アバルト 小回り

小さい車は小回りが効くと思っていましたが、そうでもないです。特にアバルトはその期待を大きく裏切ってくれました。片側1車線の国道でUターンが出来ません。あれだけボディが小さくて、ホイールベースも短いのにUターン出来ない。

このUターン出来ない現象は私のように方向音痴な方には頭の痛い問題です。クルッと回って立ち去るつもりが曲がりきれない。道路の真ん中で切り返すことになる、これって結構危険な状態ですよね。

アバルトが小回りが効かない、Uターンが出来ない。この事実を再確認したのがこの動画。新型ルノー・トゥインゴです。この動画のようにアバルトは決してUターン出来ません。全くもって出来ません。これはスペックを見れば一目瞭然です。

最小回転半径一覧

1.アバルト500:約5.6m
2.新型ルノー・トゥインゴ:約4.3m
3.ダイハツ・タント:約4.5m
4.BMW 640i グランクーペ:約5.5m

 

ご覧の通り、軽自動車から6シリーズグランクーペまでの4車種の最小回転半径を調べたのですが、新型ルノー・トゥインゴが1番小回りが効きます。この約4.3mという数字は軽自動車の売れ筋であるダイハツ・タントよりも小回りが効くということになります。

それに比べて、アバルト500は640i グランクーペよりも小回りが効かないという驚きの事実が判明。6シリーズグランクーペは全長約5mでアバルトは約3.5mです。これだけの全長差がありながらアバルトはこれだけUターン出来ない車なのか?

新型ルノー・トゥインゴはRRレイアウトを採用していますので、エンジンが車の後方にあります。つまりボンネットの中にはエンジンがありません。なので、ステアリングをキル角度を大きく取ることが可能です。なので軽自動車よりも最小回転半径が小さくなります。

しかし、アバルトはFFレイアウトなのでエンジンが前方、つまりボンネットの下にあります。小さいボディに小さいボンネット。この小さなスペースにエンジンを詰め込んでいるのでエンジンがジャマをしてステアリングをキル角度が少ない。なので小回りが効かずにUターンが出来ません。

さらに、6シリーズグランクーペは4輪操舵なので低速でステアリングをキルと前輪と逆相違に後輪が動きます。なので5m超のボディでも逆に小回りが効くのでUターンが可能になります。

私はたまたまですが・・・

・小さい車(アバルト)で小回りが効かない車
・大きい車(6シリーズグランクーペ)で小回りの効く車

という極端な2つの車を所有しているので、6シリーズグランクーペの小回りの良さを基準にアバルトを見てしまうのでアバルトは小回りが効かない、Uターンが出来ない車と認識してると思われます。というか、実際にスペックを見れば一目瞭然でアバルトは小回りは悪いです。

ちなみに、アバルトは小回りが効かない不便な車ですが、ハンドリングが悪い車ではありません。峠道を程よい速度で走っても気持ちよくワインディングを駆け抜けることが可能です。運転して楽しい車です。そこだけは勘違いのないようにお気をつけください。