トヨタ自動車の豊田章男社長は、トヨタ自動車におけるスポーツカーのラインナップの理想は3兄弟という発言をしています。長男、次男、三男とはどんな車なのか?
トヨタ自動車のスポーツカー長男:スープラ
間違いなくトヨタ自動車のスポーツカーラインナップにおける三兄弟の長男はもうすぐ発売される新型スープラです。
新型トヨタ・スープラはこちらの記事の通り、BMWとの共同開発で生まれた車です。
BMWでは新型Z4(G29)として販売され、そのクローズドボディ版が新型トヨタ・スープラとなることは周知の事実です。
実際の開発はBMWが主導権を持って開発されていますが、外見などは差別化されています。
しかし、内装やエンジンなどはほぼBMWと同じ内容になっていると伝えられていることから、マツダ・ロードスターとフィアット(アバルト)124スパイダーと同じような関係と言っても良いと思います。
恐らくスープラが発売された時にはアメリカではプアマンズBMWと言われてしまうと思われます。
トヨタ自動車のスポーツカー次男:86(ハチロク)
すでに発売済みであるトヨタ・86(ハチロク)はご存知のようにスバルとの共同開発で作られた車です。
スバル・BRZと兄弟車という関係でBMWと共同開発されたスープラと違い、外見や内装もほぼ同じ状態で販売されています。
つまり、トヨタ自動車のスポーツカーラインナップの三兄弟のうち長男(スープラ)、次男(86(ハチロク)ともにトヨタ自動車単独では開発していない車ということになります。
これは豊田章男社長の経営者としての判断と思われますが、スポーツカーはラインナップに欲しいが多くの販売台数を見込めないスポーツカーをできる限り安価に市場に提供したいという想いが込められていると思われます。
販売台数が多く見込めない車は作らない、ではなくどうすればスポーツカーを作れるか?を考えた結果の作戦だと思います。
トヨタ自動車のスポーツカー三男:S-FR ?
トヨタ自動車のスポーツカー三兄弟の三男坊として期待されているのがコンセプトモデルであるS=FRです。
この小型ハッチバックのFRモデルが登場することで若者でも気軽に購入できる価格帯のスポーツカーをトヨタ自動車はラインナップに加えることができます。
しかし、そこには大きな壁が待ち受けています。
そうです、販売台数が大きく見込めない=開発費が回収できないという問題です。
小型なハッチバックモデルで安価な価格帯となると、できるだけ開発費をかけずに車を作る必要があります。
また、この写真でも分かるようにS-FRという車は事実上の2シーターモデルと想像できます。
日本ではスポーツカーと言えども2シーターの車は数多く売れる車ではありません。
ランエボやインプレッサが4ドアにこだわる理由がここにあります。
と、いうことで長男、次男と共同開発という手段を取ってきた訳ですからS-FRも他の自動車会社と共同開発が行われると思います。
共同開発先の最有力はマツダだと思われます。
なぜなら、マツダにはロードスターという2シーターの小型モデルが存在するからです。
現行型のマツダ・ロードスターは無理ですが、次期マツダ・ロードスターと共同開発するのはとても面白い試みだと思います。
スープラとZ4と同じ様にオープンカーはロードスター、クローズドボディはS-FRというのが現実的では無いでしょうか?
またはダイハツとの共同開発というのも考えられます。
トヨタ自動車グループの小型車開発はダイハツ工業が担っています。
ダイハツにはコペンがありますね。現行型は無理ですが次期コペンをFRで開発すればロードスターとスープラと同じ関係性になります。
ただし、軽自動車のFRスポーツというのはスズキ・カプチーノ以来となりますので少しハードルが高そうです。
コペンもそこまで販売台数が多くはありませんので。
やはり、トヨタ・S-FRの共同開発先はマツダ、車体は次期ロードスターが最有力候補と言えるのではないでしょうか?
【引用・参照元】
https://www.carscoops.com/2018/07/toyotas-president-wants-three-sports-cars-one-might-slot-86/