アストンマーチンからヴァンテージが発売されました。エンジンはV型8気筒ですが初めてメルセデス・ベンツAMG製のエンジンを搭載。これは本当のアストンマーチンなのか?
アストンマーチンの故障が大幅に低減?
アストンマーチンというブランド(メーカー)はこの数年は業績を伸ばしていますが、所詮は少量生産の高級自動車メーカーです。
ものづくりの基本は大量生産することでコストを削減することと同時に品質の向上を行えること。しかし、トヨタ自動車のような大量生産はできないので、アストンマーチンの場合は品質に問題がありました。
特にエンジンやトランスミッション関係はアストンマーチンの故障の原因になることが多く、当然その修理代金は高額になることは誰にでも想像できます。
今回はエンジンをメルセデス・ベンツAMGから供給されていますので、恐らくトランスミッションもセットで供給されているでしょうから、品質面においては少なくてもメルセデス・ベンツAMG並みに改善されたことが予想されます。
よって、アストンマーチンを新車で購入する際のネックであった、リセールバリューの悪さはこれで改善されますので、一気にアストンマーチンを購入する動機づけがアップしたことになります。
電気系も多くはメルセデス・ベンツAMGから供給されている?
恐らくエンジン同様に電気系統も多くはメルセデス・ベンツAMGから供給されていると思われます。
写真のようなカーナビ&インフォメーションに関する機器は特にアストンマーチンでは開発が難しい部分ですから、メルセデス・ベンツAMGから供給を受ける方が最新のテクノロジーを格安で手に入れることが可能。
アストンマーチンという車は大英帝国の由緒ある自動車メーカーですが、その伝統は得意とする内装やシャシーの開発製造に専念することでアストンマーチンの価値の向上が見込まれます。
メルセデス・ベンツAMGにとってもエンジンやその他の部品を他メーカーに供給することで生産量が増え、コスト削減と品質の向上が見込めます。
これは顧客にとっても非常に重要なポイントです。ローバーミニがBMW MINIへと変化した時のローバーミニファンからのブーイングは数多かったですが、現在ではBMW MINIの何が問題なのか?を聞くこともなくなりました。
よって、一時的には旧来のアストンマーチンファンからの賛否両論はあると思いますが、これが新しいアストンマーチンイズムだと理解されるのも時間の問題です。
日本での販売価格1,980万円から・・・
価格は1,980万円からということなのでV型8気筒モデルの高級車としては妥当なところだと思います。
ただし、アストンマーチンヴァンテージを「素」の状態で購入する人は少ないと思いますので実際にはもう少し高い車になると思いますが。
例えば、G30型アルピナB5もV型8気筒ですが、日本での価格は約2,000万円です。これに必要と思われるオプションを装着すると一気に2,200万円という価格になります。
アストンマーチンの場合はアルピナ以上にインテリアなどの仕様を選べると思いますから、極論価格はうなぎのぼりに上昇します。
この辺はどこまでやるか?予算の範囲はどこまでか?でどこで妥協するかがポイントになります。
ただし、よく考えて発注しないとアストンマーチンのディーラーと訴訟になることもありますのでご注意ください。
【引用・参照元】
英アストンマーティン、新型「ヴァンテージ」発表。V8 4.0リッターツインターボ搭載で1980万円から
英アストンマーティンは11月21日(現地時間)、新型「ヴァンテージ」を発表した。価格は英国では12万900ポンドから、ドイツでは15万4000ユーロから、米国では14万9995ドルから、日本では1980万円から。デリバリーの開始は2018年の第2四半期を予定する。