BMWファン待望の新型モデル「BMW M3 CS ツーリング G81」がついに登場しました。
Mシリーズならではの圧倒的なパフォーマンスと、ツーリングモデルの実用性を兼ね備えたこの限定モデルは、スポーツカーとしての走行性能と日常使いの快適さを両立しています。
最大出力543馬力を誇る強力なエンジンと、最先端のドライビングテクノロジーが融合したM3 CS ツーリング G81は、まさに究極のパフォーマンスワゴンです。
本記事では、その詳細なスペックやデザイン、走行性能について詳しくご紹介します。
- 新型「BMW M3 CS ツーリング G81」がついに発売:限定生産モデルとして登場し、最高出力543馬力の圧倒的なパフォーマンスを誇る
- サーキット性能と実用性を両立:カーボンパーツによる軽量化や専用サスペンションで高い走行性能と日常使いの快適さを実現
- 価格と販売情報を詳しく解説:ドイツでの販売価格や導入予定地域、今後の展望についても詳しく紹介
BMW M3 CS ツーリング G81の概要

BMW M3 CS ツーリング G81は、BMWの高性能部門「M GmbH」が手掛けた限定生産モデルで、M3ツーリングとして初の「CS(コンペティション・スポーツ)」仕様です。
2025年1月、オーストラリアのマウントパノラマ・サーキットで開催されたバサースト12時間耐久レースの会場で初公開されました。
このモデルは、M3コンペティションをベースにパフォーマンスを強化した特別仕様で、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力543馬力(550PS相当)と最大トルク650Nmを発揮します。
0-100km/h加速はわずか3.5秒、最高速度は300km/hに達します(Mドライバーパッケージ装着時)。
駆動方式は4輪駆動のM xDriveを採用し、後輪駆動モードにも切り替え可能です。
8速MステップトロニックATと組み合わされ、滑らかで力強い走りを実現しています。
さらに、軽量化のためにカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)をボンネットやルーフ、ディフューザーなどに使用し、約15kgの軽量化を達成。
サーキット性能と実用性を両立した究極のパフォーマンスワゴンとして注目されています。
パフォーマンスとエンジンスペック
驚異的なエンジンスペック
BMW M3 CS ツーリング G81は、Mシリーズならではの卓越したパフォーマンスを誇るモデルです。
搭載されているのは、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S58型)で、最高出力は543馬力(550PS)、最大トルクは650Nmを発揮します。
このエンジンは、M3コンペティションをベースに、ターボのブースト圧向上とエンジン制御の最適化によってさらにパワーアップされています。
圧倒的な加速性能
このパワフルなエンジンにより、0-100km/h加速はわずか3.5秒という驚異的な速さを実現。
最高速度はMドライバーパッケージ装着時で300km/hに達します。
また、中間加速も優れており、50-75mph(約80-120km/h)では4速で2.7秒、5速でも3.5秒という素早いレスポンスを発揮します。
優れた駆動システム
トランスミッションは8速MステップトロニックATが採用され、スムーズかつダイレクトな加速を可能にしています。
駆動方式はBMW独自のM xDriveシステムによる4輪駆動で、後輪駆動寄りのトルク配分が特徴です。
さらに、2WDモードへの切り替えも可能で、FR特有のドライビングフィールを楽しむことができます。
専用チューニングによる走行性能の最適化
足回りは専用チューニングが施されており、サスペンション、ステアリング、ブレーキはすべてM3 CS専用に最適化。
電子制御式ダンパーは路面状況に応じて瞬時に減衰力を調整し、安定性と快適性を両立します。
また、Mダイナミックモード(MDM)により、スポーツドライビング時のトラクション制御も最適化されています。
究極のスポーツワゴンとしての完成度
このように、BMW M3 CS ツーリング G81は、強力なエンジンと先進的な駆動システムが融合し、サーキットから日常走行まで幅広いシーンで最高のパフォーマンスを発揮する究極のスポーツワゴンです。
デザインとエクステリアの特徴
力強いフロントデザイン
