BMW MINIから3ドアハッチバックが廃止されたら、それは「もうMINIではない」と思うのは私だけでしょうか?
BMW MINIから3ドアハッチバックが廃止される理由
現在BMW社では次期BMW MINI(G系?)を開発していると思いますが、次期BMW MINIから3ドアハッチバックが廃止されるかもしれない、という噂があるようです。
現在小型車部門では3ドアハッチバック車が売れない=廃止、もしくは設定が無いという状況がおきています。
BMW MINIのライバルであるアウディA1も次期型からは3ドアハッチバックは廃止される模様です。
また現在BMW MINIのライバルで車に該当する車で3ドアハッチバックを積極的に販売しているのはフィアット500&アバルト595ぐらいではないでしょうか?
国産車においては、軽自動車以外で小型車で3ドアハッチバックとして販売されている車はたぶん存在しないと思います。
確か昔はフォルクスワーゲン・ゴルフにも3ドアハッチバックが設定されていたと思いますが、現在はポロにも3ドアハッチバックは基本的に存在せず、UPにかろうじて3ドアハッチバックが存在する程度。
そう言えば、フォルクスワーゲン・ビートルも車種自体が廃止されるでしたね。
これだけ主要な自動車メーカーの小型車から3ドアハッチバックが消え去っている現状をみるとBMW MINIに3ドアハッチバックが存在すること自体がある意味イレギュラーに見えてきます。
やはり、3ドアハッチバック車はそれだけ「売れない車」の代表格になってしまった?と言えるのでしょうか?
アメリカと中国では3ドアハッチバック&小型車が売れない
オイルショック以降、アメリカと言えどもエコカーが主流となる時代がありましたが、現在は石油価格が安定している関係でアメリカも大型車が主流になっています。
また、中国では車のステータスを大きさで見る傾向が強いので小型車は元々売れませんが、中でもハッチバック車は不人気だと聞いています。
恐らく世界中の自動車市場のNO.1がアメリカ、NO.2が中国だと思いますが、この大きな2つの市場で3ドアハッチバック車が売れないとなると、自動車メーカーとしても考えざるを得ないのは誰が考えても理解ができます。
また、世界中の自動車市場がセダン系からSUVやミニバン系の車が主流になってきているのも3ドアハッチバック車には危機的状況です。
現にBMW MINIにおいても現在の売れ筋はハッチバックではなくクロスオーバー(カントリーマン)だと言われていますので、ますます3ドアハッチバック車の居場所がなくなってきているのは現実のようです。
3ドアハッチバックでないBMW MINIは「MINI」なのか?
BMW MINIの祖先はこちらのローバーミニであることはご存知の通りです。
この小さな自動車に大人4人が乗ることができるように作られた画期的なパッケージングと愛らしいデザインが世界中で人気者になった原因です。
たまたまローバー社が経営的に行き詰まっていたいたこと、新しい安全基準に合致する車を作らなければならなかったことなどが重なり、MINIはBMW MINIとして甦った訳です。
それでもBMW MINIが発売された当時は「BMW MINIはMINIではない」と大ブーイングがMINIファンを中心に吹き荒れましたが、結果的には好意的に受け入れられて現在に至ります。
また、BMW MINIにクロスオーバー(カントリーマン)が加わった際にも、大きなボディから「MINIではなくBIGになった」と言われてブーイングがおきました。
しかし、こちらもまた時間と共に市民権を得て、今ではBMW MINIで一番販売台数が多いグレードになりました。(一世代前)
それらの大ブーイングがあったにも関わらずBMW MINIが売れ続けた理由は、ローバーミニから受け継がれてきた3ドアモデルが存在し続けたこと、またMINI=3ドアという一種のブランディングが継続されていることが大きな理由だと思います。
確かに売れない車は作れないという自動車メーカーの理屈は分かりますが、3ドアのMINIが存在しないのなら、誰もMINIをMINIとして認識できなくなり、逆に販売が低迷する原因になるのではないでしょうか?
売れない車=無駄では決して無いこともある。
BMWの寛大な判断に期待します。
【引用・参照元】
http://www.motoringfile.com/2018/09/10/could-bmw-kill-the-mini-3-door-hatch/