(出典元:http://www.autocar.jp/firstdrives/2016/10/28/191813/)
日本ではBMW JAPANがなかなか試乗会を行わない?からなのか、日本語の試乗記(レビュー)記事がなかなか掲載されませんが、海外試乗記(レビュー)の記事が掲載されていましたのでご紹介します。
エンジンのみの変更のようです
こちらの試乗記(レビュー)によると今回のM235iからM240iへの名前変更による変更点はエンジンのみ変更のようです。ツインスクロール・ターボの3.0ℓ直列6気筒エンジンは、14psと5.1kg-mの強化。つまりBMW m240iは340馬力のエンジンを得たことになります。
その結果、1520〜4500rpmにて51.0kg-mを生みだすようになり、0-100km/hタイムも0.2秒短い4.8秒をマーク。それでいて燃費は7%アップの12.8km/ℓに達している。
多少のフェイスリフトもあったようですが現状ではパッっと見た感じでは大幅なフェイスリフトではないようです。そういう所は現在NBMW M235iのオーナーもほっとしたのが現実でしょう。
ライバルは718ケイマンということですが、718ケイマンはミッドシップレイアウトなので元々コーナリングマシンな訳ですが、記事から引用すると・・・
ボディの上下動をもう少し抑え、操舵に対するボディの反応をもう少し自然にしさえすれば、718ケイマンを超えられるだろう。
逆に言えば、FRレイアウトでミッドシップレイアウトの718ケイマンにここまで近づいていることが驚きです。「ボディの反応をもう少し自然に」ってミッドシップレイアウトと比べての比較でしょうからそれを要求するのは酷な話ですよ。
インテリアは一応高評価だが・・・
高級感があり全席は理想的なドライビングポジションが取れることが記事では書かれていますが、私がBMW M2の実車を見た限りではM240iのインテリアが高級感があるかは疑問。
プラスチックの部分はいかにもプラスチックという感じがシフト周辺では顕著に感じました。内装も革張りなんですが革の種類がおそらく違うのではないでしょうか。ちょっと国産高級車の革シートを想像してしまいます。
M240iのポジションをどこに見るかにもよりますが、標準モデルとMモデルの中間ということであれば「まあ、こんなものかな?」という感じですし、Mモデルの一部と思えば「物足りない」と感じてしまいます。
私はまがいなりも「M」と付けるのであればMモデルの一部という認識なので少し絡めの見立てだと思います。
ちなみに、iDriveは新型7シリーズに搭載されている最新型にバージョンアップしているので、コーディングが出来ないかもしれません。
M140iもあるんですが・・・
ぶっちゃけ私は1シリーズはデザイン的に好きではない(と、言うかクーペ好き)ので、M140iはまったく比較対象にはなりません。
また、718ケイマンはライバルたる存在だと思いますが、純然たる2シーターモデルなので実用性と実質的な購入価格は718ケイマンの方がグッと高くなるハズですから、実用性の4シータークーペであるM240iの方が圧倒的に評価が高いです。
結局は何に価値を感じるか?なんですが、BMWのクーペモデルは4シリーズも同様に後席にも大人が2人きっちり乗れることが前提に作られています。
今回のM240iもよほど身長が高い人が運転席でシートを最大値まで引き下げて運転しない限り、大人2名が後席に乗ることが可能です。
私はスポーツカーやクーペモデルが好きですが、メインカーになる車には走りやデザインよりも実用性を重視しますので、やはりM240iという選択肢になってしまいます。
別に2シーターモデルでも社用車として経費で購入も出来ますから、1人or2人で乗る機会が多い社長さんは選択肢として検討されてはいかがでしょうか?
どうせ、BMW M2なんて発注してもいつ納車されるか?分かりませんからね。