FacebookのアバルトユーザーのグループでECUチューニングが初期化されたかどうかを確認する方法は?というトピックが掲載されていました。
アバルト595のECUチューニングはスリーハンドレッドが有名
私もアバルト595を購入して間もない時期にスリーハンドレッド製のECUチューニングを施工してもらっています。
ノーマル状態とECUチューニングを施工した後では私のような鈍感な人間でもその違いが明確に分かるぐらい状況に大きな変化があります。
私のアバルトはMTA仕様ですので一番の変化ギアの変速時に起こる息継ぎのような現象がECUチューニングを行うことで大幅に減少したことです。
これまではギアの変速時(特に1速から2速、2速から3速)に起こる息継ぎはアクセルワークで解消するしか方法がありませんでした。
しかし、ECUチューニングを施工した結果アクセルワークを気にすることなくアクセルを踏みっぱなしの状態でギアチェンジが行われてもほとんどショックを感じなくなりました。
またエンジン回転数が3000回転以上になるとECUチューニングを施工する前と比較して大幅にパワーが盛り盛りと湧いてくる感覚を覚えることが出来たのもECUチューニングを行った大きな利点にもなっています。
ECUチューニングはディーラーで初期化されるのか?
BMWなどでは一般的なコーディングは車のコンピューターに設定されている機能を開放することで使用可能にすることですが、このコーディングは車のコンピューターをバージョンアップ等を行うことで初期化されることがあります。
この場合は再度コーティングを再施工しなければコーディングで開放された機能を使用することは出来ません。
ECUチューニングもコーディングと同様に車のコンピューターをバージョンアップ等を行うことで初期化されますので、その場合は再施工する必要が発生します。
では車のコンピューターをバージョンアップしないようにディーラーに依頼しておけば初期化させることはない、ということになるのでしょうか?
結論から言えば、ECUチューニングを施工したのはオーナーの自己責任で行っていることなので、ディーラーから言えばそんのことは関係ない、またはECUチューニング自体が不正改造と同じ対応とされ最悪の場合はメーカー保証の対象外になることもあるでしょう。
また最近のディーラー整備は自動車メーカーが指定する専門の診断機で行われることが多いので、特定の車両を診断機に接続することで、自動的にバージョンアップが行われる事もあるようです。
なので私の車はECUチューニングを行っているので車のコンピューターのバージョンアップは行わないで欲しいという依頼はかなり難しいと思われます。
あくまでもECUチューニングやコーディングは自己責任なので、それらが初期化された場合はご自身で再施工することになってしまいます。
ECUチューニングが初期化されたのかを確認する方法
結論から言えばECUチューニングが初期化されたのかを確認する方法はありません。
あるとすればECUチューニングを行った業者でコンピューターをチェックするぐらいでしょうか?
ある程度の期間ECUチューニングされた車に乗っていれば、初期化された場合は明らかにフィーリングが異なるはずですから運転すれば分かるはずです。
しかし今回の件を質問された方はそのフィーリングが分からなくなったので、物理的に確認する方法を知りたいと思われたようです。
個人的には車のフィーリングがおかしいと思った時点で初期化されている可能性が高いと思われると思いますので、今回の質問者の車はおそらくECUチューニングが初期化されてしまったのではないか?と思われます。
ECUチューニングは非常にコスパが高いチューニングだと思いますが、車のコンピューターをバージョンアップ等を行うと初期化されてしまうリスクもあります。
初期化されるリスクが心配な方はサブコンなどの後付パーツでECUチューニングと同様の効果を得る方法を考える方が良いかもしれません。