新型 NSX 国内販売台数

新型NSXが日本でも販売開始されましたが、社用車として経費で購入するには価格以上に難しそうです。

日本国内販売台数は年間100台だけ

ホンダ・NSXの国内販売が年間100台にとどまるワケ

こちらの記事にあるように新型NSXの年間総生産台数は2,000台。

そのうち、日本国内には100台が割り当てられることが決まっているようです。

総生産台数の5%ですね。日本のメーカーなのでもうちょっと優遇してくれてもよいのかな?とも思いますが。

新型 シビック タイプR

先日同じくホンダで限定販売されたシビックタイプRでも限定販売ながら750台も販売してくれたのですが・・・。

まあ、シビックタイプRは車両価格が500万円ぐらい(シビックとしては高額ですが)で新型NSXは車両価格が2,000万円オーバーですから、シビックよりは販売台数は少ないと想定しているのか?

そもそもなぜ年間総生産台数が2,000台なのか?

これはニッサンGTRと同様にハンドメイドで生産されていることが原因のようです。

それでもGTRは車両価格が10,000万円ぐらいですから新型NSXの価格設定は2倍になりますね。

ホンダ S660 生産台数

生産台数の少なさと言えば同じくホンダS660も生産台数が少ない車です。

1日で40台ぐらいと聞いていますので年間1万台にも満たない生産しか出来ません。

ちなみに1万台という台数は軽自動車の売れ筋の月間販売台数の3万台程度ですからいかに少ないか分かると思います。

ホンダ S660の場合は基本的に普通車と同じように製造ラインで組み立てしていますが、特殊な車ということも有りs660専用の1本の生産ラインで製造しているため販売台数が増やせない。

増やそうとすれば、莫大な設備投資が必要になりそれを回収出来るだけの販売が見込めないので現状維持になっています。

スポーツカー人気が復活?

結局スポーツカーの人気が復活しているとは言え、総生産台数ではミニバンやRV車とはケタが1つ2つ少ない訳ですから会社的には売上に貢献しない部類の商品です。

しかし、生活必需品でかつ嗜好品でもある自動車という商品の場合は、両方のニーズに応える必要があるので、損しない範囲でスポーツカーを販売出来るのであれば、マニアックなユーザーの期待にも応えることで会社のブランディングアップにつなげる必要があります。

よって、スポーツカーは全般的に価格がアップすることになるので、新型NSX、シビックタイプRなどの価格設定にならざるをえないと思います。

そういう意味ではトヨタ86/スバルBRZの価格はバーゲンプライスと言えると思います。

スポーツカーでも安価な価格帯が人気?

スポーツカーの市場は、かつての全盛期と比べるとその規模は小さくなっているものの、依然として根強い人気を誇っています。

特に、ホンダNSXやシビックタイプRのような高性能なスポーツカーは、限られた台数であっても熱心なファン層に支えられています。

ただし、NSXのような高価格帯のモデルは、販売台数が少ないため、企業の全体売上には大きく貢献しないのが現実です。

自動車メーカーにとって、ミニバンやSUVのような大量生産・大量販売を前提とした車両が収益の柱となる一方、スポーツカーは利益を直接的に生み出す製品ではなく、ブランド価値や企業イメージを高める役割を果たしています。

たとえば、ホンダがNSXを生産・販売することは、単なる利益追求ではなく、ホンダが「走り」や「技術革新」にこだわるメーカーであることを示すシンボル的な意味合いを持っています。

特に、NSXはそのハイブリッドシステムと先進的な技術が評価されており、ブランドの象徴として位置づけられています。

一方で、スポーツカーの市場は限定的であり、特に高価格帯の車はマニア向けのニッチな商品となります。

そのため、NSXのような車種は特定の層に向けて少量生産されることが常態化しています。

また、ホンダに限らず、多くのメーカーはスポーツカーを販売する際に、生産コストの高さや開発費の回収を考慮し、価格を高めに設定せざるを得ません。

加えて、今後の自動車業界では、電動化や自動運転技術の進展が急速に進んでおり、これらの技術をどのようにスポーツカーに取り入れていくかが課題となります。

NSXがそのハイブリッド技術で他のスポーツカーとの差別化を図っているように、次世代のスポーツカーは環境性能や先進技術がさらに重要視されるでしょう。

トヨタ86やスバルBRZのような比較的手頃な価格のスポーツカーが存在することは、入門モデルとしての役割を果たし、スポーツカー市場を支える重要な要素です。

それでも、NSXのようなハイエンドモデルは、特定のターゲット層に向けた特別な商品であり続けるでしょう。

今後も、スポーツカーは自動車業界の中で小規模ながらも大切な役割を担い、ファン層に愛され続ける存在となると考えられます。

追伸

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