BMW M7は、かつて「噂だけが先行する幻のMモデル」として語られてきました。
ところが近年、次期7シリーズのマイナーチェンジや電動化の流れとともに、2027年頃にM7が登場するのではないかという予想が一気に現実味を帯びてきています。
同じタイミングで、アルピナB7 G72の開発が進んでいるという情報もあり、両者がどれほど明確に役割分担されるのかが気になるところです。
本記事では、M部門のこれまでの動きから、M7復活の可能性とその背景を考察しながら、個人的な期待や不安も交えてお話ししていきます。
M7復活は現実的なのか?最新情報から見る可能性
M7復活の可能性を考えるうえで、まず押さえておきたいのは、これまで正式な「BMW M7」が一度も市販されてこなかったという事実です。
7シリーズにはV12エンジンを積んだフラッグシップグレードが存在し、性能面だけを見れば十分に“M7級”と言えるモデルもありましたが、あくまでMを名乗らないラグジュアリーサルーンとして位置づけられてきました。
私は、このポジショニングこそが長年M7が生まれなかった最大の理由だと感じています。
しかし状況は変わりつつあります。現在の7シリーズは、強力なV8+電動モーターを組み合わせたハイブリッドや、高性能EVグレードがラインアップの中心になりつつあり、従来の「大排気量=フラッグシップ」という図式は崩れつつあります。
電動化が進む中で、M部門が7シリーズにどのような形で関わるのかを再定義する必要が出てきたと考えると、M7というモデルは以前よりもはるかに現実的な選択肢になっていると私は見ています。
アルピナ B7 G72の役割とは
BMWグループ統合で変わったALPINAの立ち位置

アルピナB7 G72を語るうえで欠かせないのは、ALPINAが正式にBMWグループ傘下へ入ったという事実です。
これにより、従来の“独立メーカーとしての協力関係”から、明確にブランドの一部として再編されました。
私はこの統合によって、BMWは高級セダン市場でのブランド戦略を大きく変える意図を持っていると感じています。
特にB7はその象徴であり、7シリーズの頂点を担うためのモデルとして再定義されつつあります。
ラグジュアリー志向を強化する新しいB7の役割
B7の本質は、Mモデルのようなサーキット性能ではなく、上質な乗り心地と高速巡航性能を軸にしたパフォーマンスです。
760やi7 M70が示すように、BMWは電動化を中心としたハイパワー化を進めています。
その中でB7は、パワーだけでなく快適性・静粛性・仕立ての良さといった要素を磨く、より“オーナー向け”のキャラクターが強まると感じています。
BMWは今後、量販BMW・Mブランド・ALPINAという三層構造を築き、その中でB7 G72は7シリーズの最上位を支える存在になるはずです。
M7が復活した場合のスペック予想
最有力は「高出力PHEV」構成になる可能性
M7が復活すると仮定した場合、最も現実的なパワートレインは高出力PHEVだと私は考えています。
現行のS68型4.4L V8ツインターボに大型モーターを組み合わせる構成であれば、750ps〜800ps級のシステム出力も十分に視野に入ります。
電動化によって瞬時のトルクが得られるため、大排気量エンジンだけでは到達できなかった領域へ踏み込める点も大きな魅力です。
0-100km/h加速は3秒台前半が予想され、7シリーズ史上もっとも強力なモデルになるでしょう。
電動化Mモデルとしての象徴的な存在へ
電動化が避けられない中で、M部門は新しい価値を提示することが求められています。
もしM7が誕生するなら、それは「電動化時代におけるMモデルの頂点」という象徴的な一台になるでしょう。
パワーだけでなく、エネルギー回生の制御や電動モーターのレスポンスをどこまで“走りの味”に落とし込めるかが、ブランドとしての腕の見せ所になります。
私は、M7が出るとしたら性能だけでなく、Mブランドの未来を示す重要なモデルになると考えています。
M7のデザインはこうなる?CGレンダーから読み解く方向性
フロントフェイスは統一デザインへの回帰が有力
M7のデザインを考えるうえで注目したいのは、最近公開されたCGレンダーに見られる「分割ヘッドライトの廃止」という方向性です。
7シリーズは大胆なフロントマスクが特徴のモデルですが、電動化と同時にデザイン言語を整理する動きが出ており、M7がもし登場するなら、より精悍で統一感のある表情になると私は予想しています。
現行のG70よりも“横の広がり”を意識したライト配置は、フラッグシップにふさわしい落ち着きと迫力を両立させるはずです。
M専用エアロでスポーツ性を強調する可能性
M7が本当に登場するなら、B7との差別化のためにも専用エアロは欠かせません。
特にフロントバンパーの大型エアインテークやハニカムパターンの開口部は、Mモデルらしい“走りの象徴”となります。
サイドスカートやリアディフューザーも積極的に造形が入り、重量級セダンながらどこから見てもMモデルと分かる仕上がりになるでしょう。
私はSUVのXMで試された新しいMデザインの要素が、7シリーズにも徐々に移植されると感じています。
M7とB7の差別化はどう進むのか?
長年続いた“暗黙の棲み分け”が示すもの

