新型BMW M3は、ガソリンモデルG84とEVモデルZA0が併売される見込みです。さらに注目すべきは、両モデルが同価格帯で設定されるという点にあります。通常、EVはバッテリーコストの影響により高価格になる傾向がありますが、今回のM3ではその前提が当てはまりません。
BMW M部門の責任者であるフランク・ヴァン・ミールは、パワートレインの違いで価格を分けるべきではないという考えを示しており、この方針が新型M3の価格戦略の背景にあります。
本記事では、新型M3の概要を整理しながら、日本市場における価格予想とその背景を解説します。
- ✅新型BMW M3はG84とZA0を併売
- ✅EV ZA0とガソリンG84は同価格帯
- ✅日本価格は1600万〜1700万円台目安
新型BMW M3 G84とEV ZA0の概要

新型BMW M3は、従来のガソリンモデルG84に加え、EVモデルZA0が同時に展開される見込みです。これまでM3は内燃機関のみのラインアップでしたが、次期モデルでは電動化と並行する形で新しい構成に移行します。
ガソリンモデルG84は、現行G80の延長線上にあるS58型直列6気筒エンジンをベースとした高性能セダンとして進化する可能性が高い一方で、EVであるZA0は複数モーターを採用した高出力(約1,000馬力?)仕様が想定されます。単純なパワーだけでなく、ドライバーが操る楽しさを重視した設計が求められる点も特徴です。
フランク・ヴァン・ミールは、今後のMモデルについて電動化を進めながらも、ガソリンモデルとEVを並行して提供していく方針を示しています。つまり、新型M3はどちらか一方に移行するのではなく、両方を同時に選べるモデルとして位置付けられます。
ガソリンとEVが同価格で併売される理由
価格をパワートレインで決めない戦略
新型M3で最も注目すべきポイントは、ガソリンモデルとEVモデルが同価格帯で設定されるという点です。一般的にEVはバッテリーコストの影響が大きく、同クラスのガソリン車より高価になるのが通常です。そのため、本来であればEV版M3はガソリンモデルよりも高価格になるのが自然な構造といえます。
しかしフランク・ヴァン・ミールは、Mモデルの価格はパワートレインの違いではなく、その車が提供する価値によって決められるべきであると説明しています。これは、エンジンか電動かという違いではなく、あくまでドライビング体験そのものが価格の基準になるという考え方です。
EVとICEを並行販売する意図
さらに特徴的なのが、ガソリンとEVを同時に併売する戦略です。現在は多くのメーカーがEVへの一本化を進めていますが、BMWはあえて両方を同時に提供する方針を維持しています。
フランク・ヴァン・ミールは、顧客が自分の好みに応じて選択できる状態を維持することが重要であると述べています。この考え方に基づき、ガソリンとEVのどちらを選んでも同じMモデルとして成立する構造が求められ、その結果として価格も同一レンジに揃えられることになります。
現行M3とBMW EVから見る日本の価格
現行M3(G80)の日本価格
現行のM3であるG80は、記事執筆のタイミングで日本市場において約1,500万円前後の価格帯に位置しています。この価格は高性能スポーツセダンとしての基準となるものであり、Mモデルとしてのブランド価値が強く反映された水準です。
i5などEVモデルとの価格差
一方でBMWのEVモデルを見ると、同クラスのガソリン車と比較して明確な価格差が存在します。例えば5シリーズでは、ガソリンモデルに対してEVは200万円以上高く設定されており、高性能モデルではその差がさらに広がります。
| モデル | パワートレイン | 日本価格 | ガソリンモデルとの差 |
|---|---|---|---|
| 523i | ガソリン | 840万円 | 基準 |
| i5 eDrive40 | EV | 1,041万円 | +約200万円 |
| i5 M60 xDrive | EV(高性能) | 1,622万円 | +約780万円 |
(2026年5月現在の価格)
