BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由|電動化時代に際立つPHEVスポーツカー

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GOCCHI
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中小企業経営者兼ブロガー。BMWとオープンカーが大好きで、多くの車を所有してきました。経営やマーケティングにも精通しており、ブログでは中古車の売買方法や新車情報、愛車に関する話題を発信しています。また、パソコンやガジェット系も大好物。

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BMW i8は2014年に登場した、BMWグループ初のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルです。1.5L直列3気筒ターボと電気モーターを組み合わせ、CFRP製のボディ骨格やシザー式ドアまで採用した姿は、当時のBMWの中でもかなり異質な存在でした。

生産終了から6年が経過した現在、EVやPHEVが珍しくなくなったことで、BMW i8の設計思想はむしろ理解しやすくなっています。単純な最高出力ではなく、軽量化と電動化を組み合わせてスポーツカーを成立させたi8は、今見るとどのような価値を持つのでしょうか。

記事3行まとめ
  • ✅BMW i8はCFRPとPHEVで1590kg・374psを実現
  • ✅電動化時代にBMW i8の軽量設計が再評価される
  • ✅中古BMW i8は新車2000万円級から680万円台へ

 

BMW i8(I12/I15)はどんなスポーツカーだったのか

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

BMW i8は、2009年に公開されたVision EfficientDynamicsの考え方を量産車へ落とし込み、2014年から販売されたPHEVスポーツカーです。クーペの開発コードはI12で、2018年にはオープンモデルのi8ロードスター(I15)が追加されました。

パワートレインは、リアを駆動する1.5L直列3気筒ターボエンジンと、フロントを駆動する電気モーターの組み合わせです。前期型のシステム出力は362ps、2018年の改良後は374psへ向上しました。後期型クーペの0-100km/h加速は4.4秒、最高速度は250km/hです。

2020年に生産を終了するまでの生産台数は約2万500台。BMWの量産車としては珍しい構造とデザインを持つ、非常に特殊なモデルでした。

今見ると異例だったCFRPとPHEVによる軽量設計

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

BMW i8を現在のPHEVと比較したとき、特に目立つのが軽量化へのこだわりです。乗員を囲むLife ModuleにはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、パワートレインやバッテリーを収めるDrive Moduleにはアルミニウムを採用しました。

2018年型の日本仕様で車両重量はクーペが1,590kg、ロードスターでも1,650kgです。大容量バッテリーを積む近年のPHEVやEVでは車重が2トンを超えるモデルも珍しくありません。それに対してi8は、電動化による重量増を高価な素材と専用設計で抑える方向を選んでいました。

しかも搭載エンジンは大排気量の6気筒や8気筒ではなく1.5Lの3気筒です。エンジンを大型化するのではなく、電気モーターと軽量ボディを組み合わせて必要な性能を作る。ここがi8の大きな特徴です。

電動化が進んだ現在だからBMW i8の思想が分かりやすい

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

2014年当時、PHEVは現在ほど一般的ではありませんでした。そのため、2000万円級のスポーツカーに3気筒エンジンを搭載するi8は、従来の高性能車とは大きく異なる存在でした。

しかし現在は、電気モーターを加速性能の向上にも利用するハイブリッドスポーツカーが増えています。BMW i8もリアのエンジンとフロントのモーターを組み合わせ、効率だけでなく四輪を使った動力性能を実現していました。

2018年の改良では高電圧バッテリーの総容量を7.1kWhから11.6kWhへ拡大し、システム出力も374psへ向上しています。PHEVを燃費対策だけの技術ではなく、スポーツカーの性能を構成する技術として使っていた点は、電動化が進んだ現在の方が理解しやすいと思います。

BMW i8は速さだけでは評価できないスポーツカー

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

BMW i8の374psというシステム出力は、現在のBMW Mモデルや高性能EVと比べれば突出した数字ではありません。0-100km/h加速4.4秒という性能も、現代の基準では特別に速いとは言えなくなりました。

一方で、i8の特徴は最高出力だけを競う設計ではありません。低いボディ、CFRP製パッセンジャーセル、前後に分けた駆動システム、空力を意識したボディ、シザー式ドアまで含め、車全体を専用設計しています。

さらに電気だけで走るモードと、エンジンとモーターを組み合わせる走行を一台で使い分けられます。こうした二面性こそ、従来型スポーツカーとは異なるi8ならではの個性です。

新車2000万円級だったBMW i8が中古市場で現実的な存在に

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

BMW i8は日本でも非常に高価なモデルでした。2018年に発表された後期型は、i8クーペが2,093万円、i8ロードスターが2,231万円でした。その後の価格改定や限定車ではさらに高額な仕様も存在します。

一方、記事執筆時点の国内中古車市場では、おおむね680万円台から1,300万円台で販売されています。年式や走行距離、クーペかロードスターかで価格差は大きいものの、新車時には手が届きにくかったi8が、中古車では現実的な価格帯に入ってきました。

ただし、10年前後が経過したPHEVだけに価格だけで判断はできません。駆動用バッテリーの状態に加え、12Vバッテリー、エアコンコンプレッサー、冷却系、ドアダンパーなども中古車選びでは確認したいポイントです。

BMW i8が今再評価される理由

BMW i8(I12/I15)が今再評価される理由

BMW i8が今あらためて注目できる理由は、単に古いBMWが安くなったからではありません。PHEVが一般化したことで、3気筒エンジンとモーターを組み合わせた発想が特殊ではなくなり、その一方でCFRPを大量に使った軽量ボディや専用設計の車体は、現在でも特別なものとして残っています。

電動化された高性能車が増えるほど、バッテリー容量や出力だけでなく、車重を抑えて走りと効率を両立させようとしたi8の方向性が際立ちます。私はBMW i8を、単に時代を先取りしたPHEVというより、電動化時代のスポーツカーを2014年の技術で先に形にしたモデルとして見ると、その価値が分かりやすいと考えています。

Reference:topgear.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMW i8(I12/I15)はどんな車ですか?

BMW i8は、1.5L直列3気筒ターボエンジンと電気モーターを組み合わせたPHEVスポーツカーです。クーペのI12は2014年に登場し、2018年にはオープンモデルのi8ロードスター(I15)が追加されました。

Q2. BMW i8のI12とI15の違いは何ですか?

I12はクーペ、I15は電動開閉式ソフトトップを備えたロードスターです。2018年以降の後期型では、どちらも改良されたPHEVシステムを採用し、システム最高出力は374psとなっています。

Q3. BMW i8が今再評価される理由は何ですか?

EVやPHEVが一般化した現在、CFRPによる軽量化と小排気量エンジン、電気モーターを組み合わせたi8の設計思想が分かりやすくなったためです。電動化による性能向上と車重抑制を両立させた点は、現在でも特徴的です。

Q4. BMW i8は3気筒エンジンでも速いのですか?

後期型BMW i8は1.5L直列3気筒ターボと電気モーターを組み合わせ、システム最高出力374psを発生します。クーペの0-100km/h加速は4.4秒で、エンジン単体ではなくPHEVシステム全体でスポーツカーとしての性能を実現しています。

Q5. 中古のBMW i8を購入する際の注意点は何ですか?

駆動用バッテリーの状態だけでなく、12Vバッテリー、エアコンコンプレッサー、冷却系、ドアダンパーなどの状態も確認したいポイントです。年式が古くなっているため、価格だけでなく整備履歴や車両状態を確認することが重要です。


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