BMW M3 CS ツーリング G81は、スポーティさと洗練されたデザインが融合しています。
特徴的なのは、3本の横桟を備えたキドニーグリルで、赤いアクセントが力強い印象を与えます。
軽量化を実現するカーボンパーツ
ボンネット、スプリッター、ディフューザー、ルーフ、ミラーカバーにはカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を使用し、軽量化と空力性能を向上。
特にカーボン製ボンネットは、機能性と美しさを兼ね備えています。
個性を際立たせるボディカラー
ボディカラーは以下の4色:
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- Laguna Seca Blue(ラグナ・セカ・ブルー)
- British Racing Green(ブリティッシュ・レーシング・グリーン)
- Frozen Solid White(フローズン・ソリッド・ホワイト)
- Sapphire Black(サファイア・ブラック)
イエローのデイタイムランニングライトがスポーティさを強調します。
存在感のあるリアデザイン
リアにはカーボン製スポイラーと「M3 CS」バッジが装備され、特別な存在感を放っています。
19インチ(前)と20インチ(後)の鍛造ホイールが足元を引き締めます。
BMW M3 CS ツーリング G81は、機能性とデザイン性を両立した究極のスポーツワゴンです。
サスペンションと走行性能
BMW M3 CS ツーリング G81は、高い走行性能を実現するために専用チューニングが施されたサスペンションを搭載しています。
電子制御式ダンパーは路面状況や走行モードに応じて減衰力を瞬時に調整し、優れた安定性と快適性を両立しています。
また、フロントとリアの剛性を高めるために追加の補強ブレースが装備されており、コーナリング時の安定感を向上させています。
Mダイナミックモード(MDM)を搭載することで、トラクションコントロールの介入を抑え、スポーツドライビング時の操作性を最大限に引き出します。
駆動方式はM xDriveを採用し、4WD、4WDスポーツ、2WD(後輪駆動)の切り替えが可能で、あらゆる走行シーンに対応します。
さらに、ブレーキシステムには高性能なカーボンセラミックブレーキ(オプション)を装備可能で、サーキット走行時でも安定した制動力を発揮。
M3 CS専用の鍛造ホイールとハイグリップタイヤが、優れたグリップ力と俊敏なハンドリングを支えています。
価格と販売情報
BMW M3 CS ツーリング G81は限定生産モデルとして、2025年3月から欧州を中心にデリバリーが開始されます。
ドイツでの販売価格は152,900ユーロ(約2,400万円相当)からとなっており、M3 CSセダンやM4 CSLと比較しても競争力のある価格設定です。
生産台数は限られており、特にヨーロッパ市場での需要が高まることが予想されます。
残念ながら、現時点では日本への正式な導入の発表はありません。
装備やオプションによって価格は変動し、カーボンセラミックブレーキや特別仕様の内装などを追加すると価格はさらに上昇します。
希少性と高性能が相まって、高いリセールバリューが期待されるモデルです。
M3 CS ツーリング G81の次はEV版M3セダン ZA0?
BMW M3 CS ツーリング G81は、現行M3シリーズの集大成とも言えるモデルです。
しかし、BMWはすでに次世代M3の開発を進めており、ガソリンエンジン搭載モデルだけでなく、4モーターEVモデルのプロトタイプもテスト中です。
次期M3は2027年頃の登場が予想され、電動化によるさらなるパフォーマンス向上が期待されています。
M3 CS ツーリングは、純粋なドライビングプレジャーと実用性を兼ね備えた希少なモデルとして、今後も高い評価を受けることでしょう。
その卓越した走行性能、精緻なデザイン、最新技術の融合は、BMW Mシリーズの伝統を継承しつつ新たな進化を示しています。
まとめとして、M3 CS ツーリング G81は、サーキットから日常の道路まであらゆる場面で優れたパフォーマンスを発揮する究極のパフォーマンスワゴンです。
BMWのエンジニアリングの粋を集めたこのモデルは、多くの自動車ファンにとって憧れの存在となることでしょう。
Reference:bimmertoday.de
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