BMWとALPINAには、長年にわたる協力関係の中で明文化されない“紳士協定”があったと考えられています。
具体的には、MモデルとALPINAモデルが互いに直接競合しないように、馬力や車両キャラクターを微妙にズラして設定してきたという点です。
私は、この暗黙のバランスこそが、B7とM7が同時に存在してこなかった理由だと捉えています。
M7とB7の未来の役割分担を予測する
私はM7とB7の差別化は非常に明確になると考えています。
M7は走行性能を突き詰めたスポーツセダンとして、サスペンション、ブレーキ、制御ロジックまで徹底的に“走りのM”に振り切る。
一方でB7は、上質な乗り味、快適性、仕立ての良さを極限まで高めたオーナー指向のサルーンとして進化します。
BMWが電動化とブランド再編を進める中で、MとALPINAの両輪はむしろ相互補完の関係になるはずです。
まとめ:M7復活の可能性とB7 G72が示すBMWの未来
M7はこれまで実現しなかったモデルですが、電動化とブランド再編が進む現在、登場の可能性はこれまで以上に高まっていると私は考えています。
一方でB7 G72は、BMWとALPINAの関係性が正式に再構築されたことで、ラグジュアリーパフォーマンスの頂点を担う存在へと進化しようとしています。
両者は競合するのではなく、「走りのM7」と「上質のB7」という形で明確に役割を分担し、BMWのフラッグシップ戦略をより強固にしていくはずです。
電動化時代の7シリーズにおける最高峰がどう構築されるのか、私はこの進化を楽しみにしています。
Reference:autoevolution.com
よくある質問(FAQ)
Q1.BMW M7の発売は正式に決まっているのですか?
現時点でBMWからM7の正式発表はありません。本記事では、公開されている7シリーズの情報や電動化の流れ、M部門の動向を踏まえて、M7が登場した場合のスペックや役割を考察しています。
Q2.アルピナ B7 G72はどのようなポジションのモデルになるのですか?
アルピナ B7 G72は、7シリーズをベースにしながらも、ラグジュアリー性能と高速巡航性能を重視した上級グレードになると考えられます。BMWとロールスロイスの間を埋めるラグジュアリーパフォーマンスサルーンとしての役割が期待されています。
Q3.M7とアルピナ B7はどちらがスポーツ寄りのキャラクターになるのでしょうか?
私の考えでは、M7はサーキット走行やワインディングでの走りを重視したスポーツセダン、アルピナ B7は快適性や上質な乗り味を重視したグランドツアラーという住み分けになる可能性が高いです。同じ7シリーズでも、目指す方向性は大きく異なるはずです。
Q4.M7が登場するとしたらパワートレインはどのようになると予想していますか?
M7が復活すると仮定した場合、現行の4.4L V8ツインターボと電動モーターを組み合わせた高出力PHEVが最有力だと考えています。システム出力は750psから800ps級も視野に入り、電動化時代のMモデルの象徴的な一台になると予想しています。
Q5.M7とB7のどちらが自分に向いているかをどう判断すればよいですか?
走行性能やスポーツ性を重視するならM7、長距離移動の快適さや静粛性、ラグジュアリーな仕立てを重視するならB7が候補になると考えています。この記事では両者の役割や性格の違いを整理しているので、自分が重視したいポイントに照らし合わせて検討していただくとイメージしやすくなります。







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