何かと値上げラッシュが続きますが、阪神高速が2024年6月1日から値上げされます。
阪神高速の値上げの概要
ざっくりと言えば、公正な料金体系の推進のため、対距離制を基本とした料金体系をさらに拡充。
これにより、普通車の利用者の約10%が32.3kmを超えて利用する場合、51.7kmまでの距離に応じた料金が適用され、それを超える場合は新たに設定された上限料金が適用されます。
要するに、阪神高速の利用者の90%は値上げにはならないけど、長距離を走る阪神高速の利用者の約10%の人だけが距離換算の料金体系に合わせた価格に値上げするということのようです。
これを聞いて少し安心しました。
(引用元:hanshin-exp.co.jpより)
図式化するとこのようになります。
最低料金の300円は変更ありません。
32.3km以上走る人がこれまでの上限金額がさらに高い金額に変更されることになります。
阪神高速を利用する人の約90%は影響がないとのことですので、お仕事で阪神高速を利用される方以外はあまり影響がない値上げになりそうです。
具体的にどこからどこまで走った人が値上げになるのか?
(引用元:hanshin-exp.co.jpより)
32.3kmってどこからどこまでなの?と思う人も多いと思いますので、各種路線での値上げ例が示されています。
私の場合であれば、よく使う経路だと・・・
B:池田~福島→現在680円がそのまま据え置きになります。
しかし、
D:六甲アイランド~東大阪JCT→現在1,320円が値上げで1,430円と100円の値上げになります。
つまり、値上げの対象になる32.3km以上の距離とは神戸から東大阪ぐらいまで走らないと今回の値上げ対象にならない、ということがこれで分かります。
関西圏は関東圏と違って府県ごとの距離が比較的近いので、32.3kmという距離だと思った以上に遠くまで走ることができます。
よって、ドライブで阪神高速を利用される様な人は、今回の値上げにはあまり関係ないと思われます。
値上げする代わりに新しい割引制度
個別にみるとややこしいのでざっくりと説明すると、多くの割引対象は大阪市内を迂回して他の地域に行く場合は、迂回しても価格は同じですよ、という内容がほとんどです。
要するに、阪神高速の中でも一番交通量が多い環状線への流入する車の台数を減らすことで、阪神高速環状線の渋滞及び流入する車の台数を減らすことが大きな目的です。
阪神高速の環状線はかつては週末などは梅田付近、難波付近で必ず渋滞していましたが、これらの割引制度の利用を促したことで渋滞が減少していると感じます。
そもそも阪神高速の環状線を通行しないと別の地域に行くことができないことが問題だったわけですから、阪神高速以外の各種路線と協力することで、大阪市内への車の流入を減らすことが可能になっています。
これらの割引制度はETC装着車のみ有効ですから、あまり阪神高速を利用しないと思っている人もETCさせ付けておけば無駄な出費をすることもなく高速道路代金を節約することができるのでお得です。
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ETCと言ってもセットアップ、取り付け込みで1万円以下で購入できるものもありますので、高速道路は走らないからETCは不要と言わずに、ETCを取り付けておけば十分に節約できると思います。
ETC2.0タイプは、高速道路の料金の支払いだけではなく、交通情報なども利用できますのでより高速道路を快適に利用できるものになります。
将来的にはETCはすべて2.0タイプに変更されることになりますので、長く同じ車に乗り続ける人は最初からETC2.0タイプを取り付けるのが良いかと思います。
阪神高速は関西のドライバーには無くてはならない主要な道路になりますので、ETCを活用した割引制度を利用しないという選択肢はないのではないでしょうか?