2020年9月発売予定の新型BMW M3セダン G80とM4クーペ G82のプロトタイプの試乗会の様子をお伝えします。
BMW M3 G80/M4 G82のS58エンジン
既にX3M F97/X4M F98で既に搭載されている3000cc直列6気筒エンジン(型式S58)が新型M3 G80/M4 G82にも搭載されます。
よってスペックはX3M F97/X4M F98と同様にベースが480馬力、コンペティションが510馬力に設定されます。
この馬力の差は主にECUの仕様によって変更されていることまでは新型M3 G80/M4 G82にでも同様とのこと。
ただし、新型M3 G80/M4 G82に搭載されるS58エンジンはX3M F97/X4M F98に搭載されるものとは別設計になっているとのこと。
M特有の高回転特性、新しいターボチャージャー、レースコースでテストされた冷却とオイル供給などが主な変更点として挙げられています。
積極的に新技術を投入
新型M3 G80/M4 G82からはトランスミッションは6速マニュアルトランスミッションと8速Mステップトロニックが採用されている。
特にコンペティションに用意されている8速MステップトロニックはこれまでのDCTからトルコン式に変更されているが、トルコン式の技術開発によりスポーツ性は犠牲になっていないとのこと。
また足回りは、フロントアクスルの剛性を大幅にアップ、新たに電子制御式ダンパーを採用。
加えて、リアアクスルのロックシステムも再び改良されている。
ホイールはより軽量化されたホイールを前後異型サイズのものが採用。
具体的には、ベースモデルではフロント18インチとリア19インチ、コンペティションには、それぞれ19インチと20インチを設定。
最後にAWD機能「M xDrive」ももちろん用意されるが、やや遅れての投入となる。
実際の走りはグリップの塊
実際にサーキットを走らせた印象は、これまでのM4 F82と比較して前輪のグリップが大幅に向上していることが分かる。
エンジンは軽快に吹き上がりパワーはレブリミットまで一気に上昇。
重量が1.5tもある車重を感じさせることなく、ひらひらとコーナーを舞い、その過程において6速マニュアルが小耳よくギアをチャンジさせる。
やはり新型M3 G80/M4 G82は確実に進化している模様。
M3 G80はM4 G82に比較して100kgほど重い?
過去の経緯からM3 G80の方がM4 G82に比べて重量が重くなっていると思われます。
しかし、2台を乗り比べた場合にその重量差を感じることはありません。
また、今回は8速Mステップトロニックでも運転したが危惧するようなパワーロスもなく快適にギアチェンジを行うことが可能。
以外なことは排気音が少しおとなしい印象。
マフラーサイズが大きくなっていることからして少しサンドがおとなしいのか?
現在のプロトタイプは完成度が90%程度と開発陣は説明しています。
よって、今回のプロトタイプの試乗記の感想がそのまま市販車の感想にはならない。
2020年9月にはどのような状態で発表されるのか?
非常楽しみな車に仕上がっていることは間違いないと思われます。
【引用・参照元】
https://www.autoblog.com/amp/2020/06/30/2021-bmw-m3-m4-prototype-first-drive/