最近マニュアルトランスミッション(MT)車の設定が益々少なくなっていますが、一部の車には積極的に設定もされています。しかし、最近のMT車には・・・。
BMWのスロットル・ブリッピング機能とは?
現在のBMW MモデルでMT車が購入できるのは F82型M4とF87型M2だと思います。
その中でF87型M2のMT車にはスロットル・ブリッピング機能が搭載されています。
このスロットル・ブリッピング機能とはMT車で行うシフトチェンジの際に車側でエンジン回転数を自動で調整することで、シフトチェンジを簡潔化する機能です。
分かりやすく言うと、コーナーの手前で減速する際にヒールアンドトゥでエンジン回転数を上げてから一段下のギアをつなぎますよね?
そのヒールアンドトゥを行わなくても車が勝手にエンジン回転数を上げる(ブリッピング)ので、ドライバーはステアリングとブレーキに専念できるってことです。
これって私みたいななんちゃってMT派には便利な機能ですが、ヒールアンドトゥなんて自然にできますよ、的な人には余計なおせっかいな機能になります。
しかし、国産車でもMT車が設定されているシビックやカローラなどにもシステム名称が「レブマッチング」とか「iMT」という名称で同様の機能が搭載されていることから、最近のMT車のトレンドになっている模様です。
BMW M2 F87のスロットル・ブリッピング機能は解除できない?
BMW M2のようなMモデルの車を所有し、かつMT車を購入されるぐらい運転がお好きな方の場合、多くのドライバーはヒールアンドトゥぐらい自然に出来ますよ、って方だと思います。
なので、そういう方からするとスロットル・ブリッピング機能は非常におせっかいな機能なので、できれば解除して運転したいと考えるハズです。
しかし、現状のF87型M2ではスロットル・ブリッピング機能のみを解除する方法が無いと言われています。
唯一解除する方法はトラクションコントロールなどの安全デバイスを全解除状態にした場合のみ、スロットル・ブリッピング機能も解除されるとのこと。
安全デバイスを全て解除して運転することは一般道ではかなり危険な行為になりますので、実質的にはサーキット走行時ぐらいしかスロットル・ブリッピング機能が解除できないということになります。
どうも新型M3 G80/M4 G82ではスロットル・ブリッピング機能が解除できる?
2020年9月に正式公開される予定の新型M3 G80/M4 G82には、こちらの記事でも分かりますが積極的にMT車の楽しさをドライバーへ伝えようとしています。
わざわざ6速MT+RWD仕様のモデルを設定するぐらいMT推しが強いです。
しかし、そんな新型M3 G80/M4 G82のMT車にスロットル・ブリッピング機能が装備されることは確実ですが、それってヒールアンドトゥできるドライバーには非常におせっかいな機能になることは明白です。
そこで、新型M3 G80/M4 G82のMT車にはスロットル・ブリッピング機能をOFFにする機能が搭載されると伝えられています。
新型M3 G80/M4 G82のMT車を購入されるドライバーも日常の運転ではスロットル・ブリッピング機能をONで走行し、ワインディングやサーキット走行などではスロットル・ブリッピング機能をOFFにすることが出来るようになると便利ですね。
個人的にはMT車を運転する楽しみの1つがシフトチェンジであり、シフトチェンジとヒールアンドトゥはセットだと思いますので、ぜひヒールアンドトゥができる環境は残して欲しいですね。
ただし、私はゆっくりとしかヒールアンドトゥができないのでMT車を運転している気分だけを味わっているだけですけどねえ(笑)
【引用・参照元】