BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | フィアット500eをベースにしたアバルト595eは発売されるのか?「Chatting with Fiat」にてフィアットブランドのトップがアバルト595e(電動化されたアバルト595)の可能性について言及しました。

「Chatting with Fiat」とは?

「Chatting with Fiat」とはコロナ騒動の中でのプロモーション戦略の一環で、フィアットブランドのトップであるルカ・ナポリターノ氏が一般のフィアットファンの質問に動画で答えるもの。

自動車メーカーの幹部クラスの人間が一般のユーザーの質問に直接答える、それも動画配信で広く公開して質問に答える試みは非常に珍しい試みです。

ファンイベントなどで特定の車の開発に関わった技術者などがフェンからの質問に答えるイベントなどは過去にもありましたが、それはあくまでもクローズドなイベントでの話。

例え事前に質問内容の精査を行っているとしても、形に残る動画という体裁で質問に答えるのは、自動車メーカーとエンドユーザーとの接点を作るという点において有益なプロモーションだと思います。

「新型500をベースにした電動アバルトの計画はあるのか?」

今回「Chatting with Fiat」に寄せられた質問はイギリス在住のファンからの質問です。

「新型500をベースにした電動アバルトの計画はあるのか?」

まさにアバルトファンにとっては気になるど真ん中の質問ですね。

この質問に対するルカ・ナポリターノ氏の答えは明瞭です。

「新型500がEV化された今、電動アバルトに関しては、さまざまな構想がある」

と答えた。

これは電動化されたフィアット500eをベースしたアバルトを開発する検討をしていることを暗に認める発言です。

電動化されたアバルトがどんなスペックでどんな形で登場させることがアバルトらしさなのか?を検討している最中ということですね。

最後にルカ・ナポリターノ氏はこのようにも伝えています。

「ひとつだけ確かなのは、もし仮に電動アバルトが登場するとすれば、そのパフォーマンスはアバルトに相応しいものになるだろう」

つまり、フィアットが考えるアバルトらしさを実現できる性能を与えることを意味していることから、電動化されてもピリッとスパイスが効いた味わいのアバルトが誕生することは間違いがないと思われます。

電動化されたアバルトってどんな車になるのだろうか?

もしフィアット500eのアバルト版が発売されたら~アバルト595e

フィアット500eが発表された際に登場したアバルト595eの予想CGをこちらの記事に掲載しています。

この時にはデザインだけなので詳細なスペックは不明でした。(希望的観測ですね)

今回ルカ・ナポリターノ氏があれだけ踏み込んだ話をしたってことは、電動化されたアバルトの開発が行われている、また検討されているということ。

基本的にはガソリンモデルのフィアット500も継続販売されることは発表されているので、ガソリンモデルと電動モデルのアバルトが併売される可能性もあります。

個人的には、このような「アバルトのマフラー音を楽しもう!」的な動画を公開しているので電動化されたアバルトでは少し魅力が下がってしまうのが心配です。

もちろん、走りも楽しめるのがアバルトの魅力でもありますので、電動化されたアバルトがそんな車に仕上がるのか?興味津々でもありますね。

アバルト595e(EV版アバルト595)を開発するための問題点とは?

アバルト595e(EV版アバルト595)の開発には、いくつかの大きな問題点が存在します。

まず、アバルト595の「走行性能」や「軽快なハンドリング」といったブランドアイデンティティを、EV化によって維持することが困難です。

EVバッテリーは重く、従来の内燃エンジン車に比べて車両全体が重くなるため、敏捷なハンドリングや俊敏な加速感の実現が難しくなります。

また、従来のアバルト595の排気音やエンジンサウンドも魅力の一つでしたが、電動化により音がなくなるため、従来のファン層に訴求する走行感や体感をどのように再現するかが課題です。

さらに、バッテリー容量と航続距離のバランスを取りつつ、車両重量を抑えつつもコストを低くするという難題もあります。

アバルトらしい「手頃なスポーツカー」を実現するためには、性能と価格の両立が必要であり、バッテリーパックや高性能モーターの選定が鍵を握ります。

アバルト595e(EV版アバルト595)に期待できること

アバルト595e(EV版アバルト595)には、いくつかの魅力的なポイントが期待されています。

まず、EV化により内燃エンジンよりも「即応性の高いトルク」が実現できる点です。

アバルトの伝統的な加速性能をさらに強調し、瞬時の加速感でアバルトファンやスポーツカー愛好家を満足させる走行体験を提供できるでしょう。

また、低重心化が図れるため、コーナリングの安定性やハンドリング性能の向上も期待できます。

さらに、エンジン騒音がない分、街中や住宅街でも静かに走行できるのはEVならではの利点です。

これにより、都市部での利用や深夜のドライブでも周囲への騒音を抑えつつ、スポーツカーならではの刺激的な走りを楽しむことが可能になります。

また、最新のインフォテインメントや高度な運転支援機能を搭載できることから、従来のアバルト595よりも利便性や安全性が向上し、新世代のユーザー層にもアピールできるでしょう。

EV版アバルト595って「買い」なのか?

まだ、影も形もない車を評価するのは難しいですが、現状ではEV版アバルト595eは不要でしょう。

法律の問題は置いておいて、車のキャラクター的にガソリンエンジン車としての完成度を高めるのが先ではないでしょうか?

アバルト595(フィアット500含む)は車としては楽しめる車であることは間違いありません。

しかし、現代の車としての完成度、安全性という観点では改善の余地が多いと感じます。

EVになれば完成度、安全性は改善されると思いますが、楽しさをどのように演出するのかがEV版アバルト595eのポイントになるのではないでしょうか?

【引用・参照元】

https://response.jp/article/2020/05/26/334947.html?fbclid=IwAR1hGM-X-DGzvH12YmMlR_aKEvVM0i6PZBjqjeeDgrv4mSF3kb7pij97YtU