最新のBMWではiPhoneをキー代わりに使用できるデジタルキー機能が搭載されていますが、これは使える機能なのでしょうか?

BMWのiPhone対応デジタルキーとは?

BMWのiPhone対応のデジタルキー機能が2020年7月以降に生産されたBMWでは使用が可能になっています。

当然使用しているスマホがiPhoneの対応機種になっていることが条件になります。

iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone12、iPhone12Pro 、iPhone12Pro Max、iPhone SE(第2世代)およびApple Watch Series 5です。

このBMWのiPhone対応デジタルキー機能は写真のようにiPhoneを車のドアノブにかざすことでドアの施錠、解錠が出来る機能です。

使い方は至って簡単で上記の対応しているiPhoneをBMWコネクティッドアプリを登録し車と連携させる事で使用可能になります。

この機能を使うと車のキーを持たずに車の施錠、解錠のみならずエンジンの始動まで出来ることから、キーを持たずに車の使用が出来るようになります。

BMWのiPhone対応デジタルキーは使えるのか?

このBMWのiPhone対応デジタルキーは一見非常に便利な機能ですが、実際に使用しても便利な機能と言えるのでしょうか?

まず1点目として現在のBMWには既にスマートキーが装備されています。

これはキーを取り出すこと無く車の施錠、解錠及びエンジンの始動を行うことが可能です。

またキー自体は手に持つこと無くポケットやカバンに入れておくだけでスマートキーの機能を使用することが出来ます。

しかし、デジタルキーではiPhoneを手に持ちドアハンドルに近づけないと機能しませんので、iPhoneをポケットやカバンから取り出す、元へ戻す動作が必要になります。

2点目としてエンジン始動時には車内に設置されているワイヤレススマホ充電器に置くことでエンジンが始動出来る状態になるのも不便です。

スマートキーならポケットやカバンの中から取り出すこと無く車を使用することが出来ますからね。

このように実際に使う場面を想定すると別にデジタルキーで無ければイケない理由はあまり見つけることが出来ない感じがします。

BMWのiPhone対応デジタルキーを便利に使える人は?

あまりメリットがない感じのデジタルキーですが、デジタルキーを便利に使える人とはどんな人が想定出来るでしょうか?

例えば、家族で1台の車をシェアして使う場合、スペアキーを人数分作ることは費用的に難しいのでキーをシェアして利用することになります。

しかし、デジタルキーの場合は最大5つのiPhoneを車両に登録することが可能ですので、家族が全員iPhoneユーザーであれば、一度登録するだけで鍵のやり取りをする必要がなくなります。

BMWのスマートキーはリレーアタック対策が出来ているらしい

BMWのiPhone対応デジタルキーがもう少し離れた所から操作が可能なのであればスマートキーに変わるアイテムとして便利になると思いますが、こちらのようなセキュリティの問題でそれは難しいとのこと。

せっかくの便利な技術ですが、今の所の実用的な使い方が車を家族でシェアする時だけっていうのが非常に残念な機能です。

また海外ではiPhone以外のアンドロイド系スマホでも同様にデジタルキーが使用可能らしいのですが、日本ではiPhoneに限定されているのも不便ですね。

BMWのiPhone対応デジタルキーの今後の性能アップに期待ですね。

【引用・参照元】