近年、電気自動車(EV)は急速に普及しています。その中で、少し前に生産が終了したにも関わらず、依然として根強い人気を誇るモデルがBMW i3 I01です。この車は、未来志向のデザインと最先端の技術を取り入れた非常にユニークなEVとして登場しました。本記事では、中古車市場で特に注目される理由を、BMW i3の特徴と魅力に迫りながらご紹介します。
1.革新的なデザインと高性能技術
軽量なカーボンファイバー製ボディと開放的なインテリアで、未来的なデザインが魅力
2.優れた加速性能と運転の楽しさ
高速での加速とコーナリング性能は、スポーツカー顔負けの走りを提供
3.レンジエクステンダーで実用性抜群
小型エンジンによる発電で航続距離を延長し、日常使いにも便利なモデル
1.BMW i3の斬新なデザインと製造技術
BMW i3は、2013年に登場して以来、その革新的なデザインと製造技術で注目を集めました。
車体は軽量で高剛性のカーボンファイバー製で、通常のスチールやアルミニウムよりも遥かに軽いです。
これにより車重が抑えられ、航続距離の延長にも寄与しています。
また、車両の内部はラウンジのようなゆったりした空間が広がり、未来的なデザインと素材の組み合わせで高級感も感じられます。
車体下部にはアルミ製のフレームがあり、ボディとフレームの分離により衝突安全性も高められています。
コンパクトながらも開放感のあるドア設計や、観音開きのドアなども特徴的です。
これらの要素は今見ても古さを感じさせず、唯一無二のデザインとして評価されています。
2. 優れた加速性能と運転体験
BMW i3の動力性能も特筆すべき点です。
バッテリーEVモデルの加速性能は、0-100 km/hを約7.3秒で到達し、現行のBMW 320dと同等の水準です。
また、中間加速は80 km/hから120 km/hまで4.9秒で、BMW M4にわずか0.5秒差まで迫るほどです。
これは特に高速道路での追い越しや合流時に大きな利点となります。
さらに、i3 I01のコーナリング性能も注目に値します。
高めの車高にもかかわらず、安定性は高く、適度なボディロールと優れたグリップを保ちながら快適に走行できます。
特に「i3 s」モデルでは、車高が10mmダウンし、トレッドも40mm広げられており、安定感がさらに向上しています。
3. レンジエクステンダー付きモデルの魅力
i3には、レンジエクステンダー(REx)付きのハイブリッドモデルもあります。
このモデルでは、電力が少なくなった際に小型のガソリンエンジンが発電機として機能し、航続距離を大幅に延長します。
標準のバッテリーEVが最大160kmの航続距離を持つのに対し、RExモデルは305kmまで伸ばせます。
日常の通勤や長距離走行にも対応できるため、より実用的に使用したい人にはこのモデルが最適です。
特に2018年以降に登場した「i3 s REx」モデルでは、最大42.2kWhのバッテリー容量が搭載され、電気だけでも大幅に航続距離が向上。
さらに、充電インフラが十分でない地域でも安心して使用できます。
購入前に知っておきたい注意点
BMW i3を中古で購入する際には、いくつか注意すべき点があります。
まず、エアコンのコンプレッサーが駆動バッテリーの冷却にも使われているため、故障すると修理費用が高額になる可能性があります。
また、レンジエクステンダー付きモデルでは、燃料タンクのベンチレーション系統の不具合が報告されていますので、事前に点検を行いましょう。
ブレーキディスクのサビも、i3ではよくある問題です。
回生ブレーキがメインのため、通常の摩擦ブレーキがあまり使われずに錆びることがあります。
購入前には、これらの点をしっかり確認することが大切です。
日本でのBMW i3 I01 レンジエクステンダーの中古車相場
現在中古車情報サイトには46台のBMW i3 I01 レンジエクステンダーが掲載されています。
車両本体価格が一番高い車がこの2020年式、走行距離1.5万キロの車両で販売価格が328万円です。
年式的にも4年落ちであること、新車価格が600万円程度だったことを考えるとかなりお得な感じがします。
逆に車両価格が一番安い車が2016年式、走行距離7.3万キロの車両で販売価格は98万円です。
BMW i3 I01はかなら長い期間販売されていたので古い年式の車両も多くなります。
8年落ち、走行距離7.3万キロなら年式相応なので、故障などの修理費用が必要ないのなら初めてのEVとしてはお手頃だと思います。
46台の中古車の中央値、つまり平均的な相場感の車がこのあたりになります。
年式は2018年式、走行距離約5万キロ、価格は200万円前後です。
どうしても発売当初に新車が数多く売れたために、年式が古めの車両が流通していることが多いです。
しかし、考えようでは安い車両を手に入れるチャンスでもあることを考えると、上記でお伝えしたおすすめの3つのポイントもまんざら嘘ではないことが分かるのではないでしょうか?
EVというと高級車のイメージですが、EV入門車としてBMW i3 I01はおすすめの1台だと思います。
Reference:autocar.jp
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