BMWのMモデルで過去最高の販売台数を記録したM2クーペですが、ついに生産終了が決定しました。
欧州向けBMW M2 コンペティション F87が生産中止
以前こちらの記事でも書きましたがM3セダン F80はモデルチェンジ前に生産が中止されました。
モデル末期ではありましたが、F30型3シリーズのモデルチェンジまでは少し時間があるタイミングでの生産中止です。
今回のM2 コンペティション F87もF80型M3セダンと同様に生産が中止されることが決まった模様です。
理由はF80型M3セダンと同様に排ガス規制をクリアすることが出来ないからです。
F80型M3セダンの場合は、F82型M4クーペに関しては販売台数が見込めるために改良されたモデルが継続生産されました。
しかし、F87型M2 コンペティションに関しては、モデル末期ということ、次期モデルが1年~2年後に発売されることが決まっているため改良は行わずに生産中止になる模様。
なお、今回生産が中止されるのは欧州向けモデルのみ(排ガス規制対象は欧州のみ)で、アメリカやその他地域向けの車両については継続生産される予定。
M2 コンペティションは小さなM4クーペだったことも原因
M2 コンペティション F87は元々N55型エンジンを搭載したM2@無印としてデビューしました。
発売当初はMモデルなのにS型エンジンが搭載されないモデルとして賛否両論がありました。
その後、M2 コンペティションとしてマイナーチェンジモデルが発売されたことで、M4と同じS55型エンジンを搭載され、さらなる人気を得ることになります。
元々M2のサスペンションなどもM4からの流用パーツが多く、そこにエンジンまでも流用されたことで小さなM4クーペという状態でした。
しかし、現在ではパーツを共有していたF82型M4クーペも生産中止にいたり、S55エンジン搭載モデルはM2 コンペティションのみが現存しています。
もし、仮にM4とは違う形式のエンジンを搭載していたのなら、こんなに早くに生産が中止されることは無かったかもしれません。
ポテンシャルと引き換えに生産が早期終了したのであれば、それは皮肉な出来事だったのかもしれません。
次期M2 クーペ G42?は2022年発売か?
今回は欧州向けモデルが2020年末で生産中止が決まった訳ですが、新型のM2クーペ G42?が発売されるのが仮に2022年なのであれば、そう遠くないタイミングで欧州向け以外のM2 コンペティションも生産が中止されることは明白です。
新しいM2クーペは他の2シリーズモデルとは違ってFRで開発されることはBMWもすでに認めています。
よって、F87型M2クーペを急いで購入する必要はありません。
M4より小さい走り重視の新しいM2クーペはFR駆動で発売されることは確実です。
おそらくベースはG82型M4クーペと多くの部品を共有することになると思いますので、ポテンシャルも期待ができます。
しかし、欧州車は昔からモデル末期が1番熟成されたモデルであると言われていますので、熟成され完成されたM2クーペを希望するのであれば、2020年、または2021年の早い時期に購入しなければチャンスを逃すことになりますので注意が必要ですね。
【引用・参照元】