BMWの最新ニュースでは、後輪駆動のグレードが削減されることが発表されました。既に日本では330dが販売されておらず、3シリーズセダン G20とツーリング G21にはディーゼルエンジン車にはxDriveしか設定がありません。これはBMWのトレンドの一部として考えられます。
BMWの後輪駆動グレードの変遷
BMWの後輪駆動車は、その優れたドライビングダイナミクスとスポーティな走行感が魅力です。
特にBMW 330dの後輪駆動モデルは、パワフルな直列6気筒ディーゼルエンジンと組み合わされ、優れた加速と高いトルクが走行を支えます。
この後輪駆動のモデルは、純粋なドライビングエンスージアストにとって理想的な選択肢でした。
過去にはBMWの後輪駆動車が広く提供されていましたが、最近のトレンドでは、四輪駆動(xDrive)モデルが主流となっています。
そして、後輪駆動車はそのクラシックな魅力と優れたハンドリングが多くのファンに支持されてきました。
後輪駆動廃止例:BMW 330dの特徴と人気
BMW 330dは、その卓越した性能と魅力で知られています。
直列6気筒ディーゼルエンジンは、286 PSの出力と650 Nmのトルクを誇り、優れた加速と力強い走行を実現します。
これにより、高速道路でのクルージングからスポーティなドライビングまで、幅広い走行シーンで力を発揮します。
また、BMW 330dは、洗練されたデザインと高品質な内装でラグジュアリーな雰囲気を醸し出し、快適なドライビング体験を提供します。
そのスポーティでエレガントな外観と、先進的なテクノロジー機能も人気の要因です。
BMW 330dは、高い性能と洗練されたスタイルが融合した魅力的なモデルとして、多くのドライバーから支持されています。
しかし、ドイツではこの330dに用意されていた後輪駆動モデルとxDriveモデルの中で後輪駆動モデルを生産中止することが決まっています。
また、日本ではxDriveしか販売されていないBMW M240i G42に関しても後輪駆動を生産中止しxDriveのみの販売にすることが決まっている模様です。
BMWの戦略変更と後輪駆動グレードの削減
BMWは、最新の戦略変更により、後輪駆動モデルの削減を決定しました。
この戦略変更の背景には、市場の需要の変化や環境規制の厳格化があります。
最近では、四輪駆動(xDrive)車の需要が増加し、特に悪天候や悪路での走行性能を重視する顧客が増えています。
また、環境への配慮や排出規制の厳格化に伴い、燃費や排出ガスの面で四輪駆動車が優位性を示す傾向があります。
これらの要因から、BMWは後輪駆動モデルの削減を決定し、将来的にはxDriveモデルに集中する方針を取っています。
また、BMWは今後EV(電気自動車)のラインアップを増やすことが決まっていることから、一部のICE(内燃機関車)の生産を中止を決めています。
これはこのままではBMWが生産するラインアップが多すぎることで、コストが膨大になることが原因と思われます。
よって、手始めに現行車種のグレードの削減を行っているものと推測できます。
BMWのシンボルである後輪駆動
BMWの将来展望では、技術革新や持続可能性への取り組みが焦点となっています。
後輪駆動グレードの役割は、BMWの伝統やスポーツ性を象徴する重要な要素ですが、将来的にはxDrive技術の進化とともに、四輪駆動車がますます重要性を増すでしょう。
日本市場におけるBMWファンへの影響は、後輪駆動グレードの削減により一部のファンが失望するかもしれませんが、BMWは顧客のニーズに合わせて多様なモデルを提供することでファンの期待に応えるでしょう。
将来的には、BMWは革新的なテクノロジーや持続可能なモビリティの分野でリーダーシップを発揮し、顧客に魅力的な選択肢を提供していくことが期待されます。
BMWの後輪駆動、重量配分50:50、直列6気筒エンジンはBMWのシンボル、ポリシーだった訳ですが、現在ではそこまでのこだわりがないことはラインアップを見れば分かります。
一部の1シリーズ及び2シリーズは前輪駆動車として販売されています。
また、かつての主力エンジンであった6気筒エンジンは、現在では高額な車両のみに採用され主力は4気筒エンジンになっています。
技術の進歩や環境の変化に合わせて変化することは企業として重要ですが、企業のシンボリックなものやポリシーまで変化することは、企業としての姿勢が問われるものだと思います。
一定数のシンボリックな車種を残して欲しいと思います。
Reference:bimmertoday.de