実は私のZ4 G29は購入してまもなく幌(屋根)が正常に閉まらないトラブルを抱えていました。
具体的には幌を開けることはできるのですが、幌を閉める際に途中で停止などの症状が発生していました。
結局は幌のトラブルを解決することはできましたが、解決までの道のりは険しかったです。
正常に幌を閉めることができない
私のZ4 G29は2019年式と少し古い車両になりますが、私の手元に来てからトラブルらしいトラブルは本当に発生していません。
走行距離もたった2.4万キロですから、これからがエンジン的に本番を迎えるタイミングです。
ただし、一箇所だけ持病を抱えていることが発覚しました。
幌が正常に閉まらない。
具体的には・・・
- 幌を開ける:正常
- 幌を閉める:必ず1回、または数回途中で止まりエラーが出る
最初の頃は1回幌が途中で停止する
↓
もう一度スイッチを押すと閉まる
このような状態でしたが、徐々に幌が閉まるまでに停止する回数が増えていきました。
最終的には3回ぐらい停止、もう一度幌を開ける、また閉めるなどを繰り返さないと幌を閉めることができない状態に。
しかし、稀に1回で正常に幌が閉まるときもある、というかなりやっかいな症状でした。
パワーウインドウの位置が正常でないと幌が閉まらない

購入後してしばらく経過してから気づきましたが、こちらの記事のようにパワーウインドウから異音がしていました。
幌を開閉すれば毎回パワーウインドウが上下していたはずですが気づかず、洗車している際に助手席のパワーウインドウを上下させて異音に気づくという鈍感さです。
この頃から既に幌が閉まらない問題を抱えていて、海外のサイトを含めて原因を探していました。
その際に、パワーウインドウの位置が幌の正常な開閉に関係していることを知り、もしかしてと思いすぐにパワーウインドウを交換することにしました。
しかし、結果は何も変わらず幌が閉まらない問題は未解決のままです。
バッテリーが劣化すると幌の開閉ができない
次に海外のサイトから仕入れた情報ですが、バッテリーが劣化すると幌の開閉に影響があるらしい。
要するにZ4の幌は電動で開閉しているので、バッテリーが劣化すると電力不足になり、モーターが力を出すことができなくなる、そんな感じです。
そこで、Z4の電圧を計測するためにBluetooth接続の診断機を購入。
スマホにアプリを入れてOBD2に差し込めば電圧などZ4の診断をすることができます。
もちろん、アプリを購入すればコーディングにも使用できますが、それはまたの機会にということで。
結論を言えば、バッテリーは多少消耗していますが使用上は影響がないという結果。
つまり、幌が閉まらない問題の原因はバッテリーではなかった、ということになりました。
コーディングの影響で幌が閉まらない
これも海外のサイトの情報ですが、幌の開閉に関係するセンサーがプログラムエラーの影響で不正なエラーを出すために幌が閉まらないのではないか?という仮説です。
プログラムと言われてもと思いましたが、私はコーディングを行っています。
つまり、コーディングが悪さをして幌のセンサーがエラーをしているのではないか?と考えたので、一旦コーディングをノーマルの状態に戻しました。
コーディング事態はプロにお任せしていますので、ノーマル戻しもプロに依頼。
項目としては・・・
- 起動時の警告解除
- アイドリングストップONの記憶
- 走行時のナビ等の操作
- シートベルト警告灯OFF
確かこの程度の項目しかコーディングしていませんが、一番あやしいのはシートベルト。
やはり安全に関わる場所なので、このシートベルトのコーディングが悪さをしていると思っていました。
しかし、コーディングをノーマル状態に戻した結果、幌が閉まらない問題はやはり解決させることはできませんでした。
センサーが故障しているので幌が閉まらい
幌のセンサーは「マグネットホールセンサー」
調べると写真の15番「マグネットホールセンサー」という部品が幌の開閉をチェックしているセンサーとのこと。
このホールセンサーが故障すると幌の開閉が正常に行われないということは、海外のサイトを回遊している時に知っていました。
このホールセンサーという部品は少なくてもBMWのオープンカーの多くに使用されている(個々の品番は違いますが)、そして幌の開閉のトラブルの原因として紹介されています。
さて、このホールセンサーという部品からエラーが出ていれば、BMWのショップにある診断機(ディーラーにあるものとほぼ同等)でエラーを確認できるはずです。
最後の頼みはディーラー
しかし、実際には過去何回か診断機で確認してもらった結果、エラーは確認できなかったためにここまで遠回りしているとも言えます。
ここで私とショップで相談した結果・・・
- 診断機でエラーが確認できない
- ショップでは過去に修理、交換したことがない
- ディーラーで診断するのが確実
という結論に至り、最終的にはディーラーに持ち込み診断してもらうことになりました。
ディーラーに預けたら2日で幌の閉まらない問題が解決
ホールセンサーの異常を感知
結局メインカーのX4 G02でお世話になっているディーラーに入庫して2日後にディーラーから連絡がありました。
幌の開閉に関するトラブルの原因がわかったとのこと。
ディーラーの診断機で検査すると、先程書いたホールセンサーの異常が感知できたとのこと。
そこからセンサー本体及びその周辺の配線をチェックすると、センサーが繋がっているカプラー部分で断線が起こっているらしいことを発見。
カプラーを外し内部を確認すると、カプラーに刺さっている電極の1本が抜けそうな状態で固定されていない状態であることを目視で確認。
抜けそうになっている電極をカプラーに差し込む、再度カプラーを差し込むと通電を確認。
その結果、診断機のエラー信号が消える。
そこからは幌の開閉に異常がみられないということで、恐らくこれで幌が閉まらない問題は解決ができたと思われる、という報告をいただきました。
カプラーピンの抜け
要するに、ホールセンサーに繋がっているカプラーのピンの1本がなぜか抜けかかっていて、正常に通電していなかったことが原因。
「たったそれだけのこと?」と思わず叫んでしまうぐらいの軽症というか、簡単なトラブルが原因。
ディーラーのサービスの方も「過去に事例がない症例」とのことで、早期に解決できて良かったとおっしゃっていました。
まとめ:もっと早くディーラーに相談すれば良かった
専門ショップにも限界はある
この数ヶ月幌が閉まらない問題のおかげで遠出のドライブは控えていました。
出先で幌が閉まらない問題が悪化したら、かなり困る状況になりますから。
気分的にもスカッとしない状態が続いていたことを考えると、アレヤコレヤと考えるのではなく早々にディーラーに相談すれば良かった、というのが正直な気持ちです。
いつもお世話になっているショップは、過去いろいろなトラブルを助けてもらっていました。
よって、今回も簡単に解決してもらえると考えていたのですが、今回は過去の実績がなかった事例だったため難しかったようです。
中古のオープンカー購入時には幌(屋根)に気をつけろ
Z4に限らずオープンカーってマツダ・ロードスターを除けば、そんなに販売台数が多い車ではありません。
そんなオープンカーでもエンジン、ミッション、電装系の故障であれば屋根の有無は関係ない。
つまり、修理することはそんなには難しくはない。
しかし、幌(屋根)に関する修理は過去の経験、事例が少ないので修理するのが難しい。
だから、中古車のオープンカーを購入する際は、幌(屋根)だけは故障していない車両を購入するようにしなければいけない。
そんなことはわかっていたのですが、今回はどうもハズレを引いてしまった感が強いです。
無事に幌(屋根)が今回は修理できたと思いますが、第二、第三弾の故障が待っているのではないか?という不安がよぎります。
幌の修理は完了しましたが、イマイチな気分はそのままです。








コメント