BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | 2022年末発売予定のBMW M3ツーリング G81のリア部分を動画で公開現在開発されているBMW M3ツーリング G81のリア部分をBMW公式Youtubeチャンネルで公開しました。

BMW M3ツーリングはなぜ今まで発売されなかったのか?

過去BMW M社は何度かM3ツーリングの実用化を検討したことがあるようです。

例えば、E30型M3(つまり初代M3)の際にも試作車を作って検討していたり、E46型M3の時代にも試作車を作って検討していることは有名です。

今回公開されたYoutube動画にもE46型M3ツーリングの試作車が紹介されその完成度は市販車レベルに近いものになっています。

そこまで試作車などを制作しておいてなぜ販売にGOが出されなかったのか?

それは単純にコストの問題だと言われています。

E30世代、E46世代ともにM3には2ドアクーペモデルしか設定がされていませんでした。

2ドアクーペモデルをベースにツーリング(ワゴン)を作ることはそれなりに開発コストが必要になることを意味します。

その開発費を上回る販売が見込めれば販売にGOサインが出ることは想像できますので、当時はその開発費を上回る販売台数が見込めなかったために販売にGOサインが出なかったのでしょう。

しかし現行型にはG82型M4クーペ以外にもG80型M3セダンが存在しているため、セダンをベースにツーリング化することで開発を抑えることが出来たため、G81型M3ツーリングの販売にGOサインが出されたと思われます。

もちろん、特に欧州のBMWファンからの多くのリクエストがあったこともその原因の1つでもあります。

今回公開されたG81型M3ツーリングのリア部分は完成版に近いプロトタイプ

BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | 2022年末発売予定のBMW M3ツーリング G81のリア部分を動画で公開こちらの写真に写っているのが今回公開されたG81型M3ツーリングのリア部分になります。

フロント部分は未だに公開されていませんが、ほぼ毎違いなくG80型M3セダンと同じデザインが採用されているハズですので、ここではあまり気にする必要はないでしょう。

今回公開されたG81型M3ツーリングのリア部分ですが、ボデイに関しては試作車ながら完成車に近いプロトタイプということなので、デザイン的にはこのままの状態で発売されると思われます。

完成車との違いはバッチ類(M3などの)が未装着である部分と3Dプリンターで制作されたとされているリアスポイラーの2点です。

バッチ類に関してはM3セダンに準じる形になると思いますのである程度想像が出来ますが、ルーフスポイラーに関してのデザインは予想は難しいです。

写真で見る限りはG21型3シリーズツーリングのルーフスポイラーの先端に黒い板状のものが貼り付けられているように見えます。

当然このような状態で製品化はされないと思いますので、黒い板状の部分が一体化されたデザインで登場することになるのではないでしょうか?

M3ツーリング G81はAWD+8速ATのみの組み合わせで販売

現在販売されているG80型M3セダン、G82型M4クーペには以下のタイプのグレードが用意されています。

  • FR駆動+6速MT仕様(M3及びM4@無印)
  • FR駆動+8速AT仕様(M3及びM4コンペティション)
  • AWD駆動+8速AT仕様(M3及びM4コンペティション M xDrive仕様)

このように3つのグレードが用意されていますが、G81型M3ツーリングではAWD+8速ATのコンペティション M xDrive仕様のみがラインナップされると思われます。

まあ、M3ツーリングでサーキット走行やドリフト走行を行う人は少ないと思われること、そしてグレードを絞り込むことで開発コストを抑えることの2つの理由でグレードが絞り込まれていると思われます。

冒頭でもお伝えした通りBMWではM3ツーリングにおいてM3セダンやM4クーペほどの販売台数が見込めないと考えていることは明白です。

しかし熱狂的な欧州のBMWファンのリクエストに応じる形で実現したM3ツーリングなので、コスト面ではシビアにならざるを得ないはず。

販売する代わりにグレードは1つだけというのがBMWが考えたM3ツーリングを販売する条件になっているのでしょう。

それでもM3ツーリングを熱心にリクエストしてきたファンからすれば夢がかなった訳ですから、1グレードだけの販売でも文句は言えないと思いますよ。

【引用・参照元】

BMW M3 Touring G81: Video enthüllt Heck des Power-Kombis