BMWとミニは今後10年間に何を発売するのか?自動車業界は今、大きな転換期を迎えています。

BMWとそのグループブランドであるミニは、次の10年間で数多くの新型モデルを発表し、電動化への移行を進める予定です。

この記事では、2025年から2035年までのBMWおよびミニの未来モデルについて詳しく紹介します。

この記事のポイント
  1. Neue Klasseの導入:BMWは2025年から次世代プラットフォーム「Neue Klasse」を導入し、電動化モデルを中心に展開
  2. ミニの電動化と新SUV:2030年までにミニは全モデルを電動化し、新型SUV「Aceman」や「Countryman」を強化
  3. BMWの多様な未来戦略:BMWは電気自動車に加え、水素燃料車「iX5 Hydrogen」も2028年に投入し、持続可能な移動を目指す

BMWの未来戦略とNeue Klasseとは?

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BMWの今後の戦略で注目すべきは「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」です。

Neue Klasseは、BMWが掲げる次世代プラットフォームで、電気自動車(EV)を中心に開発されるものです。

具体的には、次の4つのモジュールで構成されています。

  • NAx:後輪駆動(RWD)および四輪駆動(AWD)に対応。iX3サイズのモデル。
  • NBx:前輪駆動(FWD)およびAWDに対応。小型車向け(例:i1、i2、次期Countryman)。
  • NDx:大型モデル向け(例:5シリーズ、7シリーズ、SUV)。
  • ZAx:スポーツカーやMモデルなどの専門車両向け。

Neue Klasseは2025年から導入される予定で、今後10年間でBMWの中核を担うプラットフォームとなります。

ミニの未来モデル:新SUVや電動化計画

ミニはこれまで以上に多様なモデル展開を行っています。

新たな電動SUVの投入や現行モデルの電動化が今後の鍵です。

F65、F66、F67シリーズ:従来型モデルの未来

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現在のミニの3ドア(F65)、5ドア(F66)、コンバーチブル(F67)は、2024年に大幅なマイナーチェンジを受けました。

これらのモデルはガソリンエンジンを搭載し、電動化が進まない市場向けに2020年代後半まで販売される見込みです。

一方、電動モデル「J01」も2024年に登場しました。

J01は中国で製造され、BMWと中国・長城汽車との合弁事業によって生産されます。

新型AcemanとCountryman:電動SUVの登場

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新型SUV「Aceman J05」は2024年に登場したばかりであり、次の大型アップデートは2028年に予定されています。

Acemanの2世代目は2031年または2032年に導入される見込みです。

ミニのフラッグシップSUV「Countryman(U25)」は2030年頃にフルモデルチェンジされ、電気自動車(EV)専用になる可能性が高いです。

JCW(John Cooper Works)バージョンもその後に追加される予定です。

BMWの新型モデルラインナップ

BMWは、Neue Klasseを基盤にした電動化モデルと従来型の内燃機関車(ガソリン車)をバランスよく展開します。

次世代3シリーズとiX3:2025-2026年登場

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  • 次世代3シリーズ:2025年に発表予定。ガソリンモデルはCLARプラットフォームを使用し、電動版「i3」はNeue Klasseを採用します。製造はドイツのディンゴルフィング工場が中心です。
  • iX3:Neue Klasseの第一弾として2025年に登場し、2026年からハンガリーのデブレツェン工場で生産されます。

iX4とX5/iX5:中型SUVの新しい展開

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2026年には電動SUV「iX4(NA7)」が登場予定です。

従来のX4は廃止される見込みですが、BMWは電動化されたSUVを引き続き強化します。

また、2026年後半には新型「X5」と電動版「iX5」がデビューします。

  • X5:CLARプラットフォームを採用し、ガソリンモデルはアメリカ・スパータンバーグ工場で製造。
  • iX5:Neue Klasseを採用し、中国での生産が有力視されています。

Mシリーズとスポーツモデルの未来

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BMWの高性能ブランド「Mシリーズ」も電動化の波を受けています。

  • M3(G84/ZA0):2027年に登場予定。ガソリンエンジンモデル(G84)と電動モデル(ZA0)の両方が提供されます。
  • Z4:現行モデルは2026年に生産終了する見込みです。
  • 8シリーズ:クーペ、コンバーチブル、グランクーペの生産は2026年頃に終了する予定です。

BMWの水素戦略:iX5 Hydrogenの実現

BMWがトヨタと水素自動車技術における業務提携の理由は?

BMWは電動化だけでなく、水素燃料電池にも注力しています。

2028年には「iX5 Hydrogen」が発売される見込みです。

このモデルは、トヨタとの提携によって開発され、長距離走行を可能にする新技術を採用します。

次世代5シリーズと7シリーズ:2029-2030年

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BMWのラグジュアリーセダンも進化します。

  • 7シリーズ:次世代モデル(第8世代)は2029年に登場予定で、EV「i7」としても提供されます。
  • 5シリーズ:2030年にフルモデルチェンジされ、電動版「i5」として展開されます。

8シリーズと4シリーズの今後:EV化の行方

BMWは4シリーズおよび8シリーズのEV化を検討中です。

特に4シリーズは次世代で電動専用モデルになる可能性が高く、2028年から生産開始が見込まれます。

BMWとミニの電動化はどこまで進むのか?

BMWとミニは今後10年間で電動化を一気に加速させますが、内燃機関モデルも一部市場では継続して販売される見込みです。

特にガソリンモデルは需要がある地域向けに提供される一方で、電気自動車や水素燃料車が主流になる時代に備えています。

BMWとミニは2025年から2035年にかけて、多くの電動化モデルや新型SUVを投入します。

Neue Klasseプラットフォームの導入や電動SUVの強化により、両ブランドは業界内での競争力をさらに高めることになるでしょう。

Reference:finance.yahoo.com