BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | BMW M4コンペティションF82 納車3ヶ月経過したのでレビュー(試乗記)感想など

今年の6月2日に納車された私のBMW M4コンペティション F82。慣らし運転も終わって走行距離は5000kmになりましたので、ここまでの感想(レビュー)、試乗記風にお伝えしたいと思います。

BMW M4コンペティション F82の足回りは優秀

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私が一番最初に感心したのはボディ剛性の高さと足回りの良さです。

私は何台もBMWを乗り継いできましたが、今までのBMWとBMW M4コンペティション F82は全くの別物、そう感じされる程乗り味が違います。

これは圧倒的なボディ剛性の高さから感じることができる車の挙動で判別できます。

車のどの部分で道路の状況がシートを通して体に伝わってくる、そんなイメージでしょうか?

また、このボディ剛性の高さは足回りの動きにも良い影響を与えています。

車のどの部分で道路の状況がシートを通じて体に伝わってくるのと同時に、タイヤが四輪共にしっかりと仕事をしている動きが手に取るように分かる。

また、この足回りもコンペティションでは3段階にショックの硬さを変更できるMアダプティブサスペンションが装着されていますが、想像以上に柔らかいセッティングになっています。

コンフォート仕様のエフィシェントモードならもう3シリーズ/4シリーズモデルと遜色ない乗り味ですから、日常的な使い方でもまったく問題ありません。

中間のスポーツモード、最上級のスポーツモードプラスにおいても、徐々に路面からの突き上げ感は強くなりますがコーナーではきっちりとロールしながらコーナーを曲がっていくのでコーナーの限界スピードを感じながら走ることができます。

一見するとハードなスポーツカーに見えますが、実際には日常的な使い方にもハードな走りにも両方対応できる万能型のマシンでることがBMW M4コンペティション F82の大きな特徴のひとつだと思います。

BMW M4コンペティション F82のエンジンはどこまでも回る

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BMW M4コンペティション F82などのMモデルは納車から2000kmまでは慣らし運転モードに設定されています。

慣らし運転モードの際にはエンジン回転数を4000回転以下で走行するように指示されますのでストレスが貯まります。

晴れて慣らし運転モードを解除されてからがエンジンの本領を発揮するのですが、約5000kmを走行した現在もレッドゾーンの8000回転までエンジンを回したことがありません。

なぜなら、日本の一般道でBMW M4コンペティション F82のエンジンを8000回転まで回す必要性がないからです。

それぐらいエンジン回転数に関係なく、どの回転域でもパワーが満ち溢れる感じでしょうか?

前車のBMW 640i グランクーペも低速からトルクフルで非常に走りやすいエンジンでしたが、BMW M4コンペティション F82はそれ以上にトルクフル+パワフルです。

低速域では若干グランクーペに劣る?ような感じもしますがそんなことを考えるのは一瞬だけ。

一度エンジン回転数が2000回転に近づけばそこからはどこまでもエンジンは回り続けて、馬力もトルクも天井無く上がり続ける、そんなイメージな走りです。

3000ccのツインターボエンジンですが、昔のドッカンターボ的な印象はまったくなく、知らない人が運転すればターボ車とは気づかないほどアクセルに対してレスポンスよく反応します。

足回り同様にエンジンにおいても日常的な運転からスポーツ走行まで高い次元で万能にこなす。

これがポルシェやフェラーリ、ランボルギーニとは違うBMWの価値だと思います。

BMW M4コンペティション F82とBMW M2 F87との決定的な違い

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BMWからM2(F87)が発売されて以降、もうM3/M4は不要。M2で十分ではないか?と話がありました。

確かに現在のM3/M4は高額な車になってしまい気軽に購入できる車ではありません。

その点、M2(F87)であれば、高額な車ではありますがクルマ好きが無理をすれば購入できる価格帯に収まっています。

パフォーマンス的にはM2はデチューンされていますが、小さなボディのおかげで戦闘力としてはM3/M4とある部分では遜色ないパフォーマンスを発揮する車と言えます。

M3/M4とM2の両方を試乗しても私がBMW M4コンペティション F82を選んだのは総合力の高さです。

M2は「走る」ということに特化するのであれば、コスパは最高に高い車かもしれません。

しかし、日常的に使用する車として考えると、固い乗り心地、車両価格からすれば質感の高さに欠けるインテリア、4シリーズと比べると狭い後席スペース。

家族も乗せることを考えると、M2では私にはハードすぎる車に感じられました。

BMW M4コンペティション F82は非常に高い戦闘力を持っていながら、普段はあまりそんな素振りを見せないけれど、いざ本番になると豹変する。

昔、羊の皮をかぶった狼と言われた車がありましたが、私にとってBMW M4コンペティション F82こそが羊の皮をかぶった狼のような車に感じられます。