BMWアルピナは新型のB4 G26を日本とドイツで同時に発売を開始しました。
BMWアルピナ B4が2ドアクーペではなく4ドアグランクーペで登場した理由
BMWアルピナが新しいB4を発売しましたが、今回は2ドアクーペではなく4ドアグランクーペ G26がベースになっています。
BMWアルピナ B4と言えばBMWの3シリーズクーペ、4シリーズクーペをベースに開発されてきましたが、今回のフルモデルチェンジでは4ドアグランクーペ G26をベースに開発されました。
そして現行型の4シリーズクーペをベースにしたB4は発売しないことが決定されています。
理由はBMWの車種が多くなりすぎたことが原因です。
以前までBMWと言えば3,5,7シリーズというシンプルなシリーズ構成でしたので全てのシリーズでBMWアルピナ版を販売することが出来ました。
しかし現在のBMWシリーズ構成は1シリーズから8シリーズあり、かつX1からX7とSUV系のシリーズまで拡大しているのは御存知の通りです。
BMWアルピナの年間生産台数は2000台前後でありこれ以上生産台数を増やす予定もないことから、BMWの各シリーズのうちのいくつかをピックアップして販売するしか方法がありません。
その場合は販売台数が多いシリーズをチョイスすることになり、現在はX系シリーズと4ドア系のシリーズに車種を絞り込んでいるため、B4に関しては4シリーズの中でもグランクーペに絞って発売されることになっています。
BMWアルピナ B4 G26はBMW M社とも棲み分けされている
またBMWアルピナと同じような立ち位置にBMW M社が存在しています。
厳密にはBMW M社は公道で走ることが出来るレーシングカーというコンセプトであり、BMWアルピナは高性能GTカーという性格をしたクルマづくりを行っています。
なので両者の車に対するスタンスを別々にすることで棲み分けをしている訳ですが、ベースになっているボディ、シャシー、サスペンションは基本的に同じ物を使用しているため、スペック的には似通った車になっているのも事実です。
そこで今回はBMW M社では発売される予定がない4シリーズグランクーペをベースに開発することで、より明確に棲み分けを行っていると考えられます。
BMW M社としては市場からリクエストが多いM4グランクーペを開発することは考えていないので、その部分をBMWアルピナに肩代わりしてもらうことでお互いを補完することにもなり両者が得する関係になったのかもしれません。
おそらくこれが最後のBMWアルピナ B4になると思います
御存知の通りBMWアルピナはアルピナの商標権をBMWへ売却することを正式に発表しました。
よってBMWアルピナブランドで車が発売されるのは2025年が最後となり、猶予はあと3年しかありません。
このことを考えると今回発売されたBMWアルピナ B4が最後のB4になる可能性が高いです。
BMWアルピナのB3、B4は長年BMWアルピナの最多販売車種であったBMWアルピナの主力車種であり、その歴史は長いものがありました。
そのB4(B3も恐らくはモデルチェンジは無い可能性が高い)の最後のモデルということになりますので、今後の市場の価値が高い1台になるかもしれませんね。
【引用・参照元】
https://alpina.co.jp/cars/b4/?fbclid=IwAR2XEG4k6BN03xbB_32okEJspFEvgRPLStUe-uyQLmg1p5GyuFZWquOcAjA