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BMWはMアダプティブサスペンションをサブスク化~ヒートシーターサブスク化同様愚策

BMWはMアダプティブサスペンションをサブスク化~ヒートシーターサブスク化同様愚策 BMW
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BMWがMアダプティブサスペンションをサブスクリプション方式で提供する新しい取り組みを一部地域で実施しています。この方式は、ヒートシーターのサブスク化と同様に不評を買っています。このサブスクリプション方式の詳細と、その問題点について解説し、顧客にとっての影響を考察します。

【この記事のポイント】

Mアダプティブサスペンションのサブスク化の概要
BMWはMアダプティブサスペンションをサブスクリプション方式で提供する取り組みを一部地域で実施中

顧客からの批判と問題点
主な問題点は、既に購入時に装備されているハードウェアに対して追加料金を支払う必要がある点

車の装備のサブスク化の是非
車の装備のサブスク化には利点もありますが、適用する装備の選別が重要

Mアダプティブサスペンションとは?

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Mアダプティブサスペンションは、BMWの高性能車両向けに設計された電子制御式サスペンションシステムで、路面の状態や運転状況に応じて自動的に車高とダンピングを調整します。

これにより、優れた走行性能と快適な乗り心地を実現します。

BMWのパフォーマンスモデルでは標準装備となっていることが多い一方、ベースモデルではオプションとして提供されます。

例えば、3シリーズでは1,050ドルのダイナミックハンドリングパッケージ、4シリーズでは1,500ドル、Z4では2,450ドルの価格が設定されています。

Mアダプティブサスペンションは、私もBMW M4 F82で体験していますが、正直に言えば街乗りメイン+高速道路少しだけのような使用環境において、モードを切り替えることでサスペンションのセッティングが変化することになっていますが、私のような鈍感人間では、その違いを感じるのは極々僅かな差という印象です。

スポーツモードにすると確かに引き締まった乗り味に変化することは間違いないですが、ノーマルとコンフォートではその差は極めて少ないと個人的には思っていました。

Mアダプティブサスペンションのサブスクリプション方式の詳細

BMWがサブスク形式で提供していたシートヒーターを買い切り形式に変更 (別サイトに遷移します)

BMWのMアダプティブサスペンションのサブスクリプション方式では、初期購入時にこの機能を追加する選択肢と、後から追加するためのサブスクリプションプランがあります。

例えば、ヨーロッパでは月額30ユーロで利用できるプランが提供されています。

一方、米国では一回限りの購入として500ドルで利用可能です。

これに加え、米国では最初の1ヶ月間を無料で試せるオプションもあり、気に入れば月額または年額のサブスクリプション契約を選ぶことができます。

サブスクリプション方式では、ソフトウェアの利用料金が発生するため、既に搭載されているハードウェアに対して追加料金を支払う形となります。

BMWは以前にもシートヒーターをサブスク化したことでユーザーから非難され、サブスク化を廃止した経緯があります。

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現在も日本では「リモート・エンジン・スタート」をサブスクで提供していると思いますが、特に批判的な意見を聞くことはありません。

Mアダプティブサスペンションとリモート・エンジン・スタートは、必ず必要な装備であると考えるユーザーは少ないですが、ヒートシーターは今や軽自動車にも装備されている機能ですのでサブスク化することへの抵抗感が強かったと思われます。

Mアダプティブサスペンションのサブスク化の問題点と批判

Mアダプティブサスペンションのサブスクリプション化には、利便性が増す一方で、既に搭載されているハードウェアに対して追加料金が発生する点が批判されています。

メリットとしては、後から機能を追加できる柔軟性がありますが、デメリットとしては、購入時にすでに支払った価格に加えて追加料金が必要になることです。

ヒートシーターのサブスク化と同様、顧客にとっては不公平感や不便さを感じる可能性があり、装備がすでに整っているにも関わらず、機能を使うために再度費用を支払うことに不満が集まっています。

Mアダプティブサスペンションをサブスク化できるということは、購入した車両には既にMアダプティブサスペンションが装備されていることになります。

当然ですが、「勝手に」装備されたMアダプティブサスペンションの部品代も車両購入費用に原価として加算されていると思われますので、Mアダプティブサスペンションの料金を二重払いしていると感じるユーザーが多いのではないでしょうか?

車の装備のサブスク化は「有り」なのか?

個人的には車の装備のサブスク化は場合によっては「有り」だと思います。

価格の設定にもよりますが、例えば、ヒートシーターのサブスクの場合であれば冬季のみサブスクで使用すれば、オプションでヒートシーターを取り付けるよりも、総額が低くなるのであれば「有り」だと思います。

また、先程紹介したリモート・エンジン・スタート機能は、必要だと思うユーザーは限定されるので必要な人はサブスクでも使用する人はいると思います。

要するに、必要度が高いものは標準装備、使用する人が限定されるものはサブスク、と選別が必要であること。

そして、サブスクとオプション装備を購入時に選べること(価格が反映されて)が最低条件ではないでしょうか?

BMWの車両のサブスクサービスは2種類

BMWが提供するサブスクサービスは、大きく分けてBMWオートリースBMWバリューローンの2つです。どちらも月額定額でBMWに乗る体験ができる仕組みであり、購入以外の選択肢として注目されています。

① BMWオートリース

BMWオートリースは、車両の所有権がBMWファイナンシャルサービス側にある、いわば「借りるサブスク」です。月額料金には車両代金、登録費用、税金、車検などの諸費用が含まれており、初期費用を抑えたい方やビジネスユーザーにも最適です。

さらにこのリースには2種類あります:

  • クローズドエンド・リース
    満了時の車両価値(残価)をBMWが保証。契約満了後は車両を返却するだけで追加の清算が原則不要。走行距離や損耗条件の範囲内であれば、明快な終わり方ができるのが特徴です。
  • オープンエンド・リース
    契約者が残価を設定できる自由度の高いプラン。契約満了時の車両価値と設定残価に差額があれば、清算または利益を受け取ることになります。返却、再リース、買取など柔軟に選べる分、若干リスクも伴います。

② BMWバリューローン

BMWバリューローンは、車両の所有を前提とした残価設定型ローンです。あらかじめ将来の下取り価格(残価)を設定し、それを差し引いた分を分割して支払う仕組みです。支払額を抑えつつ、BMWに乗るという“体験”を手に入れることができます。

契約満了時には、以下の選択肢があります:

  • 車両を返却(=乗り換え)
  • 残価を再ローンで支払い、乗り続ける
  • 残価を一括支払いして買い取る

保有しながらも将来の選択肢が柔軟にあるという点で、「乗る自由と支払いの軽さ」を両立できるのが魅力です。

このように、BMWのリースもバリューローンも、“月額定額でBMWを使う”という体験設計のうえで構成されています。所有か利用か、その違いはあれど、装備ではなく“走る歓び”そのものをサブスク化するという視点で見れば、どちらも現代的な選択肢といえるでしょう。

Reference:motor1.com

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