世界的にオープン2シーターが販売不振になっているようですが、その中でもBMW Z4 G29はどうも負け組に入っている模様。
BMW Z4 G29はメイン市場の北米でも売れていない
世界的にオープン2シーターモデルはあまり売れていないという話ですが、BMW Z4 G29はその中でも特に販売面で厳しいと言われています。
上記の記事にようにオーストラリアではMT仕様のみですがBMW Z4 G29の販売を中止することが決定しています。
(引用先:https://car.motor-fan.jp/article/10017898)
こちらのグラフは2020年のスープラ、Z4、ポルシェ・ボクスター/ケイマン、フェアレディZの販売台数を示したグラフですが、兄弟車のスープラの販売台数と比較して約4割程度しか販売されていないことが分かります。
アメリカはオープン2シーターの一番人気が高い市場だと思いますが、その主戦場でもこの程度の販売台数しかないということはそれだけ世界的に見ても売れていないということが分かります。
BMW Z4 G29のフルモデルチェンジはあるのか?も心配
一応予定通りであれば2025年にもZ4 G29はフルモデルチェンジの時期を迎えますが、この販売台数ではそのフルモデルチェンジが実行されるのかも不安になります。
ちなみに、先程のアメリカの販売台数の実績で兄弟車であるスープラに大きく引き離されている原因の1つはその価格設定に問題があるとのこと。
BMW Z4の下位グレードである2Lターボモデルとスープラの上位モデルである3Lモデルの価格がほぼ同等になっていることがZ4 G29の販売不振の原因の1つと言われています。
普通に考えればトヨタとBMWではブランド価値が違う訳ですからBMWの方が価格が高くなることは普通だと思いますが、兄弟車のスープラが同じ価格で上位モデルが購入出来るのであれば、アメリカのスープラ人気も加わりZ4 G29の方が人気がないのもうなずけるような気がします。
なのでBMW Z4 G29の今後に関してはあまり期待が出来ないのかもしれませんね。
一応BMW Z4 G29のLCI(マイナーチェンジ)は実施される模様ですが
今回スクープされたBMW Z4 G29のスクープ写真はこちらになりますが、リア部分しか写っていませんが一応ボディ全体に偽装が施されています。
多くの場合はLCIモデルの場合はフロントやリア部分のデザインが変更される部分のみ偽装されることが多いですが、今回のZ4 G29に関してはなぜかボディ全体に偽装されています。
ボディ全体が偽装されている理由は定かではありませんが、ボディ全体の大幅なデザイン変更は考えにくいことから、現在オプションになっているMパフォーマンスパーツなどが標準装備として装着される形でLCIモデルとして販売されるのかもしれません。
ただし現在の情報ではZ4 G29のLCIは僅かなデザイン変更のみとなること、また現在BMWの新型またはLCIモデルに採用されている湾曲モニターのiDrive8.0すら搭載されないと予想されています。
これらの必要最低限の小改良になる理由はこれまでの販売台数が少なかったこと、またLCI後も販売台数が期待出来ないためと思われます。
個人的にはいつかは乗ってみたいと思っているZ4 G29なので、出来ればフルモデルチェンジもしてシリーズとして継続して欲しいと思っていますが、この状態だと今回のLCIがZ4 G29の最後の改良になるのかもしれません。
【引用・参照元】
Erlkönig-Fotos BMW Z4 G29 LCI: Mini-Facelift mit Maxi-Tarnung