私が最初にBMW M3を購入したいと思ったのがE46のM3でした。もちろん、当時は新車なんて買えませんでしたので5年後に中古車で買いたいと思っていました。・・・が、しかし現実はそんなに甘くはありませんでした。
最後のNA直6エンジン
私がイザ、中古車でBMW M3(E46)を購入しようと思った時、信じられないことが起こりました。BMW M3(E46)の中古車の相場が想定よりもかなり高くなっていました。
E46のM3は確か新車価格が1,000万円を僅かに下回る金額だったと思います。なので、5年落ちということになれば400万円台で購入できると思っていました。
走行距離が多少多い車であれば300万円台もあり得る、そんな希望的観測で中古車情報誌(ネットではない)を見てみると大半の車が500万円台以上という状態。
そうです、E92のV8エンジンになったことで最後のNA直6エンジンのM3になってしまったんです。なのでまったく中古車相場が下がらずにE46のM3の購入を断念。
なぜか、R53のミニクーパーSを新車で購入することになりました。
デザインが今でも素晴らしい
こうやってE46のM3の写真を今見てもデザイン的に古びた印象は感じません。普通は年月とともに古ぼけて見えるのですが。
E36のM3も好きでしたが、ある意味デザイン的にはE46のM3が完成形だったと言えるのではないでしょうか?
私が現在所有しているBMW640iグランクーペも世界で最も美しい4ドアクーペだと思っていますが、2ドアクーペの中でもE46のM3は過去最高傑作の2ドアクーペだと思います。
標準の3シリーズクーペとは車に興味がない人がみれば違いが分からない。しかし、実際にはフェンダーが大きく張り出しているのは今も同じ手法です。
しかし、実際にはF82のM4などは標準の4シリーズと較べても明らかにフェンダーが大きくなりすぎていると思います。
それはそれでカッコイイと思うのですが、まとまり感ということで言えばE46のM3の方がまとまっている感じがします。
個人の好みの問題なのですが、このスクエアなデザインが見た目の大人しさと乗ってみた時の荒々しさのギャップになると思います。
F82のM4は見た目も乗り味もスパルタンな方向に振られ過ぎな印象なのですがどうでしょうか?
今でも中古車相場は高め
E46のM3は今でも中古車市場では高値安定な相場を維持しています。年式から考えればあり得ないような価格で販売されている車がまだまだ存在します。
これは日本だけではなく世界中でも似た傾向があるようで、多くのユーザーが未だにE46のM3を所有しています。
特に今回の写真で見たインディビジュアル仕様のオックスフォードグリーンのE46のM3を見ると、今でも乗ってみたいと思ってしまいます。
実際にこの写真がいつ頃撮影されたのかは不明ですが、2003年式の車とは到底思えないクオリティです。
2003年と言えば、今から14年前です。うちの娘が1歳ですね。うちの娘はどんどん縦にも横にも巨大化していますが、14年前のままを維持してくれているE46のM3は縁があれば一度は所有してみたいと思わせる1台です。
特にこのオックスフォードグリーンは非常に味があって良いですね。
E46 M3の中古車相場(2025年5月時点)を調べてみた(追記)
2025年5月現在、カーセンサーに掲載されているBMW M3 E46の中古車は全国で十数台と希少な存在です。価格帯は約270万円〜900万円と広く、流通している多くの車両は400万円前後に集中しています。
価格帯別の流通台数
車両本体価格 | 該当台数 |
---|---|
〜299万円 | 1台 |
300〜399万円 | 3台 |
400〜499万円 | 7台 |
500万円以上 | 1台 |
年式・走行距離と車両の特徴
年式は2001〜2005年に集中し、走行距離は8万〜12万km台が中心。クラッチ交換やVANOSユニット整備済みなど、メンテナンス履歴を強調する車両も多く見られます。ノーマル状態を保つ個体は特に評価が高く、逆に高品質なカスタム車もプレミア価格で流通しています。
また、左ハンドル6速MTや右ハンドル×サンルーフ無しといった希少仕様は一部のマニアに根強い人気があり、価格がさらに上昇する傾向にあります。
