過去BMW M5ツーリングは2度発売されていますが、3代目のM5ツーリングが新型BMW M5 G90の発売の際に登場する可能性が高い模様です。
BMW M5ツーリングは過去に2回発売されている
先日こちらの記事で新型BMW M5 G90の発売に合わせてM5ツーリング G99も発売されるかもしれないというお伝えをしています。
このM5ツーリングという車種は過去2回発売されていますが、過去の販売台数は以下の通りです。
- E34型M5ツーリング:1025台
- E60型M5ツーリング:891台
E34型M5ツーリングは初めてのM5ツーリングということで話題になったことは想像できますが、それでも販売台数は1000台程度であり、E60型M5ツーリングは2台目ということとE60型5シリーズ全体の販売状況があまり良くなかったことも影響したのか、さらに台数を減らして900台にも満たない台数しか販売されませんでした。
この結果だけを見るとBMW M社としてはM5ツーリングを復活させるメリットがあまりないと思われますが、それでも新型BMW M5 G90の発売に合わせて復活させようとしているのでしょうか?
BMW M5ツーリング G99は北米市場からのリクエスト
北米は中国と並びBMWだけではなく世界中の自動車メーカーがしのぎを削る2大マーケットになっていることは御存知の通りです。
なので北米や中国からのリクエストに対しては真剣に考慮するする必要があります。
例えばBMWの場合こちらの記事で紹介している3シリーズ G20のLCIモデルですが、一見普通の車種に見えますが、実際には中国市場専用のロングホイールベース仕様の3シリーズ G20になっています。
中国では後部座席に人を乗せて走ることが出来る車が人気が高くまたステータスも高い車として認識されているためBMWは1シリーズや3シリーズなどに中国市場専用モデルのロングホイールベース仕様が販売されています。
なので北米や中国などの2大マーケットからのリクエストを採用するのか?しないのかは?その後の販売台数を大きく左右することになるので、他の地域からのリクエストよりも優先して検討され商品化される可能性が高くなる傾向にあります。
よって今回北米市場からM5ツーリングの復活がリクエストされているのであれば、新型BMW M5 G90の発売に合わせてM5ツーリング G99が発売される可能性は高いと言えると思います。
BMW M5ツーリング G99を北米で発売したい理由
北米地域ではステーションワゴンという大型のワゴン車の人気が高い地域でした。
しかし現在は世界中でSUV人気が高いことで北米でもステーションワゴンの人気はかつて程大きくはありません。
しかし裕福層を中心に高性能なワゴン車の人気は一定数存在することからAudi RS 6 や Mercedes-AMG E 63と対抗できる高性能ワゴン車を北米のBMWディーラーでも販売したいためにM5ツーリングの復活をリクエストしていると思われます。
北米では高性能ワゴンと言っても一定数の大きさが重要であることから、例えばBMW M3ツーリング G81などは北米では販売されないことになっています。
あくまでも高性能でかつ大型のワゴンモデルが裕福層に望まれていることから、M3ツーリング G81ではなくM5ツーリング G99が必要だということです。
新型のBMW M5 G90には既に公表されているBMW XM G09で採用されるV型8気筒+モーターのハイブリッドエンジンが搭載されることが事実上決まっていることから最低でも650馬力という高性能なスペックのBMW M5セダン G90及びM5ツーリング G99が誕生することになり、北米のリクエストに応えるのに十分なスペックがあることは明白です。
よってBMW M5ツーリング G99の発売の可能性は北米からのリクエストによりさらに一段高まったことを意味する他に、過去のM5ツーリングよりも販売台数が増える見込みがあるかもしれないとBMWが判断する可能性は高いのではないでしょうか?
【引用・参照元】
Reference:bimmertoday.de