どうして欧州の人は速いツーリング(ワゴン)が好きなんだろうか?
BMW M5 CS ツーリング F90の予想CG
先日こちらの記事のようにBMWからM5 CS F90が発売されました。
そして今回公開されたのがM5 CS F90のツーリング(ワゴン)版の予想CGです。
過去M5にツーリングが設定されたのはE34型M5だけですので、今後もM5にツーリングが設定されることはかなり期待薄だと思われます。
確かにM5 CS F90は現在のBMWの中では最強のパフォーマンスを有する最速のモデルであることは間違いがありません。
標準のM5 F90と比較して馬力はアップしていますし、軽量化も必要十分に行われています。
しかし、販売台数はごく一部の人にしか手にすることが出来ない貴重なプレミアムモデルです。
その貴重なプレミアムモデルであるM5 CSにさらにツーリングボディを設定することは、プレミアム性が希薄になることになるので、現実的にはありえない選択肢だと思われます。
BMW M3 ツーリング G81の発売は決定
しかし、BMWは過去にリクエストが多くあったと言われていたM3ツーリング G81の開発に乗り出していることを正式に認めています。
E34型M5ツーリングが実際に存在したのとは違って、M3にツーリングボディが設定されるのは歴史上初めてのこと。
つまり、BMWファンの多くのリクエストがあれば、いつかはそれが実現されるかもしれないことをBMWは証明したことになります。
なのでM5にツーリングボディが設定される可能性が全く存在しない訳ではありませんが、それには長い年月のBMWファンからのリクエストが必要になります。
その場合でも実現されるのはM5 CSではなく標準モデルのM5にツーリングが設定されることになるでしょう。
速いツーリング(ワゴン)モデルは必要か?
世界的に見てツーリング(ワゴン)ボディが愛用されている国は欧州だと思います。
北米にもステーションワゴンというジャンルが存在しますが、その場合は大型のモデルになりますので、BMWの3シリーズでも5シリーズでも該当しません。
欧州人は長いバカンスを欧州中の国々で過ごす週間があり、陸続きの国々を車で移動します。
なので昔からツーリング(ワゴン)ボディの人気が高いと思われますが、現在は欧州でも人気のモデルはSUV系の車に移行していると言われています。
よってSUVモデルの高速化は今後も続くと思われますが、ツーリング(ワゴン)系の速いモデルは今後は人気がなくなるのではないでしょうか?
しかし、今現在もBMWアルピナにはB5にワゴンボディを設定しています。
逆に言えば、BMWアルピナという年間2000台にも満たない生産しかしないメーカーでしか生産されていない量販が見込めないモデルであるとも言えます。
なので今後は速いツーリング(ワゴン)モデルであるM5ツーリングよりも速いSUVであるX5MやX6Mの方がメーカー的には開発しやすいのでは?と思います。
【引用・参照元】