BMWとオープンカー、2台持ちは大変でした/GOCCHI | ミニ・リマスタード~ほぼ新車のローバーミニ~レビュー(試乗記)

もし、ローバーミニの新車を今から購入することができるとしたら、欲しいですか?実はほぼ新車のローバーミニを購入する方法がたったひとつだけ存在するのですが。。。

ミニ・リマスタードとは

以前ブログでもお伝えしましたが、ある会社がローバーミニとそっくりな車のホワイトボディを作りました。私はローバーミニとそっくりな車のホワイトボディがあれば、軽自動車の部品と組み合わせて新車のローバーミニを作れるのでは?と思いました。

しかし、実際にはローバーミニのリビルト部品を使用することで、本物そっくりなローバーミニを作ってしまったのです。

ほぼ新車と書いたのはリビルト部品を使用しているので純粋な新車ではないからですが、ぶっちゃけ新車みたいなものです。

しかし、今回のローバーミニは本物のローバーミニとは正式には言えません。ローバーミニのデザインは知的財産ですから本物とそっくりなボディを作ると権利関係がややこしい。

なので、ほぼ見た目はそっくりですが細部は微妙に違う車。それがリマスターモデルということです。しかし、実際には現存するローバーミニから部品を流用し、さらに製造番号まで引き継ぐことになるので、果たして本物なのか?フェイクなのか?

どちらにしても、ほぼ新車なローバーミニの試乗記が掲載されていましたので紹介します。

価格1,000万円以上、納期は未定

現在の年間生産予定台数は50台から100台とのこと。大手自動車メーカーではありませんから、生産能力には限界があります。

また、エンジンなどの部品はリビルト部品ですから、整備するのにも時間が必要でしょう。それでも見た目はそのまんまローバーミニ。

内装もできるだけ実車を忠実に再現。しかし、カーナビなどの最新のAV機器やエアコンも装備されているローバーミニ。

クラシックと現代が見事にマッチした車に仕上がっています。

キビキビした走りはローバーミニそのもの。もちろん、乗り心地の悪さもローバーミニの味。本物のローバーミニよりもボディ剛性がアップしているでしょうから多少は改善されているでしょうが、それもローバーミニの味。

現代の車と比較するような人はローバーミニもリマスタードミニも購入してはいけません。ローバーミニとはそういう車です。

私はローバーミニに憧れていましたがメンテナンス等を考えて躊躇していました。なので、BMW MINIとして復活したMINIもとても大好きなんですが、今回もローバーミニには乗れそうにありません。

価格は1,000万円以上、かつ納期は未定。年間100台にも満たない生産予定に世界中から予約が殺到しているとのこと。

手付金を支払っている人も大勢いるそうですが、さすがに私もそこまではできません。

ローバーという会社が存続していれば・・・

マツダが初代ロードスターの部品供給の再開やレストアを事業として行うことが先日公表されましたが、ローバーという会社がもし存続していればマツダと同じようにレストア事業を行っていたかもしれません。

ローバーという会社はMINIの権利はBMWが買取り、レンジローバーなどはジャガー?中国?のメーカーが買い取りました。

なので、ローバーミニの権利関係はBMWが所有し、ローバーという自動車メーカーは存在しないハズです。

この経緯からすればBMWがローバーミニの部品供給やレストア事業を行ってくれれば問題ないのですが、あれだけMINIという車の性格が変わった今ではそれも難しいでしょう。

ならば、ロータス社がスーパーセブンの製造と販売の権利をケータハムに売り渡したように、ローバーミニの継続生産と販売権をBMW以外に委ねてくれると良いのですが。。。

会社は無くなっても車だけは未だに人気がある。そんな珍しいローバーミニのほぼ新車が数年後には日本でも見かけるようになればと思います。

【引用・参照記事】

「ミニ・リマスタード」ついに試乗 デイビッド・ブラウン渾身の作品、1,400万円の価値あるか