーカーは損害賠償を派遣会社に請求し、派遣会社は撮影者@Nb8cKKさんのその損害賠償の金額を請求します。
正社員の場合は損害賠償請求されないのに、派遣社員の場合は損害賠償請求されるのか?それは契約的に守秘義務契約を締結し、その契約に基づいて請求されるからです。
ただし、今回の発表前の車の写真が公表されたことでのニッサンが受けた被害金額をどのように算出するのかが争点になります。
3.期間工の場合
上記記事では撮影者@Nb8cKKさんは期間工(一定期間だけ工場で働く一時雇いの労働者)とされていますが、この場合はニッサンに直接雇用されていると思われますので、正社員の場合と同様の処分になると思います。
ただし、雇用契約的にどこまで守秘義務が課せられているのかによって処分は変わってくると思います。
ある意味、撮影者@Nb8cKKさんが本当に期間工なら一番罰は厳しくないものになると思います。もちろん、管理監督者の方には減給、降格の処分が考えられます。
自動車会社の管理体制
自動車会社にとって発売前の車の写真を公表されることは絶対にあっては行けないことです。なので、自動車会社の工場の管理体制は厳重です。
私は以前自動車メーカーに技術者を派遣する会社に勤めていましたが、工場に入る際には厳重なチェックが行われます。
一番重要なチェックがスマホのチェックです。基本的には関係者以外のカメラ及びカメラ付き携帯電話(スマホ)の持ち込みは厳禁です。私の時は受付のロッカーに預けるか、カメラ無しのガラケーを所持する必要がありました。
そして、立ち入りできる現場の範囲も限られます。場所ごとにセキュリティレベルが設定されて、入場許可書兼セキュリティICカードで入れる場所と入れない場所が設定されます。
基本的には必要な場所に行くことができる入場許可書兼セキュリティICカードが渡されますが、私の場合は複数の部署に行く必要性があったので、大抵の場所には入れる入場許可書兼セキュリティICカードを持っていました。
それでも唯一入れなかったのがデザイン部門です。それだけ車のデザインは厳重に管理されている訳です。なので今回のようなことが合った場合は、かなり厳しい処分がくだされます。
スクープ雑誌はどうなっているのか?
クルマ好きな方ならだいたい想像が付くと思いますが、車のスクープ雑誌に掲載されている写真の多くは自動車メーカーから提供された写真です。
要するに、自動車メーカーがスクープ雑誌に写真を提供して、非公式な宣伝を行っていると思ってください。そうすることで購入希望者の購買意欲を刺激します。
と、言うことは、今回のニッサン・新型リーフの写真も実はニッサンが宣伝になるように仕組んだ可能性もあります。
ただし、今回の場合はツイート主もある程度特定されているので「やらせ」の線は低いと思いますが、これだけ炎上していることを思えば、発売前の宣伝としては大成功です。
撮影者@Nb8cKKさんは今回は写真のように自動車スクープ雑誌宛にニッサン・新型リーフの画像を送信しているようですが、既にこのツイートはスクープ雑誌によって削除されています。
つまり、自動車スクープ雑誌としても今後のためにも拡散しないようにツイートを削除したのだと思います。今後のニッサンとの関係を大切にしたいので。
世の中ってそういう風にできています。