E46型M3はその希少性と完成度の高さから、現在も中古市場で高い価値を維持しています。今後さらに価格が上昇する可能性もあるため、状態の良い個体は「買えるうちに買っておく」価値があるモデルです。
このように相変わらず強気な相場が続いています。私がE46 M3の中古車の購入を考えたときとあまり価格が変わっていないことが恐ろしい。とは言え、私が購入を考えていた時はもう少し流通台数が多かったきがします。やはり、状態の良い個体が減少しているのも相場が強気の原因でしょう。
「買えるうちに買っておく」という言葉がこれほど似合う車も珍しいですね。
コメント
e92 M3はターボではなくv8NAではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
本当ですね、間違っています。
修正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。
E46 M3はほんとうに素晴らしい車だと思う。
BMWは2000年くらいまでな気がする。
以降のBMWは過去と違い、なんちゃってスポーツになった。
フロントサスを柔らかく、リアをかたくして、ステアリング初期入力でクイックな感触を持たしてスポーティを演出するなんちゃって。
もはや46のS32エンジンや V10 m5のようなとんがったぎんぎんのエンジンをつくるのをやめて、そこらの単なるターボエンジンとなってしまったあげく、なんちゃらパッケージだ限定だとかと CPUでブーストコントロールしてパワーちょっとあげて、200万高くして売るような中途半端なビジネスに走ってしまった今のBMWに魅力を感じない。
そうこうしている間にメルセデスはまともな車を作るようになり、クオリティでも圧倒的にBMWを置き去りにしていった。
今や、BMWからはコアなファンはいなくなり、
BMWってスポーツだろ?ってブランドイメージに惑わされたニワカ車好きが多くなってしまった。
生粋の車好きは2000年以前のBMWは良かったと言い、メルセデスやポルシェに流れてしまった。
今残っているのはなんちゃって車好きばかりだとディーラー自身も嘆く。
プロダクトモデルの魅力のなさを見直そうとしない、BMWは、BMW=スポーツのブランディングにだけは成功しているので、新興国を含めて、世界販売は好調。
しかし先進国では、コアなファンが離れ、商品の魅力を失ったためなのだが、そんなことはおかまいなし。
どんどんライバルメーカーに押されて最近じゃ売れなくなったディーラーは正規ディーラー免許のための販売タスクをこなすために、自社登録をして、登録済みの新車をどんどん認定中古として安く売るようになり、中古相場は暴落。
誰もこんなに暴落する車を買いたいと思わなくなった。悪循環の極みである。
1500万の750が1年たってない1万キロ以下の個体が800万で買えるようになり、500万の320は3年で買取100万代w Mシリーズはまし?いやいやそんなことなくて、Mも基本半値。 もうBMWはアルピナ以外はまともな車少ないし、アルピナ以外は買う価値もないというのが今の現状。逆に言えば、新車なんて買わずにBMWは中古が割安でいいですよって話。
まー今のBMWを欲しいとも思わないけれど。
BMWは今はコンセプトだけが美しく、生産モデルは全てコンセプトの妥協モデルでしかない。
本当にBMWは終わってしまった。 だからこそ、往年のE46 、E38.E39 、E31 、E52 等が見直されてどんどん価値が上がっていくのだろうなと思います。
私は18歳から60歳までずっとBMWを常時3台保有してきました。車はBMWだった。
そんな私ももう、1年前に最後に持っていたBMWを手放し、今は、ポルシェ、メルセデス、等に乗るようになった。
大好きだったBMW has gone とはこのこと。
くるまにあさん
コメントありがとうございます。
貴重なご意見ありがとうございました。
私は個人的には今のBMWも大好きです。
昔に比べればメルセデス・ベンツもものづくりの考え方がトヨタ的な考え方になったと思っています。
しかし、これは時代の流れでも有りその流れにマッチする人、マッチできない人が存在するのも当然です。
確かに一定の世代までのBMWに対する評価には私も賛同しますが
今の世代のBMWが十数年先に同じような評価がされればいいなあ、と思います。