この前提を踏まえると、新型M3においてガソリンとEVが同価格帯で設定されるという方針は、従来の価格ロジックとは異なる特別な戦略であることが分かります。
フランク・ヴァン・ミールの発言を踏まえると、このような従来の価格構造はMモデルにそのまま当てはまらない可能性があります。つまり、本来は高くなるはずのEV価格を抑え、ガソリンモデルと同じレンジに収めるという調整が行われる前提になります。
新型BMW M3 G84とEV ZA0の日本価格予想
価格帯の想定レンジ
現行M3の価格水準とBMWのEV価格構造を踏まえると、新型M3の日本価格は1,600万円から1,700万円台に設定される可能性が高いと考えられます。これは現行モデルからの自然な上昇幅であり、EVのコスト増加も織り込んだ現実的なラインです。
同価格戦略との整合性
仮にEVモデルが従来の価格ロジックに従う場合、本来は1,800万円以上の価格帯になる可能性もあります。しかしフランク・ヴァン・ミールが示したように、Mモデルは価値基準で価格が決まるため、EVモデルの価格は抑えられ、ガソリンモデルと同じレンジに統一されることになります。
この価格設定は単なるコストの反映ではなく、ブランド価値を基準とした再設計といえます。ガソリンモデルは価格を維持し、EVモデルは本来より抑えられることで、結果的に同一レンジに収束する構造です。
新型M3の市場ポジションと競合比較
他ブランドのEV戦略との違い
現在の自動車市場では、EVへの移行を急速に進めるメーカーが増えていますが、BMWはガソリンとEVを並行して提供する戦略を維持しています。この点は市場の中でも特徴的な立ち位置といえます。
M3の立ち位置
新型M3は、ガソリンとEVのどちらを選んでも同価格帯で同等の価値を提供するモデルとなります。フランク・ヴァン・ミールが示した方針の通り、パワートレインではなく体験価値で評価されるモデルへと進化している点が特徴です。
このアプローチにより、M3は単なる高性能モデルではなく、ブランド価値そのものを体現する存在へと位置付けられることになります。
まとめ:新型BMW M3は価格の基準を変えるモデル
出典:Instagramより
新型BMW M3は、ガソリンとEVを同価格帯で併売するという新しい戦略を採用します。この価格設定はコストではなく、Mモデルとしての価値を基準に決められています。
フランク・ヴァン・ミールが示した通り、今後のMモデルはパワートレインの違いではなく、提供される体験によって評価される方向に進んでいます。新型M3はその象徴となるモデルであり、価格の決まり方そのものを変える存在といえるでしょう。
Reference:autocar.co.uk
よくある質問(FAQ)
Q1. 新型BMW M3 G84とEV ZA0は併売されますか?
新型BMW M3は、ガソリンモデルのG84とEVモデルのZA0が併売される見込みです。電動化へ一本化するのではなく、ガソリンとEVを同時に選べる形になる点が特徴です。
Q2. 新型BMW M3のガソリンとEVは同じ価格になりますか?
ガソリンモデルG84とEVモデルZA0は、同価格帯で設定される方針が示されています。価格をパワートレインの違いではなく、M3として提供する価値で決める考え方です。
Q3. 新型BMW M3の日本価格はいくらになりそうですか?
現行M3の価格やBMW EVの価格差を踏まえると、日本価格は1,600万円から1,700万円台がひとつの目安になります。ただし正式価格は未発表です。
Q4. EV版M3 ZA0はガソリン版G84より高くならないのですか?
通常のBMW EVはガソリン車より高くなる傾向があります。しかし新型M3では、EVのコストをそのまま価格差に反映せず、ガソリンとEVを同価格帯に揃える戦略が取られる見込みです。
Q5. なぜBMWはM3をEVだけにしないのですか?
BMWは電動化を進めながらも、M3ではガソリンとEVの両方を残す方針です。ユーザーが好みに応じて選べる状態を維持し、どちらでもM3らしい走りを提供する狙いがあります。


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