先日東京で突然の雹(ひょう)が振りましたが、かなりの大粒で車への被害も多かったようです。これって保険で修理ができるんでしょうか?
雹(ひょう)は保険で直せる可能性が高い
自動車保険の契約内容によってはかなりの確率で雹(ひょう)における車の損傷は保険適用されるようです。
恐らく車両保険の内容に左右されると思いますが、最近流行りのエコノミー型の車両保険の場合は、契約内容によっては雹(ひょう)は対象外の場合が多いです。
基本車両の損害の部分は自賠責保険では修理はできませんので、任意保険で修理することになります。
任意保険の車両保険に入っていなければ、雹(ひょう)が対象にならない場合があると思いますので、これを機会に自動車保険の内容を確認されるのが良いと思います。
愛車の被害を最小限に抑えるためには、保険の適用を考えるだけでなく、事前の対策も重要です。
例えば、自宅にガレージがある場合は、屋根を取り付けることで愛車を雹から守ることができます。
ただし、ガレージの屋根が雹に耐えられない場合もありますので、頑丈なカーポートを検討するのも良いでしょう。
また、雹が降ってきた際には、速やかに車を安全な場所に移動させることが大切です。
その際には、交通の流れを妨げないように配慮しましょう。
もしも雹が激しくなって車から出ることが危険な場合は、車内に留まることが重要です。
車のガラスは強度があり、一般的な雹では割れることはまれですが、安全を最優先に考えましょう。
愛車の被害を最小限に抑えるために、保険の活用だけでなく、事前の対策も怠らないようにしましょう。
実際に雹(ひょう)の被害にあった車
これらの写真は修理工場でボディが凹んでいる部分にマーキングされている車です。
今回の雹(ひょう)は大粒だったと聞いていますので、非常に被害にあった車が多かったようです。おかげで修理工場や自動車ディーラーは大忙しだったと思います。
これらの凹みは昔のように板金では修理をしません。多くはデントリペアという手法で凹みを修理するというより元に戻すというイメージで修理します。
デントリペアとは簡単に説明すると、例えばボンネットの凹みを修理する場合は、ボンネットの裏側から凹んでいる部分を押し出すようにして「ペコンッ」という感じで修理します。
小さい凹みであれば単純に凹んだ部分の裏側から押し出せば簡単にもとに戻ります。
大きな凹みやプレス部分などの場合は専用工具でボディを温めながら押し出して修理します。ボディを温めるのは塗装が剥がれたりひび割れすることを防ぐためです。
こうすることで、板金修理するよりも早く、安く、短時間で修理する事が可能です。
デントリペア以外の車の修理方法として、伝統的な板金修理があります。
これは、凹んだ部分をボディワークの専門家がハンマーやダリと呼ばれる専用の工具を使って修正する方法です。
凹みを裏から押し上げたり、表面を整えたりして、元の形状に戻します。
また、深い傷や大きな損傷がある場合には、パネルの一部を交換する方法もあります。
これは、損傷が修復不可能な場合に採用される手法で、新しいパーツを取り付けることで車の外観を修復します。
さらに、塗装の修理も重要な要素です。
雹によって塗装が傷ついたりはがれたりした場合には、専門家が塗装を剥がし、新しい塗料を塗布することで、外観を修復します。
特に複雑なカラーマッチングや塗装技術が求められる場合もありますが、これによって車の美観を回復することができます。
以上のように、デントリペア以外にも様々な車の修理方法があります。
適切な修理方法は、損傷の種類や範囲、車種などによって異なりますが、専門家の助言を受けることで最適な修理方法を選択することができます。
雹(ひょう)被害から愛車を守る方法
どんなに修理技術が発達しても愛車が傷つくのは嫌なものです。なので一番は雹(ひょう)の被害から愛車を守るのが一番。
多くの方は自宅のガレージに車を保管している際に被害にあっていると思いますので、できれば自宅ガレージに屋根を取り付けること。
しかし、今回の雹(ひょう)はかなり大きめだったのでガレージの屋根を突き破っている場合もありますので、屋根が頑丈な素材でできているカーポートがおすすめです。
また、走行中に雹(ひょう)が降ってきた場合は、速やかに車を屋根の下やガード下などに移動し、交通の邪魔にならないように停止するのが効果的です。
ちなみに、今回のような雹(ひょう)が降った場合は、車から出ることは危険です。
車のガラスは強度が十分ですから雹(ひょう)では割れないと言われています。
車を守ることと同様に、ドライバー自身の安全も常に考慮する必要があります。
特に雹が降るような悪天候では、運転中の安全確保がますます重要になります。
まず、雹が予想される場合や突然の悪天候に遭遇した際には、速やかに安全な場所に停車し、車内に避難することが重要です。
車外に出てしまうと雹による怪我や打撲の危険が高まるため、車内で安全を確保することが最優先です。
また、運転中に雹に遭遇した場合は、パニックに陥らずに冷静に対処することが不可欠です。
速度を落とし、安全な場所に移動するよう努めましょう。
同時に、前方および周囲の車両の動きにも注意を払い、衝突を避けるために適切な行動を取りましょう。
さらに、雹による視界の悪化や路面の滑りなど、悪天候による運転条件の変化にも注意が必要です。
適切なスピードで運転し、ブレーキやステアリング操作を慎重に行うことで、事故や危険を回避することができます。
最後に、雹が降る中での運転を避けることも検討する価値があります。
天気予報や気象情報を確認し、雹が予測される時間帯や地域を避けることで、安全な運転環境を確保することができます。
総じて、雹が降る悪天候下での運転時には、車を守るだけでなく、ドライバー自身の安全を確保するために慎重さと冷静さが求められます。
愛車が傷つくのは忍びないですが、体に怪我をすると大変ですからまずは身の確保が最優先だと思います。