ルーテシアルノー・スポール

先日とある駐車場でお隣さんになったのがルーテシアルノー・スポールです。この型は1世代前だと思いますがちゃんと右ハンドルなんですね。ちょっと驚き。ルノーというブランド自体がそんなに売れる車ではなく、かつそのスポーツモデルですからさらに販売台数は少なります。そんな希少な車の右ハンドル仕様を日本に投入するとはルノー恐るべし。

 カーセンサーでもこの型のルーテシアルノー・スポールは10台も掲載されていません。さらに、この白色という車は1台も掲載がありません。そういう意味では希少な色の希少な車とお隣さんになったということになります。これは良いことが起こる前触れでしょうか?

ルノーと言えば、私的にはもうすぐ日本にも導入される新型トゥインゴは気になる存在です。なんと言ってもレイアウトがRRですから気にならない方がおかしい。特に私のようなヨーロピアンスポーツハッチ好きには確実にRRのトゥインゴは注目の1台です。

ルノーと言うとフランスの大衆車メーカーなんですが、現在もF-1に参加しているようにモータースポーツやスポーツカーには意外と積極的に関わっているメーカーだと思います。カルロス・ゴーン社長の影響でしょうか?

トヨタも日本の大衆車メーカーですが現在の豊田章男社長になってからスポーツカーにも力を入れていますね。AE86をモチーフに作られたトヨタ86(ハチロク)は豊田章男社長が開発にゴーサインを出した車ですからね。

車という商品は実用品であり嗜好品でもあります。ビジネスという観点だけを考えればより販売台数が多く見込める大衆車だけを作る方が良い訳ですが、あえてスポーツカーを販売する理由は何か?それが車という商品が実用品であり嗜好品であるとトヨタもルノーも理解しているからでしょう。

日本では自動車メーカーのブランディングにモータースポーツはあまり利用されていませんが特にヨーロッパでは必須です。F-1を初め多くのモータースポーツの原点がヨーロッパであることからもお分かりの通りです。

日本で今ひとつモータースポーツが盛り上がらない理由はいくつかあると思いますが、一番大きな理由は世界的に通用するレーサーが登場していないことだと思います。

F-1を例にしても未だに日本人チャンピオンはおろか、優勝したレーサーさえ存在しません。私の記憶だと過去3位入賞した鈴木亜久里と佐藤琢磨、小林可夢偉ぐらいではないでしょうか?

昔ホンダのバックアップで中嶋悟が日本人初のF-1ドライバーになった際は日本でもF-1ブームがおきました。しかし、中嶋悟の成績が今ひとつパッとしなかったこと、その後の日本人レーサーもほとんどが日本の自動車メーカーのバックアップでしかF-1に参加出来なかったことがその後のF-1ブームの衰退の原因だと思います。

私が一番好きなF-1ドライバーの片山右京は事実上初めて日本の自動車メーカーのバックアップ無しでF-1ドライバーになりましたが、速さはトップクラスでしたが安定性に欠けていたのと運が無かったのが今でも残念です。

片山右京がティレルという弱小チームでジャン・アレジやナイジェル・マンセルなどの一流レーサーと互角の戦いをしていた後にベネトンからのオファーを受けて移籍していたら日本のモータースポーツはもっと盛り上がったハズです。正に運がなかったからですね。

次の日本人F-1レーサーは誰がなるのでしょうか?ひょっとすると「彼女」かもしれません。これなら盛り上がること間違いなしなんですが。

後は日本の自動車メーカーもホンダだけではなくルノーが今年からF-1にカンバックしたようにトヨタがカンバックしてくれたらさらに盛り上がるんですけどね。