年末ギリギリにボデーコーティングが終わり、お正月休みにガッツリ乗りましたので、納車1週間での試乗記をお伝えします。

納車1週間でのカスタム内容

中古車屋さんでアウディTT ロードスター(8S)を受け取り、そのままショップへ入庫しました。

その際に行ったカスタマイズをお伝えします。

・ボデーコーティング
PLUG GRL+PLUG TV(コーティング)
・LOOK音+セキュリティ
・KW(カーヴェー) Ver.3(車高調)

ボデーコーティングだけのつもりでしたが、気がついたらここまでカスタマイズが進んでいました。

特にKW(カーヴェー) Ver.3は年明けの入荷と聞いていたのですが、年内にギリギリ間に合ったのでショップで急遽取り付けしていただけました。

ここまでカスタマイズした状態での試乗記(レビュー)になりますのでご了承ください。

アウディドライブセレクトのカスタマイズで走りが激変

アウディにはドライブセレクトというモード切り替え機能が付いています。低燃費仕様からスポーツ走行仕様までと、オリジナル仕様にできるカスタムがあります。

これを「☆AUDI TT 最近発見したお気に入りの走行モード♫」を参考にカスタムすることで走りが激変します。

ダイナミックというモードにするとマフラーからバックファイヤー音が聞こえてくるのですが、ギアがローギア設定になるので燃費が心配になります。

なので、ミッション部分だけをオートモードにカスタム設定することで、踏み込めがバックファイヤー音+気持ちい加速が得られ、通常走行時にはおとなしく走ることが可能になります。

アウディドライブセレクトをこのような設定にすることで、通常運転ではおとなしめの走りが可能になり、アクセルを踏み込むことで想像以上の加速とバックファイヤー音が手に入ります。

このためバックファイヤー音が聞きたくてついついアクセルを踏み込み、急加速をしたくなる衝動にカラれますが、毎回アウディドライブセレクトを切り替える手間もないのでおすすめです。

オープンでの走行ではリアまわりのボディ剛性が気になります

今回オープンでほぼ1日走る機会もありましたが、BMW MINI ロードスターに比べてすべての面が快適です。

特にボディのきしみ音が大幅に低下されたこと、室内が広くなったのでゆったりとした姿勢で運転できることがBMW MINI ロードスターと比べると大幅に進化している部分です。

やはり、オープンカーではエンジンをぶん回すというより、気持ちよく流す走り方の方が向いていることがよく分かりました。

なので、MTよりもDSGの方が車の性格的にマッチしていると思います。このDSG(いわゆるダブルクラッチシステム)ですが、低速域でのもたつきがでるのが普通ですが、アウディ(フォルクスワーゲン)のDSGは低速域でももたつきが皆無です。

ここは正直驚いた(BMWでもフィアットでも低速域でのもたつきがあったため)と言わざるを得ません。やはりフォルクスワーゲングループという巨大な組織での開発力が物を言っていると感じてしまいます。

ちなみに、幌を閉じた状態での成熟性もBMW MINI ロードスターに比べるとかなり静かです。

幌の内側にも内装が施されている(BMW MINI ロードスターは幌の骨組みがむき出し)ことで遮音が効いていると思われます。

ただし、リアまわりのきしみというか合成の弱さは感じます。これが新車からなのか?走行距離に原因があるのかは不明ですが、BMW MINI ロードスターに比べれば微々たるものですが、将来的にはCPMなどの補強をした方が良いかもしれません。

乗り心地は快適そのもの

いきなりKW(カーヴェー)Ver.3の車高調に交換しているのでノーマルサスペンションとの比較は難しいですが、ノーマルサスペンションと同等か、それ以上の足の動きの良さを感じます。

まだ、セッティングが煮詰まっていませんが暫定的にかなりコンフォート寄りの仕様にセッティングしてもらったことが想像以上に乗り心地の良さにつながっていると思われます。

この辺のセッティングに関しては長年付き合いのあるショップですので、私の好みに近づけたセッティングをしていると思われますので、サスペンションはやはりセッティングが命です。

このままでは多少高速コーナーでは揺り返しが来ている感じもしますが、乗り心地とのバーターになる部分なのでもう少し様子を見てセッティングを変更してみようと思います。

ちなみに、車高は車検対応程度の車高ですが、フロント、リアともに指1本程度のクリアランスです。

純正のホイールだとリアがかなり奥に引っ込む感じになってしまいます。

ヴァーチャルコクピットのナビは目的地設定に難があり

一番困ったのはバーチャルコクピットのナビ設定です。目的地の入力方法は4パターン。

・音声入力
・MMIコマンドによる文字入力
・MMIコマンドによる指入力
・MMIコマンドによる地図スクロール

音声入力はiPhoneのSiriほどの性能はありません。あくまでも定形のコマンドを音声で伝えないと入力に反映されません。

住所や施設名もgooglemapに表記されているものでも音声では認識しないという感じ。googlemapベースに作られているハズですが。

コマンドによる文字入力は一文字づつひらがなを選んで決定させるタイプ。とても住所をすべて入力する気にはなれません。

指入力はMMIコマンドを指でなぞることでひらがな(英数字)を入力し、その後に候補名がリスト表示されます。

この指入力は左ハンドルならば有効ですが、右ハンドルでは左手で行うか、体を捻って右腕で行う必要があり、また私の場合は「ん」が最後まで「ん」と認識してもらえず断念する始末。

一番確実なのは地図をスクロールさせて目的地を決定させる方法かと。MMIコマンドを下押しするとスクロール画面に切り替わり、目的地を設定することができます。

BMWのナビだと電話番号検索や住所も都道府県から順番に選んでいく方法が一般的ですが、今のところは従来の方法の方がナビの操作は簡単です。

ただし、音声認識機能がもっと向上すれば音声認識機能の方が便利になることは間違えないでしょう。

アウディTT ロードスター(8S)の1週間試乗記まとめ

・オープンカーとしては非常に快適かつ運転が楽しい車
・バーチャルコクピットなど先進性を感じる運転席
・バックファイヤー音などその気にさせる演出
・ダッシュボードがフラットなので視野が広い
・ハンドリングは多少ダルな感じ(セッティングで変化する?)
・エンジンが低回転域でのトルク不足感
・アクセルレスポンスが鈍い

基本的には良い車だと思います。走りも快適性も文句はありません。トルク不足やアクセルレスポンスの問題はありますが、慣れてくば気にならない範囲かもしれません。

そもそも2Lターボエンジンに低速トルクを求めることに無理がある。そこが不満なのであればアウディドライブセレクトをダイナミックに設定すれば解決できることです。

とりあえず、1週間の試乗記としては車の性能としては合格点。ただし、バーチャルコクピットのナビに関しては期待が大きかっただけに、少し不満が残る結果でした。