BMW新型X5(G65)は、従来のドアハンドルに代えて「BMW Winglets」を採用しました。ドアの取っ手をなくし、ピラー部分で操作する仕組みです。
さらにBMWは、指紋認証センサーとMicroLEDディスプレイを内蔵するドアハンドルの特許を出願。車両キーを使わず、指先で解錠する技術も含まれます。
新型X5のWingletsとの関係は何でしょうか。現在の装備、特許の構造、BMW Digital Keyとの違いから採用の可能性を検討します。
- ✅️BMW新型X5(G65)のWingletsは指紋認証未搭載
- ✅️新特許はMicroLED表示と指紋・顔認証を想定
- ✅️X5への採用は現段階では未定
BMW新型X5(G65)のWingletsとは
Winglets(ウイングレット)は、車体側面のBピラーとCピラーに設けられた光沢のある黒いドアを開閉する装置です。ドアパネルに取っ手を設けず、ボディ側面をすっきり見せられるのが特徴です。BMWはSkytopやSpeedtopでこの意匠を披露し、新型X5(G65)で通常の量産モデルに展開しました。新型iX3(NA5)のフラッシュ式ドアハンドルとは形状も設置場所も異なります。
Wingletsに軽く触れるとドアを開けられ、施錠部分を約1秒押し続けるとロックできます。照明も内蔵します。新型X5ではソフトクローズが標準装備され、自動ドアはオプションで、Wingletsから電動開閉できます。
BMWが出願した指紋認証ドアハンドルの新特許
BMWが2025年4月にドイツで出願し、2026年10月に公開された特許です。公開番号はDE102025114033A1です。透明な部材で覆ったハンドルの内部に、薄いMicroLEDディスプレイと指紋認証センサーを組み込む構造が示されています。
ハンドルは、取り付け部分から外側へ立ち上がるL字状の形状を基本とし、指を差し込んで操作できる空間を確保します。表示部はガラスや樹脂への埋め込み、複数の層で挟む構造、透明な部分への部分配置などが想定されています。
取っ手としての機能を維持しながら、表示と生体認証を一体化する構想です。不透明な本体の一部だけを表示部にする案もあり、全面ガラス製とは限りません。
MicroLEDを搭載したドアハンドルで何ができるのか
MicroLEDは微細なLED自体が発光する技術です。バックライトを使わず、薄いフィルム状の表示部を組み込めます。従来のLED照明では難しい複雑な図柄の表示を目指した技術です。
用途の一つが、施錠・解錠状態を図柄で示すことです。ロック中と解除後で表示を切り替えれば状態を確認でき、BMWのロゴやアニメーションも表示できます。
手の接近を検知して、必要なときだけ表示を点灯させる仕組みも盛り込まれています。指紋認証の成功と失敗を別の表示で知らせることも可能です。
現在のWingletsにも照明はありますが、新特許の特徴は単に光るのではなく、車両の状態に応じて表示内容を変えられる点にあります。車内側にだけ情報を見せる案もあります。
指紋認証と顔認証による解錠の仕組み
特許では、ハンドルの内側に面した操作部分に指紋センサーを配置する構想が示されています。登録済みの指紋と一致すると、電気的にドアのロックを解除する仕組みです。
車両キーやスマートフォンなしで本人認証できるのが利点です。通常のタッチ操作と異なり、「誰が触れたか」まで確認できます。指が触れる面にセンサーを配置します。
顔認証との組み合わせも検討されています。車内カメラで顔を認識し、指紋と併用して不正な解錠を防ぐ考え方です。ただし、車外からガラス越しに顔を確認するのか、乗車後に確認するのかなど、認証の順序や具体的な動作は明示されていません。
BMW Digital Keyとの違いと電子式ドアハンドルの課題
スマートフォンを使うDigital Keyとの違い
BMW Digital Keyは対応するスマートフォンやスマートウォッチを車両キーにする機能です。基本的なDigital KeyはNFC通信を使い、端末をドアハンドル付近にかざして解錠します。Digital Key Plusなら、対応車両では超広帯域無線(UWB)とBluetoothを使い、近づくだけで自動解錠できます。
電源喪失時の解錠と耐久性
ディスプレイと指紋センサーには電力が必要です。バッテリー上がりや電装系の故障時にも開けられる構造が欠かせません。
新型X5のWingletsには手動でドアを開ける方法が用意されています。新特許でも非常時の操作部が示されています。ガラスや電子部品の耐雨性、耐凍結性、傷への強さも課題です。
BMW新型X5(G65)のWingletsに指紋認証は採用されるのか
BMWは新型X5(G65)のWingletsへの指紋認証やMicroLEDディスプレイの採用を発表していません。公開された特許にも、採用車種としてX5の名称は記載されていません。
ただ、Wingletsはピラーに設けられた電子式操作部であり、新特許にもピラー周辺へ表示部や指紋センサーを配置する案があります。設置場所と操作方法には共通点があります。現行のWingletsにそのまま組み込めるかは不明です。
個人的には車を運転するために必要な「鍵」から解放されるということは画期的な仕組みだと思います。日常では財布を持たずにスマホだけで買い物ができる時代になっています。今後は外出時に持つべきアイテムがどんどん減少することが予想されます。
既に自宅の鍵さえも現代ではスマホや指紋認証になり、自宅の鍵を持つことがなくなりつつあります。そして、今度は車の鍵も持つ必要がなくなることは、ある必然と言えるでしょう。
なお、今回は特許が出願されたという話です。必ずしもこの技術が実現されるのかについては、現段階では未定です。
Reference:carmoses.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW Wingletsとは何ですか?
BMW Winglets(ウイングレット)は、新型BMW X5(G65)に採用された電子式ドアハンドルです。BピラーとCピラーに組み込まれた光沢のある黒い操作部に触れることで、ドアの開閉や施錠を操作できます。従来のドアハンドルと異なり、ドアパネルに取っ手を設けない構造が特徴です。
Q2. 新型BMW X5(G65)のWingletsには指紋認証が搭載されていますか?
新型BMW X5(G65)のWingletsには、指紋認証機能は搭載されていません。BMWは指紋認証センサーを内蔵したドアハンドルの特許を出願していますが、新型X5への採用は発表していません。また、特許には採用する車種も指定されていません。
Q3. BMWの新特許にあるMicroLEDディスプレイにはどのような機能がありますか?
MicroLEDディスプレイは、ドアの施錠・解錠状態を図柄で表示するほか、BMWのロゴやアニメーションを表示する構想です。手の接近を検知して画面を点灯させたり、指紋認証の成功や失敗を表示したりする機能も想定されています。
Q4. BMWの指紋認証とDigital Keyは何が違いますか?
BMW Digital Keyは、対応するスマートフォンやスマートウォッチを車両キーとして使用する機能です。一方、新特許の指紋認証は、登録された指紋によって端末を使わずにドアを解錠する仕組みです。車内カメラによる顔認証との連携も検討されていますが、実用化は決定していません。
Q5. 電子式ドアハンドルはバッテリーが上がっても開けられますか?
新型BMW X5(G65)のWingletsには、電子式操作が使えない場合に備えた機械的な開放手段が用意されています。今回の特許にも非常時の操作機構が示されていますが、指紋認証やMicroLEDを搭載した量産仕様は未発表です。電源喪失時の具体的な操作方法も明らかになっていません。






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