私も以前乗っていたアウディTTロードスター8Sが2020年で生産終了になることが発表されました。
アウディTTは現行モデルで販売終了予定
ドイツ御三家の中で一番販売的に苦しいと言われているのがアウディです。
こちらの記事でも書きましたが、日本でのアウディの販売台数もジリ貧状態になっています。
そこでアウディは販売不振モデルの削減を実施するのですが、その削減モデルの1台がTTとTTロードスターになります。
アウディTTは小型の2ドアハッチバックですが、デザイン性で話題になり販売が好調だった初代、二代目と違い、2ドア市場全体が冷え込んでいる中で登場した現行型の販売はアウディが期待したものでは無かった模様。
そこでTTの中でもさらに販売台数が厳しいTTロードスターがいち早く生産中止になったと思われます。
アウディTTとはどんな車だったのか?
アウディTTは、1998年に初登場し、スポーツカー市場におけるアウディの革新を象徴するモデルとして世界中で注目を浴びました。
TTの名は「ツーリングカー選手権(Tourist Trophy)」の略で、アウディのレース精神を体現する車両として開発されました。
TTはその独特なデザインと、アウディらしい高品質なインテリア、そしてパフォーマンスの高さで知られています。
初代TT(8N型)は、ジェリコ・ユネスによるモダンで流線的なデザインが特徴で、ボディの曲線美と対称的なフォルムで革新的な存在感を放ちました。
また、クーペとロードスターの2つのモデルがラインアップされ、スポーツカー愛好家から高い支持を得ました。
続く2代目のTT(8J型)は、2006年に登場し、アウディの「ASF(アウディ・スペース・フレーム)」技術を導入することで、軽量化と剛性の向上を実現。
これにより、パフォーマンスが向上し、スポーツカーとしての魅力がさらに増しました。
3代目のTT(8S型)は2014年にデビューし、さらに先進的なデザインと最新技術が搭載され、4WDシステム「クワトロ」と高性能なエンジンによりスポーティな走行性能を実現しました。
アウディTTのライバルはポルシェボクスター/ケイマン
アウディTTの現行のライバル車はポルシェのボクスター/ケイマンだと言われています。
価格帯も同じ(ポルシェの場合はオプションで一気に価格が値上がりますが)で2ドアハッチバック(またロードスター)で走りとデザインが売りのモデルです。
現在の北米の市場で根強い人気だったオープンカーの需要も弱くなり、世界的な2ドア車の不振をまともにくらっているのがアウディTTやポルシェボクスター/ケイマンになります。
しかし、ポルシェボクスター/ケイマンに限っては、市場動向に関係なく販売されているのに対してアウディTT(ロードスター含む)は市場からそっぽを向けられている状態。
この差がどこで生まれているのかは不明ですが、これがブランド力の差ということでしょうか?
どちらにしても元愛車が生産中止になるのは非常に寂しいですね。
生産中止に伴いアウディ TT 8Sの中古車相場の変化は?
現行型の8Sが発売してから約6年が経過しています。
平均的な日本の車の所有期間は5年から7年と言われていますので、発売当時の車両がそろそろ乗り換えの時期になっています。
販売台数がそんなに多くはないとは言え、アウディ TT 8Sの中古車流通量が増えることが予想されるます。
よって、生産中止の話題で相場は一定期間下げ止まるとは思いますが、徐々に流通台数が増えるに従って相場は下降線をたどることが予想されます。
ただし、SやRS、ロードスターに関しては販売台数が極端に少なくなるため、相場は高止まりになると思われます。
このタイミングでTTの中古車を探される方の多くはSやRSというスポーツグレードを探している方が多いので、店頭に並べば比較的早く売れてしまうと思います。
5年落ち程度のノーマルのアウディ TTであれば、程度の良い個体を比較的お得に購入できると思いますので、小型のスポーツクーペで手軽に乗れる車を探される方には選択肢に入れても良いと思います。
アウディTTロードスターファイナルエディションを50台限定販売
アウディジャパンは生産が中止されるアウディTTロードスターの最後のモデルとして、ファイナルエディションを50台限定で販売することを発表しました。
ファイナルエディションは初代TTを彷彿させるアイテムが装備されているのが特徴。
ボディカラーはナノグレーメタリックでホイールは初代TTをモチーフにした5スポークホイール。
またインテリアはイエローステッチの入るブラウンのモカシンレザーで統一し、ロードスターならではの「見せるインテリア」で演出しています。
個人的にはナノグレーのボディカラーとモカシンレザーのインテリアはロードスターらしい映える組み合わせがとても気に入りました。
もし、あなたがアウディTTロードスターの購入を検討されていたのなら、このファイナルエディションはコスパの高いおしゃれなアウディTTロードスターになると思いますよ。
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