フィアットはアバルトブランドの車を2024年からEV(電気自動車)へモデルチェンジすることを計画しています。
アバルト595のガソリンエンジン車は2024年頃までに生産中止へ
先日日本ではアバルト595系の大幅な値上げを実施しましたが、これは世界中で話題になっている半導体不足などの資材価格の高騰が原因だと言われています。
半導体などの資材不足で価格だけではなく納期にも影響が出ているアバルトですが、2024年までにはそもそものガソリンエンジン車の生産自体が終了する予定であることが分かりました。
これはフィアット全体の目標として2024年から販売する車の全てをEV(電気自動車)とする目標に合わせた処置であることから、もはやアバルトと言えども抗えない決定ということになります。
2024年と言えば、実質的にはもう2年ちょっとしか時間がないということになりますので、小さなボディで爆音を轟かせながら走るアバルト595が欲しいという方は急いで購入する必要がありそうです。
現在の半導体不足などはいつ頃収束するのかも分からない訳ですから、早めに注文しないと気付いた時には既に受注が終了していました、ということも考えられますからね。
アバルト595eってどんな車になるの?
アバルト595のEV版を仮にアバルト595eという名称になると仮定した場合、どのような車になるのでしょうか?
既に発売されているフィアット500のEV版であるフィアット500eのスペックは、最大出力118hp(馬力)を発生するモーターを搭載。動力性能は、0~50km/h加速が3.1秒、0~100km/h加速が9.0秒。
これまでのイタリア車、特にアバルトというブランドの車でイメージされているレースやサウンドなどのアイデンティティがどのように再現されるのか?不安であるも興味が湧く部分でもあります。
EVの場合はバッテリーとモーターで動くことからエンジン音も聞こえない、ギアシフトもない(仮想的なギアシフトは存在するが)というのが本質ですから、アバルトらしさ、イタ車らしさをどのように表現するのでしょうか?
ここの差別化がしっかりしていないとフィアット500eもアバルト595eも違いが全く無い車になってしまいますからね。
ガソリンエンジン車と同様にキビキビと運転している感が感じられる車に仕上げてくれることを祈るかしかありません。
アバルト595のガソリンエンジン車は貴重?
アバルトは2024年頃からアバルト595eを発売し、徐々にガソリンエンジン車であるアバルト595の生産を縮小させていくことになります。
とは言えいきなりガソリンエンジン車に変わってEVのアバルトがどんどん売れていくのかは疑問です。
なので2024年以降も継続してガソリンエンジン車が販売し続けられる間はガソリンエンジン車の方が人気が高いと思われます(日本の場合)
しかし欧州では2030年から2035年の間にガソリンエンジン車の販売を中止することになっていますので、徐々にガソリンエンジン車の生産も縮小され購入することが難しくなると思われます。
まだまだ日本ではEVを走らせるのに必要なインフラも整っていないことを考えると、まだまだガソリンエンジン車の人気は続くことが予想されますが、欧州車のガソリンエンジン車を購入することが出来ない。
そうなると既に販売済のガソリンエンジン車、特に欧州車は貴重な車ということになりますので、その価値は高まるのではないでしょうか?
特に走りの面で人気のあるアバルト595系に関してはその傾向が強いと思いますので、アバルト595eの販売が始まる2024年間近にガソリンエンジン車を購入しておけば、かなりリセールが良い状態で乗り続けることが出来るかもしれません。
【引用・参照元】