やっとApple Carplayをワイヤレス化出来るCarplay2Airが届きましたので、取り付け、動作状況のレビューをします。
Carplay2Airとは?
AppleのCarplayは車内でiPhoneやiPadを快適に使えるように最適されたソフトですが、その最適化されたインターフェイスとは裏腹に1つ大きな欠点がありました。
それは乗車するたびに有線接続させる必要があるってことです。
通常の車のオーディオやカーナビなどは車に乗車しイグニッションをONにすることで直ぐに使用することが出来ますが、Carplayを使用する際にはなぜか有線接続する必要があり、これが非常に面倒でした。
なので、せっかく車がCarplay対応であったとしても有線接続するのがめんどくさいために通常はbluetooth接続で音楽を聞くだけという方が多いのでは?と思います。
ちなみに、私のメインカーであるBMWの場合はなぜかCarplayはBluetoothでの無線接続で使用することが出来るので、セカンドカーのアバルトの場合は本当にめんどくさいと思ってしまっていました。
そんなめんどくさい有線接続をすることなくCarplayを使用することが出来るのが、今回私が購入したCarplay2Airという訳です。
海外発送(香港?)で約2週間で到着
今回購入したCarplayをワイヤレスで使用できるCarplay2airは海外で販売されている商品ですので、久しぶりに海外通販で購入しました。
注文してから約2週間程度で届きましたので思った以上に早かった印象です。
私が注文したCarplay2air公式サイトの表記が全て英語表記だったのでてっきりアメリカから送られてくると思っていましたが、届いた荷物の送り状には「HK」の文字がありましたのでおそらくは香港から発送されたのだと思います。
購入直後に荷物の問い合わせ番号が通知されたので、定期的にチェックしていましたが途中から荷物が行方不明になったので心配していましたが、中国からの発送ということで仕方がないと諦めがつきました。
私は過去に何度も海外通販で商品を購入していますが、中国発送のものは荷物の問い合わせ番号が分かっていたとしても、荷物の追跡はあまり出来ないことが多いと知っていましたので、まあ仕方がないという印象。
その点アメリカやヨーロッパから発送される場合は、問い合わせ番号が分かっていればほぼ追跡することが出来るので、できれば中国以外で購入出来れば安心かな?と思います。
それでもこれまで荷物が紛失して届かなかったことはありませんので、海外通販で商品を購入する際には辛抱する気持ちが大切だと思います。
Carplay2airの取り付け、動作レビュー
早速商品の中身を確認しますが、写真の通りCarplay2air本体が入っているのと英語、中国語表記の取り扱い説明書が1つ入っているだけのスマートな梱包です。
中国から送られてく荷物は箱つぶれしていたり、中身も汚れていたりすることが多いですが、今回のCarplay2airに関しては特にトラブルなくきれいな商品を受け取ることが出来ました。
そして早速Carplay2airをCarplayとつながるUSBへ接続します。
USBへ接続すると自動でBluetoothの電波が発信されますのでiPhoneとペアリング出来れば、もう準備は完了です。
iPhoneをCarplay2airとBluetooth接続後に車のエンジンを始動させます。
今回接続している車はアバルト595Cですのでエンジン始動と共にセンターモニターには運転前の警告文の表示、そしてオープニングセレモニー画面が表示されます。
その後写真のようにラジオの受信画面が表示されますが、その下部の矢印部分に通常表示されないCarplayのボタンが表示されます。
モニターに表示されたCarplayのボタンを押すのかな?と悩んでいると自動で写真のようにCarplayの画面に切り替わってくれました。
ここからは通常の使用方法の通り今回はSpotifyで音楽を聞きますのでモニターのSpotifyのアイコンをタッチすれば、こちらの写真のようにSpotifyのプレイ画面が表示され無事に音楽が流れてきましたので大成功ということです。
この後走行しながらSpotifyを聞いていましたが音楽は有線接続と同様に途切れることなく聞くことが出来ましたので有線接続と同様に使用することは可能のようです。
ただし、車を停止しエンジンを停止させたのちに再度エンジンを始動した際には音楽が自動で流れる場合と、モニターをタッチしないと流れない場合の両方の現象が確認出来ました。
基本的にはエンジンの再始動後には音楽は流れますが、Bluetoothとの接続不良?の際には音楽は自動で流れないのかもしれません。
Carplay2air本体にはUSBの差込口がありますので、写真のように充電ケーブルを差し込むことでiPhoneの充電も可能になる便利な仕様になっているのはうれしいですが・・・
私の車の場合はCarplay2air本体を車両のUSBに接続した場合にCarplay2air本体の置き場所がないためにドリンクホルダーを占拠してしまう問題が発生しております。
今後データ通信用の延長ケーブルを使用してドリンクホルダーを占拠しない場所に移設するかを検討したいと思います。
このようにCarplay2air本体の設置場所に少し困る以外には、Carplayのワイヤレス化はとても快適に行うことが出来ていますので、お困りの方は購入を検討されても良いかな?と思います。
なぜ、今まで有線でApple CarPlayを使用しなければならなかったのか?
有線でのApple CarPlayが長く標準となっていた理由はいくつかあります。
1. 信頼性と接続の安定性
有線接続は、BluetoothやWi-Fiに比べて、データの転送速度が速く、接続が安定しています。
CarPlayでは、ナビゲーション、音楽ストリーミング、通話などのデータをリアルタイムで送信するため、特に初期の頃は安定した接続が必要でした。
2. 充電機能の兼用
Apple CarPlayを使用する際、iPhoneの電力消費が激しくなります。
有線接続は同時にiPhoneの充電を可能にするため、長時間の使用でもバッテリー切れの心配が少ないという利点があります。
3. 無線技術の進化が必要だった
ワイヤレスCarPlayが実現するには、Wi-Fi Direct技術が必要でした。
Wi-Fi Directは、iPhoneと車両間で安定した通信を可能にしますが、車両にこの機能を組み込むためには、車両メーカー側でのハードウェアやソフトウェアのアップデートが必要です。
そのため、無線CarPlayに対応する車両が増えるまでに時間がかかったのです。
4. セキュリティの考慮
無線での接続は、ハッキングやデータの漏洩といったリスクを伴います。
そのため、Appleと車両メーカーは、無線接続を導入する前に、セキュリティ面での対策や検証を重ねる必要がありました。
近年、車両側で無線CarPlayに対応するモデルが増え、Wi-Fi Direct技術が一般化したことで、無線での接続が標準化しつつあります。
これにより、ユーザーはより自由に、シームレスにCarPlayを使用できるようになっています。
つまり、自動車メーカーよりもCarplay2airの方がApple CarPlayを使用する際の無線技術を確立させることができた、ということでしょうか?
思った以上に難しい技術なのかもしれません。