フィアット500/500Cに新しい限定車が販売されましたが、空が見える5速マニュアル専用車は多分初めて!
フィアット500の5速マニュアル車
フィアット500はカタログモデルではデュアロジック車(ATモード)オンリーですが、過去には何度かデュアロジックではない5速マニュアルが販売されています。
確か過去には5速マニュアル車はフィアット500Sという名称で販売されていたと思いますが、今回はSは付かずに単純にフィアット500という名称になっています。
現在の日本ではマニュアル車は絶滅危惧種的な扱いですが、フィアット500の兄弟車であるアバルト595では、カタログモデルとして5速マニュアル車が用意されています。
そしてこちらの動画でもお伝えしましたが、アバルト595の約半分の車両が5速マニュアルとして販売されている事実から推測すると、小さな車のマニュアル車の需要は一定数存在するということになります。
そうでなければ、限定車という形でも何度もフィアット500の5速マニュアル車を日本で販売する訳はありませんからね。
フィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロとは?
- マニュアーレ:マニュアル
- ピゥ:プラス
- チエロ:空
というイタリア語からも分かる通り、このフィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロは空が見えるマニュアル仕様のフィアット500という意味です。
過去のフィアット500の5速マニュアル車はクローズドボディでしたが、今回のフィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロは密閉式にガラスサンルーフ付きモデルになります。
さらにフィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロはガラスサンルーフ仕様以外にも500C、つまりカブリオレ仕様も設定されています。
ガラスサンルーフ仕様もカブリオレ仕様も空を感じながら5速マニュアルで運転できるというのが、過去にない仕様です。
特に500C(カブリオレ)の5速マニュアル仕様は日本では初めての設定ではないでしょうか?
フィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロの走りは?
過去のフィアット500Sの試乗記などを読んでみると、2気筒ツインエアエンジンと5速マニュアルとの組み合わせは実用域においては不満のない状態であるとのこと。
小排気量車ですのでエンジン回転数が低い場合は力不足でガクガクとエンジンが唸る傾向がありますが、一定の回転数を保って走れば小気味よく街中を走ることが可能。
ただし、エコモードスイッチをONの状態で走るとブースト圧が制限されるようで高回転域の美味しい部分が味わえないとのこと。
高回転でエンジンをブン回しながら気持ちよく走りたい場合はエコモードスイッチをOFFにして走ることをオススメします。
これはアバルト595でも同様でスポーツモードスイッチをOFFの状態だと高回転域のパワーが思った以上に感じることが出来ないのと同じだと思います。
アバルト595ではスポーツモードスイッチをONで走ると、ドッカンターボ的に体感馬力がアップする印象が強いです。
フィアット(アバルト含む)のエンジン制御はどうもエコモードではかなりエンジンを抑制して燃費の向上を狙っているのだと思います。
せっかく手足のように車を操ることが出来る5速マニュアル車なのだから、ちょっと元気の良い日は積極的にエコモードをOFFにして走るのがオススメのようです。
ちなみに、フィアット500マヌアーレ・ピゥ・チエロの販売台数と価格は・・・
- 500マヌアーレ・ピゥ・チエロ(ハッチバック:155台):276万円
- 500Cマヌアーレ・ピゥ・チエロ(カブリオレ:75台):295万円
となりますので、気になる方は早めにディーラーへ走りましょう!
【引用・参照元】
https://www.autocar.jp/news/2020/09/08/565088/?fbclid=IwAR2mTE2RoIrwht4K7I2Z8fH8kH6Qo-aQ7P1L1uRwvWPUGdbmpjPRo7c-hqQ