いよいよトヨタ スープラ A90が発表されましたが一部のファンからは批判が出ているようです。
メーカー横断型兄弟車の是非
いよいよトヨタ スープラ A90が正式に発表されました。
ご存知のようにこの新型スープラ A90は新型BMW Z4との兄弟車になります。
メーカー横断型の兄弟車は最近見かけるようになりましたね。
- トヨタ 86とスバル BRZ
- マツダ ロードスターとフィアット(アバルト)124スパイダー
- スマート フォーツーとルノー トゥインゴ
などなど他にもたくさんあると思いますが最近の事例だとこのぐらいが有名な兄弟車だと思います。
今回はこの流れの1つとして誕生しいたのがトヨタ スープラ A90とBMW Z4 G29になります。
トヨタとしては二例目のメーカー横断型の兄弟車ということになります。
トヨタ 86とスバル BRZがトヨタとスバルの共同開発車として発表された時は、市場からはすんなりと受入れられましたが、なぜか今回のトヨタとBMWの共同開発、そしてその共同開発車がスープラとZ4と分かったときには否定的な意見が多かった用に思えます。
一体この違いはどこにあるのでしょうか?
スバルは歓迎でBMWにはブーイング
86とBRZが好意的に迎えられた原因は個人的には以下の通りだと思います。
- スバルの水平対向エンジン
- スバルとトヨタ資本関係
- トヨタが「主」スバルが「従」
このようなイメージが先行したことが主な原因だと思います。
86という小型FRスポーツカーにスバル伝統の水平対向エンジンが供給されることがひとつのプレミアム感があったこと。
トヨタがスバルへ資本参加したことによるグループ内の協業という背景。
そして、一番の原因が大きなトヨタが開発の主導権をにぎり、そこへスバルが持っているけど使い切れていないリソースを提供するという関係。
要は、トヨタ様の主導による小型FRスポーツカーが開発され、それにスバルが便乗したというイメージ。
しかし、実際には86の場合は開発業務の「主」はスバルで「従」がトヨタだったことが判明するのですが。
今回のスープラとZ4の組み合わせの場合はどのようなイメージになっているのか?
- BMWの方がトヨタよりもブランド価値が高い
- なぜBMWとトヨタが組むことになったのか
- スープラというブランドイメージとZ4が合わない
これらのことが原因で今回のトヨタとBMWとの協業への批判的な空気が生まれているのではないでしょうか?
ざっくりまとめると、なんでトヨタがBMWと組んでスープラを開発しなければいけないのか?ということだと思います。
トヨタには元々オリジナルなスポーツカーは作っていない
そもそもトヨタ自動車はオリジナルのスポーツカーなんて作ったことはありません。
トヨタ200GTだってヤマハとの共同開発です。
セリカ、MR2、スープラ、レビン、過去トヨタのスポーツカーの位置づけでラインナップされていた車たちもスポーツカーとして開発はされていない。
元々はカローラだったりカリーナだったりマークⅡだったりベースの量販車種が存在しました。
*MR2はちょっと例外かあ?
なので、トヨタのスポーツカーは同一メーカー内での兄弟車だったことがほとんど。
しかし、現在のトヨタの量販車はFF車がほとんどでありまたセダンではなくミニバン、SUVという車が主になりスポーツカーのベースには向かない車がほとんど。
したがってトヨタ社内ではスポーツカーのベースになる車がなくなったため、一定期間スポーツカーは作られることがありませんでした。
それが現在の豊田章男社長がトヨタ社外との協業という形でスポーツカーを作る方法を実行した、というのが現在の流れです。
今回のスープラの場合はFR、小型なボディ、価格という3つの要素が合致したのがたまたまBMW Z4というオープンカーだった、というだけの理由だと思います。
*ちなみに、トヨタはBMWとへハイブリッド技術を供与していますので多少は関係性があります
トヨタ スープラという名前はトヨタにおけるスポーツカーのトップブランドだった訳ですが、そのベースになる車がBMWではトップブランドではなかった、これがトヨタファンからの不満となって批判に変わっているのではないでしょうか?
まあ、Z4ぐらいクラスをベースにしないとスープラの価格が1,000万円クラスになるので現実的ではありませんが、豊田章男社長がそれだけBMWの車を高く評価している現れだと思います。
実際のスープラの「走り」の評価で批判がなくなることを祈ります。
【引用・参照元】
https://gqjapan.jp/car/review/20190114/toyota-supra